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Q & A 1996年

Q 自分のゲームの中で、どの面が最も好きですか?

A いくつか上手くできるものがあると感じている。ステイバックしようとか、ネットに出ようとかのオプションを持っている。いわゆるオールコート・ゲームとでもいうものだ。でも一番はサーブだね。

Q グランドスラムで優勝するのが最高の気分だとあなたは言いましたが、他のタイトル獲得と比べてどうですか?

A うん、それは違うね。僕は基本的に、その年の自分の出来を、メジャー大会でのプレーで測っている。そして勝てば勝つほど、もっと勝ちたいと思うんだ。ツアー・イベントで優勝するのはステキな事だけれど、ひとたびウインブルドンとかUSオープンで優勝すると、まるで自分が何か歴史に刻んだような気分になる。

グランドスラムで優勝するより素晴らしい事ってないよ。だから僕は、自分に大きなプレッシャーをかけるんだ。メジャー大会での自分の出来に重点をおいているから、もし1つも優勝できない年があったら、とても失望するだろう。ちょうど今年みたいにね。USオープン前まで僕は1つも優勝していなかったから、そこで優勝できた時には、救われたような感じだった。

Q それでは、今年についてはどう言えますか?

A USオープンまで、今年は悪い出来だとみんな言ったけれど、それにはガッカリさせられた。コーチが亡くなった事を考えたら、フレンチでは良くやったと感じていた。ウインブルドンの準々決勝でクライチェクに負けたのには、すごくガッカリしたね。USオープンにはいい感じで臨んだし、僕がメジャーで優勝する最後のチャンスだと思っていた。そして少しばかり幸運もあった。

コレチャとの試合は、決して忘れないだろう。観客が僕を後押ししてくれた事や、僕の気分とかね。僕はなんとか持ちこたえて、やっとの事で勝利を掴み取った。そしてチャンとの決勝では、いいプレーができた。

僕はいまでも波に乗っているような気分だよ。メジャーで優勝するのは本当に素晴らしい。4つ続けて優勝したら最高だろうけれど、それはとても難しい。僕は今年について、何の不満もないよ。

Q 来年はどうですか? 4つとも優勝できるチャンスはありますか?

A う〜ん、それは分からない。毎年の僕のゴールは、メジャーに1回優勝する事で、もしそうなったらいい年と言える。もし2回優勝したら、素晴らしい年となる。年間グランドスラム達成は非常に難しいし、ずっとトップでい続ける事も難しい。それを考慮の外にしているわけではないけれど、とても困難だね。

クレーは僕のベスト・サーフェスではないが、年間グランドスラムを達成するには、フレンチで優勝しなければならないし、それはとても大きなハードルだ。だから、できないとは言わないけれど、すべてがうまく運ばなければならない。まあ、どうなるかね。