シャーロット・オブザーバー
2009年9月27日
サンプラスは雨をついて決勝戦へと進出
文:Rick Bonnell


キャッシュは緊張を要する状態で、前への足がかりを得られない。


ピート・サンプラスとパット・キャッシュは土曜日に行われた唯一の試合に登場し、雨による遅延と中断に悩まされながらも準決勝を戦い抜いた。

試合は予定よりほぼ8時間遅れで始まり、サンプラスが6-4、6-3で勝利して、パリセーズで開催されているブリーズプレー・チャンピオンシップ男子シニアテニス大会の決勝戦に進出した。

サンプラスの対戦相手は翌日に決まる。ジム・クーリエとトッド・マーチンが午前10時に対戦し、午後の決勝戦でサンプラスと対決する座を争う。

サンプラスとキャッシュの試合の大半は、小雨がハードコートを濡らす中で行われた。危険なコンディションとなり、両選手ともショットを返すためワイドに走る、あるいは急に方向を変える事は避けていた。

「予想できる最悪の状態だった」と、サンプラスはそれでもプレーはしたものの、当然という調子で語った。「だが我々は何とか試合に入り込みたいと、やる気充分だったよ。試合の開始時でさえ、やりにくい状態だった」と。コートは試合前に水気を拭き、風を当てて乾かされた。

コンディションは理想からほど遠かったが、何時間も霧雨の降る中を待ってくれた数百人のファンのために、少なくとも1試合を行う事がより重要だった、とキャッシュは語った。

「良いテニスをする事も重要だが、観客のためにすべき事をするのも、また大切なんだ」とキャッシュは言った。プレーに適した天気の回復を待つ「ウィンブルドンのセンターコートに我々はいる訳じゃないからね」

試合は第2セットで、キャッシュがサンプラスのサーブをブレークして3-2リードとした後に動いた。キャッシュはダブルフォールトを犯し、その後に、通常キャッシュほど技量のあるネットラッシャーには簡単なショットであるハーフボレーで2本エラーを犯し、サンプラスがブレークバックした。

「ほんの少しずれてしまったが、それで充分だ」とキャッシュは語った。「たとえ濡れた状態でも、あのショットはミスすべきでなかった」

土曜夜に行われる筈だったセッションのチケットを持っているファンは、本日の準決勝でそのチケットを使う事ができる。空席があれば、それらのファンは3位決定戦、および決勝戦を観戦できる。試合は午後2時に開始の予定である。


おまけの写真
2009年4月9日のサンプラス一家。クリックすると拡大されます。

情報館目次へ戻る  Homeへ戻る