プレス・オブ・アトランティック・シティ.com
2010年2月24日
ピート・サンプラスがアトランティック・シティのイベントに参加する
文:Andrew Zuckerman


アトランティック・シティで行われるシーザーズ・テニス・クラシックの告知がされて以降、大会組織はさらなるビッグネームが出場者に加わると約束してきた。
訳注:アトランティック・シティ。米国ニュージャージー州南東部、大西洋に面するアブスコン島にある観光都市。カジノの街として有名。シーザーズは巨大ホテル。

彼らは嘘をつかなかった。

4月10日にボードウォーク・ホールで行われるエキシビションに、ピート・サンプラスとジェームズ・ブレイクが最後の2人として参加する事が火曜日に発表された。2人はベスト・オブ3セットの試合で対戦する。

イベントに参加する他の選手はアンディ・ロディック、マラト・サフィン、イワン・レンドル、マッツ・ビランデル、ホスト役のビーナス・ウィリアムズ等である。

「イベントに参加する偉大な選手たちを見るのは、素晴らしい事だ」と、火曜日の電話インタビューで、シーザーズ・アトランティック・シティの首席副社長・総支配人であるジョー・ドメニコは語った。「広範な客層に対して魅力あるイベントになろうとしている」

38歳のサンプラスは2003年に引退するまでに、7つのウィンブルドンと5つのUSオープンを含めて14のグランドスラム・タイトルを獲得した。彼はテニス史上で最も偉大な選手の1人であり、ATP ツアーにおける最多週(286週)ナンバー1在位記録を保持している。第2位はレンドル(270週)。同じくサンプラスは、昨年ロジャー・フェデラーが15回目のタイトルを獲得するまで、グランドスラム最多シングルス・タイトル記録を保持していた。

地元ニューヨーク州ヨンカーズ出身のブレイクは現在第50位で、グランドスラムの優勝経験はない。しかし30歳の彼は2007年デビスカップ優勝チームの一員であり、ロディックに次いで2番目に人気のある現役アメリカ男子テニス選手と言えるだろう。

「彼らがアトランティック・シティ、そしてシーザーズでプレーをするというアイディアは魅力的だ」と、火曜日の電話インタビューでスターゲームズ社社長のジェリー・ソロモンは語った。同社はイベントを後援するスポーツ・マーケティング会社である。

「客は異なったものを見るのが好きだ。イベントは多くの要素を提供する。シーザーズと魅力的な会場があるからだ」

イベントでは、まずレンドルとビランデルが1セットの試合を行い、引き続きロディックとサフィンがベスト・オブ3セットの試合、最後はブレイク対サンプラスの試合で締めくくられる。各試合はノー・アドバンテージ制で行われ、ゲームがデュースになった場合は、次のポイントで勝敗が決する。ベスト・オブ3セットの試合では、第3セットはスーパー・タイブレーク制となる―――2ポイント以上の差をつけて10ポイントを先取した者が勝者となる。

「様々な組合わせを考慮した」とソロモンは語った。「アンディとマラトは過去にも対戦し、共にUSオープン・チャンピオンである事から、興味深い再戦になると考えた。ピートとジェームズには2回の対戦がある」

引退して以降、サンプラスはこういったエキシビションに何回か参加してきた。最近では今月初めに、カリフォルニア州サンノゼの SAP オープンで、優勝者となったフェルナンド・ベルダスコと対戦した。

またサンプラスは最近ポーカー競技を始め、テキサス・ホールデムの大会に何回か出場した。ポーカーはサンプラスがアトランティック・シティへやって来る要因ではないが、選手とのチャリティ大会が開催される可能性もあるとソロモンは語った。

サンプラスもブレイクも、コメントは述べていない。

4月10・11日に、シーザーズはパラジウム・ボールルームでテニス・ビレッジを主催し、選手全員がクリニック、ゲーム、イベントに参加する。大会組織はクラシックが成功を収め、毎年のイベントになる事を希望している。

「旅の目的を創り出す必要があると我々は話し合ってきた」とドメニコは語った。「そのためには、ギャンブル以外にも様々な娯楽を創出しなければならない。今回のイベントは極上の例である」

イベントのチケットは Ticketmaster.com とボードウォーク・ホール切符売場で販売中である。座席は各25・50・75・125・175ドル。

ボードウォーク・ホールの代表は、方針としてチケットの売り上げ詳細には触れず、代わりに後援者の弁を伝えた。チケットの売上げは、これまでのところ「驚くほど順調」だが、正確な数字は把握していないとソロモンは語っている。

「我々の見るところ、チケットは非常に順調に動いている」とドメニコは語った。「これはシーザーズとハラーズ・リゾートが、ボードウォーク・ホールに娯楽をもたらすという全体的な戦略に付随している。我々の計画は、あるべき所に落ち着いてきている。特にこのイベントによって」


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