プレス&ジャーナル(イギリス)
2009年10月22日
サンプラスはスコットランド人をメジャー優勝の有力候補と予想する


アメリカ人は、マレーが初のグランドスラム優勝へ近づいていると考える


元世界ナンバー1のピート・サンプラスは、アンディ・マレーが初のグランドスラム優勝の間際におり、そしてテニス界の有力者になると考える―――怪我の問題にうまく対処するすべを学べば、だが。

マレーは先月リバプールで行われたデビスカップの対ポーランド戦にイギリスが敗れて以降、活動を休止している。またUSオープンでは手首の怪我を抱えたまま、残念な結果となった。

それにより22歳のスコットランド人は、世界ランキングで2位から4位へと順位を下げ、今月初めにチャイナオープンで優勝したセルビアのノバク・ジョコビッチが、世界ナンバー1のロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルに次いで3位となった。

マレーは今年5タイトル―――キャリア通算で13勝目―――を獲得して、ここまでは彼にとって恐らく最良の年で、また世界2位につけた初のイギリス人となった。

サンプラスは19歳の時に、合計14のうち初のグランドスラム優勝を遂げたが、マレーのメジャー初優勝はそう遠くない、1月のオーストラリアン・オープンでの可能性もあると考えている。

「彼のゲームは身体に多くの負担がかかる。彼がオフコートでも努力しているのを知っているが、怪我とその回復にうまく対処し、プレーを休んで怪我を悪化させなければ、申し分ないだろう」とサンプラスは語った。

「来年のオーストラリアでは、彼は良いコンディションで戦う準備もできているだろう」

「もちろん彼は初のメジャー優勝を狙うだろうし、今年もかなり近くまで来た。いずれ優勝の喜びを味わう事ができるだろう」

「イギリスでは彼にすべての期待とプレッシャーがかかっている。それに対処するのは容易ではないが、彼は素晴らしい選手だし、有力者となる間際にいる」

「彼はそこまで来ているし、まだ20代前半だ。だから向上し、学ぶだけの年月が何年もある。そして壁を突破して、メジャーで何回か優勝するだろう」

怪我の問題を克服し、自己のベストへ戻ろうとしているもう1人の選手はナダルである。

スペイン人は膝と腹筋の怪我で4カ月間の活動休止後、9月にサーキットへと戻ってきた。そして上海マスターズ決勝戦ではロシアのニコライ・ダビデンコに敗れ、4月以来初となる大会優勝はならなかった。

ナダルの怪我の問題は、世界ランキング・トップ近くに占める彼の座に影響を与える事はない、とサンプラスは確信している。

「彼は望む限り長期にわたって、世界のトップ2か3あたりにい続けるだろう」と彼は語った。

「彼はアニマルだ。素晴らしいアスリートであり、素晴らしい選手だ。彼は自分のゲームで今までとは違う途切れを経験するが、ここぞという時には、常に大会の最終段階でラファを目にするだろう」


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