オマハ・ワールド - ヘラルド
2010年12月18日
ウォーレンはロックン・ラケットにおけるスマッシュである
文:Rick Ruggles


ピート・サンプラスは今でも素晴らしいテニスをし、ブライアン兄弟のバンドは聞くに耐える。そしてウォーレン・バフェットのオーバーヘッドは不発だった。
訳注:ウォーレン・バフェット。アメリカ合衆国の著名な投資家、経営者。

これらは金曜日の夜にクウェスト・センター・オマハで開催された、ロックン・ラケット・テニス・エキシビションの見ものであった。

イベントには優れたテニス、ロックミュージック、そしてユーモアが混在していた。主要な参加者は、過去8年間にわたって男子ダブルス界を支配してきた双子のマイク&ボブ・ブライアン、2003年に競技テニスから公式に引退したサンプラス、世界トップ25内にランクする23歳のサム・ケリー、そして投資の権威バフェットで、彼は金曜日の夜に少しばかりダブルスをプレーした。

ユーモアは主にブライアン兄弟の父親で、司会役のウェインが受け持った。いわばドン・リックルズのナイス・バージョンである。
訳注:ドン・リックルズ。アメリカ合衆国のコメディアン・俳優・声優。皮肉とユーモアを利かせた芸風。

リポーターによれば、約4,000人の観客がエキシビションを訪れた。

サンプラスはプロセットのスコア形式で、ケリーを8-4で破った。そしてブライアン兄弟はダブルスで、サンプラス/ケリー組を7-6で負かした。

63歳のウェイン・ブライアンは、ショーの部分でコメンタリーを提供した。「誰が偉大なウォーレン・バフェットを愛するか?」と、彼は冒頭に尋ねた。「いいかい」とブライアンは冗談を言った。「彼は1907年にウィンブルドンで優勝した。ほとんどの人はそれを知らないがね」

バフェットはオーバーヘッドをふかし、そこそこのフォアハンドボレーを2本ばかり打った。それから、サンプラスが投資アドバイスと引き換えに、バフェットにテニスの秘けつを教えるというギャグが始まった。バフェットはサンプラスの耳に囁いた。「実際、少しきわどかったよ」と、ウェイン・ブライアンはアドバイスについて言った。

双子の左利き、ボブ・ブライアンは今週初めに結婚したばかりだったが、イベントに参加していた。

「ちょうどここ、オマハにいる。これは彼の新婚旅行だよ」と、双子の兄弟はイベントの前に冗談を言った。

ネブラスカ州出身で元トップランクのアンディ・ロディックは、参加する予定だったが、背中の不調のため今週後半に参加を断念した。ケリーが代役を務めた。

ロディックはスコアボード上のビデオ画面に現れたが、顎ヒゲを生やし、少しやつれて見えた。「はい、オマハの皆さん、今晩はご一緒できずに残念です」と彼は語った。「医者が僕にプレーしないよう、旅行も控えるよう勧めたのです」

エキシビションに登場した他の参加者は、オハイオ州でテニスをしているオマハのカミ・ハブス、テキサスA&M大学でテニスをするオマハン・ジャクソン・ウィスロウ、元ネブラスカと NBA バスケットボール・プレーヤーのエリック・パイカウスキー等であった。

エキシビションに先だって、グループはケロム小学校から参加した約25人の小学生を対象に、初心者テニス・クリニックを実施した。ウェイン・ブライアンはそこでも司会を務めた。

彼の息子たちはクリニックでドリルを行い、ネットを挟んで矢つぎばやのラリーを披露した。

「テニスは難しいなんて言わせちゃダメだよ」と、ウェイン・ブライアンは息子たちが驚くべきドリルをしている最中に、子供たちに言い聞かせた。「テニスは簡単なんだよ」

それは息子たちが3歳の時からしてきたドリルだ、と父親は後で語った。


情報館目次へ戻る  Homeへ戻る