ブリーチャー・レポート(外野席からのレポート)
2010年9月9日
2010年USオープン・テニス:過去10年におけるトップ10のチョーク・ジョブ
文:Hilary Scurlock


*全文を読みたい方は下のリンクから。
http://bleacherreport.com/articles/456123-us-open-tennis-2010-top-10-choke-jobs-in-past-tourneys


テニスにおいて「チョーク・ジョブ(ここ一番で実力を出し切れない事)」を定義するのは難しい―――ダブルフォールトのように短いものから、何年間も連続した敗戦のように長いものまであり得る。セットを落とす事もチョークであり得るが、5年間も決勝戦に進出しながら勝利がない事もチョークであり得るのだ。チャンピオンであっても調子の良くない日にノーシードの選手に負かされ、そういった敗戦にチョーカーというレッテルを貼られる事もある。いずれにしても、それは後悔、挫折、失敗となる。

確かにテニスにおける最も素晴らしい瞬間ではないが、最も記憶されているものでもあるのだ。

これらの選手が最終的に「名誉の殿堂」入りを果たしたチャンピオンか、あるいは無名の選手かに関わらず、ここにオープン時代で10指に入るUSオープンのチョーク・ジョブを挙げる。

1975年:クリス・エバート対イボンヌ・グーラゴン、決勝戦

1981年:マルチナ・ナヴラチロワ対トレーシー・オースチン、決勝戦

1989年:マルチナ・ナヴラチロワ対シュテフィ・グラフ、決勝戦

1997年:ピート・サンプラス対ペトル・コルダ、4回戦

1997年、ピート・サンプラスは4回戦でチョークした。彼がサンプラス - レベルのテニスをしなかっただけかも知れないが。ペトル・コルダに対して、サンプラスはいつもの戦意を見せなかったのだ。コルダはその年のウィンブルドンでも、サンプラスに対して善戦したが、この2回目の対戦では、コルダが勝利したのだった。

2人の選手は接戦の末に、最初の4セットを6-7、7-5、7-6、3-6で分けた。それでも第5セットでは、サンプラスは11回のスラム優勝者に期待されるチャンピオン・レベルのプレーを見いだしたかのようで、素早く3-0リードとした。

しかしながら、サンプラスは仕事を終える事ができず、コルダは反撃して、第5セット・タイブレークへと突入した。サンプラスは自分のゲームを再び見いだす事ができず、ダブルフォールトを犯して、タイブレークでコルダに6-2のリードを与えてしまった。そして最後には試合そのものも手放す事となった。

普段は揺るぎないサンプラスだが、試合の後に、チョークした事をより雄弁な言葉で表し、いつもの攻撃的な自分ではなかったと認めた。「彼を劣勢に追い込んだ時、僕は締め金をしっかりと締めなかったんだ」

1998年:ヤナ・ノボトナ対マルチナ・ヒンギス、準決勝

2008年:ヴィーナス・ウィリアムズ対セレナ・ウィリアムズ、準々決勝

2009年:マリア・シャラポワ対メラニー・ウダン、3回戦

2009年:ベラ・ズボナレワ対フラビア・ペンネッタ、4回戦

2009年:フアン・マルティン・デル・ポトロ対ロジャー・フェデラー、決勝戦


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