スポーツ・キャンパス
2009年10月25日
サンプラスはマカオでアガシを破る……2回!
文:Arjun Wadhwa





「ベネチアン・マカオ・テニス対決2009」において、ピート・サンプラスは最終セットのタイブレークで、8回のグランドスラム・チャンピオン、古くからのライバルであるアンドレ・アガシを下して首尾よく勝利を挙げた。コタイ・アリーナに集まった11,000人の熱心な観客を興奮させた接戦で、サンプラスはエキシビション・イベントに3-6、6-3、10-8で勝利を決めた。

試合に先だって、ジュニア・ナンバー1 ユキ Bhambri とアメリカのトップジュニア、ライアン・ハリソンの間で、45分間に限定された対戦が行われた。試合が時間切れとなった時、インドの Bhambri は5-5、15-0のリードで幸運にも勝利した。

その後にジュニアたちはダブルス・エキシビションに登場し、ヒーローと組んでコートに立った。試合はピートとユキが7-5で勝利した。

試合後に、アンドレは語った。「素晴らしい午後だった。11,000人の熱狂的なファンの前でプレーするのは夢のようだったよ。真のエネルギーがあった。ピートと競い合うのは楽しかった。人生のいかなる段階でも、己の技能をテストして、自分がどんな状態かを知るのは喜ばしい」

「ボールに対するピートの感触は比類なきもので、彼の動きは今でも充分に素晴らしい。彼に対するショットには注意を払わなければね」

「さまざまな思い出が甦ってきた。そのゲームに馴染んでいる相手と試合をできるのは、素晴らしいよ。ピートが(マッチポイントで)最後に決めたエースを含めて、すべての思い出がコート上で僕に押し寄せてきた」

サンプラスはかつてのライバルに、惜しみなく称賛を送った。「アンドレは今でも非常にクリーンで重いボールを打つ。今日、彼のサーブは素晴らしかった。僕よりもエースが多かったと思うよ。彼はリターンも優れていて、勝敗はタイブレークの数ポイントが決め手となった。素晴らしいテニス、素晴らしい観客だった。またこういうイベントができるといいね」

「かつてアンドレは、自分がベストのプレーをしなければ負けてしまう相手の1人だった。ベストのプレーをしていなくても勝てる相手もいたが、アンドレは違うんだ」

試合結果

ユキ Bhambri (IND) def. ライアン・ハリソン (USA) 5-5 15-0
ピート・サンプラス (USA) def. アンドレ・アガシ (USA)
3-6 6-3 10-8
ピート・サンプラス (USA) & ユキ Bhambri (IND) def. アンドレ・アガシ (USA) & ライアン・ハリソン (USA) 7-5



AP 通信
2009年10月25日
サンプラスはマカオのエキシビションでアガシを下す
文:MIN LEE


マカオ( AP )―――日曜日、2人の引退したテニスの偉人がスポーツ界最大のライバル関係を再現し、ピート・サンプラスが3セットでアンドレ・アガシに辛勝した。

中国南部のギャンブルで有名な飛び地での3-6、6-3、10-8の勝利は、サンプラスが2002年USオープン決勝戦で、当時の記録となった14回目のグランドスラム優勝を遂げて以来、2人にとって初めての対戦だった。

ベネチアン・マカオの速い室内サーフェスは、サンプラスの攻撃スタイルに有利だったが、第1セットで力強い立ち上がりを見せたのはアガシだった。最後の大会となった2006年USオープンでは、痛めた背中のために4回の注射を必要としたが、この日はその徴候をまったく感じさせなかった。

「ピートに会うと、すべてが素早く甦ってくる」とアガシは語った。「自分に言い聞かせるんだ。『僕には大して選択の余地がないぞ』と。そのゲームに馴染んでいる相手と試合をするのは、素晴らしいよ」

サンプラスは2年前に、同じ開催地で行われたエキシビションでロジャー・フェデラーに勝利したが、第2セットでは調子を取り戻して、サービスエースを放ち、絶妙のハーフボレーを決めてセットオールとした。

彼はスーパー・タイブレークでも優勢を保ち、強力なサーブでアガシを圧倒した。9-6となったところで、アガシは2本のマッチポイントをセーブした―――2本目はバックのダウン・ザ・ライン・ウィナー―――が、サンプラスは再びエースを放って試合を首尾よく終えた。

「アンドレは引退して3年になるのに、ボールを楽々と打っている。ショットのペースは非常に重かった」とサンプラスは語り、アガシは自分よりもエースが多かったと指摘した。

「そんな事って何回あるかな?」とアガシは冗談を言った。

2人のアメリカ人は対照的なプレースタイルと個性で、1990年代から2000年代初期にファンを夢中にした。グランドスラム決勝戦での4勝1敗を含め、サンプラスが20勝14敗と対戦成績でリードした。

「ピートの手腕はかつてと同じだ」とアガシは語った。「彼はボールに対して素晴らしい感触を持っている。彼が放った何本ものハーフボレーには驚かされた。ごく自然にやっているかのようだったよ」




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