成都チャンピオンズ.com
2010年10月22日
サンプラスはフォルジェを7-6(9)、6-3で破り、成都大会のラウンドロビン・グループをリードする
ルゼツキーはエンクイストに、ATP チャンピオンズ・ツアーで2回目の敗北をサーブする


成都オープンの2日目、「ピストル・ピート」は弾薬を携えてフランスのギー・フォルジェに7-6(9)、6-3で勝利し、接戦を切望するファンを喜ばせた。ポイントをウィナーで決め、両選手はタイブレークまでサービスをキープし合った。その途上で、彼らは6本のエースと5本のサービス・ウィナーを交わした。

タイブレークの10-9で、サンプラスはスライスで短いバックハンド・リターンを打ち、フォルジェをネットへとおびき出した。それから鋭い角度のついたバックのパッシングショットを放ち、第1セットを勝ち取った。第2セットに入ると、サンプラスのゲームはスイッチが入ったように調子が上がり始めて、ボレーを決め、グラウンドストロークを両コーナーへと打ち込んでいった。

「我々は共に、かなり良いプレーをしたと思う」と、試合後にサンプラスは語った。「ギーはいつも僕を悩ませてきた。彼は何回も僕を打ち負かしてきた。左利きのサーブと対するのは、とても難しい。特に少し標高の高い所ではね。ボールが僕のバックハンドに高くキックするんだ。そしてギーは、ずっとプレーを続けていて、とてもフィットしているように見える。第1セットはどちらが取っても不思議はなかった。

僕にはいくらかチャンスがあり、何本かブレークポイントを握ったが、ものに出来なかった。そしてタイブレークに入ると、何だって起こり得る。第2セットでは、彼は後方から素晴らしいゲームをして僕をブレークバックした。優れたテニスだった。自分のプレーには満足しているが、ギーとの対戦はとてもタフだ。本当の快適さは感じられなかったよ」

サンプラスは快適さを感じなかったかも知れないが、彼のゲームは素晴らしいものに見えた。両サイドからのショット・メイキングに、ファンはインスタント・リプレーを切望していたのだった。

ラウンドロビンの最終日に、サンプラスは自信に満ちた若者パラドーン・スリチャパン(THA)と対戦する。彼はパット・キャッシュ(AUS)を6-4、5-7、10-5(チャンピオンズ・タイブレーク)で破り、成都での初勝利を挙げた。スリチャパンは重要な場面で、鍵となるフォアハンド・ウィナーを叩き込んだ。キャッシュは未勝利だが、ラウンドロビンを通過する見込みを聞かれると、「見通しは明るくないね。彼の方がチャンスがあると思う」と、スリチャパンをジェスチャーで指し示しながら答えた。「僕が通過するためには、もう少し向上しなければならないだろう。第2セットでは、かなり良いプレーができた………だから良くなってきている。月曜日の午後までには、とても良くなっているだろうね」と冗談を言った。

「大会は日曜日に終わるんだよ」と、スリチャパンは彼に思い出させた。

しかしながら、土曜日には、キャッシュはフォルジェと対決しなければならない。フォルジェは42歳だが、彼のフィットネスは注目されてきた。「彼はデビスカップ・チームとプレーしているからだと思う」とサンプラスが意見を述べた。フォルジェは12月にデビスカップ決勝戦でプレーするフランス・チームの監督を務めている。「あなたはチーム・メンバーとヒッティングをしているの?」と彼はフォルジェに尋ねた。

「そう、ダブルスなら今でも問題ないよ」と、若いメンバーに負けないで伍していく能力に言及して、フォルジェは答えた。

サンプラスは2つの勝利で、グループAのトップにつけている。フォルジェとスリチャパンは、1勝1敗で共に2位につけている。キャッシュは2敗で、脱落者となる可能性が高い。

グループBのトップを走るイギリスのグレッグ・ルゼツキーは、ATP チャンピオンズ・ツアーのナンバー1、トーマス・エンクイストに7-6(3)、3-6、10-7(チャンピオンズ・タイブレーク)で勝利し、2009年にツアー・デビューして以来2回目となる敗北をスウェーデン人にサーブした。怪我をしたミハエル・シュティッヒに代わって、 ぎりぎりになって出場が決まったにもかかわらず、ルゼツキーはシャーブな様子だった。彼は数週間前にオランダのイベントでエンクイスト、エフゲニー・カフェルニコフ等と対戦したおかげだとした。

成都オープン参加の要請を受けた時、彼はイギリスの国立テニスセンターでジュニア選手と一緒のトレーニングをしていた。「そして僕はここにいる」と彼は語った。「良いプレーができると、嬉しいよ」ルゼツキーはゲームをうまく取り混ぜて、エース、サービスウィナー、ワイドサーブから時折の1・2パンチ、オープンコートへのグラウンドストロークなどでポイントを勝ち取っていった。

第3セットのチャンピオンズ・タイブレークでは、両選手ともプレーのレベルを上げた。彼らが今でもスピードのある事を証明するにつれて、バスケットボール・チームが硬材の床でプレーするように、スニーカーがキュッキュッと音を立てた。

「彼はいろいろな事をうまくこなした」とエンクイストは試合後に語った。「もちろんサーブは常に良いし、彼はそれを基にゲームを組み立てていた。だが同じく、動きもいいし、最後には素晴らしいパッシングショットも生み出していた。つまるところ、彼の方が良いプレーヤーだったよ」

「現役の時にも、あのバックのパッシングショットを持っていたら良かったよ」と、ルゼツキーは素速くつけ加えた。

エフゲニー・カフェルニコフ(RUS)は、オーストラリアのパット・ラフターに対する6-3、6-4の勝利に満足していなかった。ラフターは同国のキャッシュと同じく、成都でいまだ勝利がない。「この2年間、僕はチャンピオンズ・ツアーでプレーしてきたが、まだ大会で優勝していない」とカフェルニコフは語った。「だから目標は、(プレーに)招待されなくなる前に、少なくとも1回は優勝する事だ」

カフェルニコフは低く構えてストロークを打ち抜き、前日よりも精度の高いプレーをした。典型的なベースライン・プレーヤーの彼は、ラフターのサーブ&ボレー・プレーとの取り合わせを楽しんだ。

カフェルニコフはエンクイストと並んでグループBの2位につけ、3日目にはグループBのリーダー、ルゼツキーと対戦する。2日間のプレーが終わって、ルゼツキーは成都でまだ1敗もしていない。エンクイストはグループBで最下位のラフターと対戦する。

成都でのラウンドロビン最終日は、10月24日、日曜日の決勝戦と3位決定戦で、ファンが誰を見る事になるかを決定する、チャンピオンをふるいにかける場となるだろう。ファンの希望は、決勝戦で彼らのお気に入りを見る事であり、2010年成都オープンの3日目は、大勝負となる。


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