グローブ・アンド・メール
2009年5月22日
サンプラスは芝でのフェデラーを買っている
AP通信


ロジャー・フェデラーは今年ウィンブルドンで優勝し、自分のグランドスラム大会最多優勝記録に並ぶとピート・サンプラスは考えている。

木曜日、10月にマカオで行われる、かつてのライバル、アンドレ・アガシとのエキシビション・マッチについて語る中で、サンプラスはそのように予想した。

フェデラーが14というサンプラスの記録に並ぶためには、もう1つのメジャータイトルを必要とする。サンプラスは引退前にフレンチ・オープンで優勝する事はなかった。フェデラーもローラン・ギャロスのタイトルを勝ち取った事はなく、アメリカ人の記録に並ぶ最も可能性の高い機会はウィンブルドンである。

ウィンブルドンにおけるフェデラーの5年連続優勝は、昨年、スペインのラファエル・ナダルとの叙事詩的な5セットにわたる決勝戦での敗北によって終わりを告げた。ナダルは昨年のパリと今年1月のオーストラリアでも決勝戦で勝利し、フェデラーの力量を見抜いているかに思われる。

「ラファ(ナダル)がディフェンディング・チャンピオンとして戻ってくるのは興味深い。かつて彼は常に挑戦者だった。だから今年は彼に、もう少しプレッシャーがかかるだろう」と、サンプラスはウィンブルドン大会について語った。「ロジャーはタイトルを渇望しているし、昨年はもう少しのところだった」

「もし僕が金を賭けるとしたら、ロジャーにするだろうね。だが彼も、大本命という訳ではないが」

サンプラスはフェデラーへの期待について考える一方で、アガシとの対決を再び体験する事となった。

2人のアメリカ人は10月25日に、中国の領土でギャンブルの飛び地にあるカジノホテルリゾート「ベネチアン・マカオ」で対戦する。

アガシのサービスリターンとパッシングショットを称賛し、サンプラスは電話記者会見で語った。「我々の試合は常に、とてもタフなものだった。そして互いのベストを引き出し合っていた」

1990年代半ば、2人が世界の1位、2位の座に就いていた時、ライバル関係は「テニスというスポーツを高めた」とサンプラスは語った。

「最高のライバルは誰かと尋ねられる時、アンドレだといつも答えるよ」

サンプラスは64、アガシは60のシングルス・タイトルを獲得した。また、アガシはグランドスラム4大会すべてに優勝した最後の男である。

2人は34回対戦し、サンプラスが1990・1995・2002年のUSオープン決勝戦、1999年ウィンブルドン決勝戦を含めて20勝を挙げた。アガシは1995年オーストラリアン・オープン決勝戦でサンプラスを下した。

サンプラス - アガシのエキシビションは、アメリカ・テニス界の明るい時代を思い起こさせた。しかしサンプラスはアンディ・ロディック(6位)、ジェームズ・ブレイク(16位)が世界のトップ20にいる現在も、合衆国のテニスが必ずしも悪くない事を示していると語った。

「周期的になる傾向がある」とサンプラスは語った。「1990年代の初期も人々は同じような事を言っていたが、それからアンドレ、ジム(クーリエ)、マイケル・チャン、そして僕が頭角を現してきたんだ」


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