初春のニュージーランド アルプス街道
クィーンズタウンからオークランドへ(だからツアーという・・・)

9月24日



 青空が戻ってきた旅の終わり、クィーンズタウンからオークランドへの移動日でもある。10:45までにチェックアウトすませ出発は11:00なので午前中結構時間が使えそう。昨晩のうちに荷物整理してスーツケースもロックしてある。7時過ぎにホテルを出てワカティプ湖に向かう。
 まずは街の南側にある公園、クィーンズタウン・ガーデンパークの散歩だ。広い公園の湖沿いの道を歩くことにした。同じ観光客らしい人も、ジョギングしている人も、犬の散歩中の人も、それぞれ。昨日の雨の水たまりが残っていたりしたが朝日に照らされて目に映るすべてがくっきりしている。
 ニュージーランドはまさに鳥の楽園。歩いているときれいな鳴き声が響き渡り、一羽、二羽と鳴く鳥を探しているうちにあっという間に大合唱。もっと鳥に関する知識があればよかったね、といいながらバードウォッチングのまねごと。トゥイ・ファンテイル・トムティットなど見たことのなかった鳥がたくさん。木の実の付いた枝にとまって食事中の鳥がいたり、湖の魚を狙って水面ぎりぎりに飛ぶ鳥がいたり、自然がそのままに残された見事さに感嘆のみ。天敵がいなかったから鳥は楽園だったんだよね、国の政策自体も環境配慮すごいし、など話ながら林側を見るとうさぎがひょっこり顔を出し、あれ、なぜここにうさぎが? などいいながらももっとそばでうさぎ見てみよう、など林に足を踏み入れたり・・・・。

 桟橋に戻り開いているカフェを探して朝食。湖沿いの Lakeside Cafe ここにしてみよう。バジルペーストのチキンパニーニと野菜を練り込んだグリーンのラザニア、そして飲み物。オーブンで温めてテーブルに運んでもらったどちらも見かけ以上に量が多い。チーズの味もいいね。カフェに入ったときは一組しか客がいなかったのに食べているうちにテーブルがいっぱいになってしまった。ちょうどいいタイミングだった。とてもおいしかったです、ごちそうさま(^^)。

 今度は先ほどと反対側、ビーチストリートを歩く。先ほどの公園の対岸にあたる。山の一部に雪がかかり、空も湖もどこまでも青い。柳の新芽が色鮮やかで湖に映える。ずうっと歩いていくと湖畔で石投げしている少年たちがいてふぁるも挑戦してみたり、ひたすらのどかな時間だった。

「湖と反対側のこの丘の森を入っていったところで
Lothlorienの場面が撮影されたんだよ」
 と、昨日グレノーキーに向かう車の中でイアンさんが教えてくれたっけ。この道この奥に、エルフの森があるんだぁ。
 アルプスの山も湖も目に映るすべてを楽しみながらゆったりゆったりの散歩終了。コンビニでキャンデーなど買ってホテルに戻る。戻り着く直前坂道の途中でワカティプ湖を振り返りクィーンズタウンとお別れ。

 チェックアウト、ロビー集合。私とゆには早かったので、空港まで送ってくださる現地係員の方に昨日小耳に挟んだ“天候によるてんてこまい”について聞くことができた。
「今日はきれいに晴れているので飛行機が飛ぶと思いますよ」
 が、お会いして最初の言葉だったのだ(・・!)。
 クィーンズタウン空港はレーダーの管制塔がないので飛行士の有視飛行によるとか。つまり、機長さんが自分の目で空港の状態確認して降りてきたり飛んだりする、ということらしい。
「昨日は雲が地上まで降りていましたから飛んだのは2機だけですよ。飛べる飛べないも機長の腕によって違ったりすることももちろんあります」
「昨日出発することになっていたお客さんには、連泊とかバスでクライストチャーチに行ってそこから北島のロトルアやオークランドに飛ぶとかしてもらったのですが、飛行機が飛ぶのを待って飛行場で待ったらした方もいますし・・・」
「・・・・・・・」
「ミルフォードサウンド観光は催行はされましたが天候が悪くて視界は・・・・」
 などなど。
 天候でクィーンズタウン空港発着陸できないなんてガイドブックのどこにも書いてない。話によるとそんなに珍しいというわけではないらしい天候変化によるスケジュール変更対応の仕事、だから添乗員同行とか食事・観光込みのツアーはクィーンズタウン観光がコースに入っていても(ミルフォードの拠点なので数多くある)クライストチャーチベースのバス移動となっているんだ、と納得したのだった。
 知らなかったとはいえ・・・、よかったぁ>天気。
 合流した年輩のご夫婦は昨日はロトルアに飛ぶ予定だったが夕方まで空港に入らしたとかで疲れ切ったご様子、代わりのニュージーランド$のクーポン渡されると言っても、と残念そうだった。そのクーポンもオークランドのホテルについての夕方だったから、お気の毒だっだ。

 6グループ14名、マイクロバスで空港まで。クィーンズタウン空港は確かに有視飛行のみというだけあってこぢんまりしている。チェックインカウンターでスキー旅行にでもきたのだろうか、女の子は三つ編み、男の子もきっちりした身だしなみ、制服姿の英語圏のハイスクールの生徒さんが目に付いた。搭乗時間まで少し時間がありますよ、というのでお店ふらふらしていたら、ポッサムの毛皮発見。こんなの買ってどうするんだろうといいながら、買ってしまった(^^;)。
 機内ではクッキーと飲み物は出されるので、昼食はクラッカー程度でいいとした。
 
 オークランドからクライストチャーチに飛んだときと違って今度はさほど揺れることもなく通常の飛行、オークランドに到着。14:30にはすでに機内から降りて所定の集合場所に着いていただろうか、現地係員さん二人待機していた。クィーンタウンから飛んだ14人だけかと思ったら待てど待てど出発しない。そうこうするうちにスーツケース抱えた人の数どんどん増えてきて乗り込んだ大型バスは座席がいっぱい。日本への帰国便はオークランドを朝出るのでニュージーランドの各都市から集まった○ALツアー御一同様、といったところか。他にも団体でバスに乗り込む各社ツアー見かけた。
 空港出たのが16:00近いためもあって市内の帰宅ラッシュにぶつかりバスは進まない。加えて担当の方がホテルチェックインするまでの小一時間、免税店に案内される。そんなの行程のどの案内にも書いてないって! ツアーの買い物場所よりが嫌でなるべくフリーなものを、と見つけたはずだったのに、あーあ。その後ホテルに着いても明日早朝の予定とか今夜の食事は必要なら案内するとかあれこれ説明に時間ばかりかかり、部屋にたどり着いたのが17:30過ぎていた。
 オークランド空港から市内まで20km強だから、個人旅だったら14:30に飛行機降りていたとしてその1時間後には充分ホテルにチェックインして、なおかつ外に飛び出していたのに・・・・。ツアーだから仕方がないとはいえ・・・。

 ホテルはヨットハーバー近く、湾が見下ろせる。予約なしの食事は開店早々なら大丈夫なので6時まで、ヨットハーバーを散歩する。南島にはほとんど信号もなく車数も少なかったので静かだったが、ここでは信号も車も人の数も多い。
 湾に面した Habourside Seafood Bar & Grillで夕食。予約の方が見えるまでの1時間30分ほどでよければ窓際の席が用意できます、との言葉に甘えて、海を見ながらの旅行最後の夕食となる。わたしとゆにはシーフードリゾット、ふぁると相方はサーモン含む3種の魚の盛り合わせを注文した。
 遙か最初の海外がやはりこのオークランドで、相方と4泊したのだが、オードブルでシーフードは食べたもののメインは肉料理だけだった。今回ガイドブックで調べなおしたらオークランドは港街、大都市なので何でもそろっているけれどやはりシーフードがおいしい、と。ならばやっぱりシーフードだよね。もっとも相方はかつて食べた大きなステーキが忘れられずそちらのステーキハウスに行きたかったみたいだけれど(^^;)。
 リゾット、魚介類満載、貝もエビも魚も肉厚で美味しい。量がありすぎて食べきれないほどだった。盛り合わせを食べていたふぁるもおいしい、おいしい、と。一緒に頼んだtoday's soup も美味。フレッシュキウイジュースは珍しくもありキウイフルーツそのもので大満足。旅の間に食べた食事でここのお店に一番金額をかけたことになる。といっても総額225$、一人あたり4,500円はかかっていないのだ。(^^)

 食事後は中心の通りを散策しながら最後の買い物。ホテルを出る前に残っている現金を数えて、明日支払う空港税以外の現金は全部使ってしまおうと暗算もしながら(^^)、免税店で10$割引のクーポン使ったりで土産のワインや自宅用のビスケットなど買った後に残ったのは45セントだけだった(我ながらすごい)。
 ワインを買ったときに試飲コーナーがあってゆにと一緒にいただこうとしたら、パスポートの提示求められてしまった>ゆに(^^;)。日本人経営のお店で働いているのも日本の方が多かったのだが「ニュージーランドの飲酒の法律は厳しくて・・・」と、童顔のゆににチェック入れたのだろう(^^;)。

 ホテル真向かいにあるコンビニで明日の朝食になるものを買って(支払いはもうカードのみ)ホテルに戻る。荷物も開いてなかったのだが改めて帰国に向けて詰め直し、出国カード記入し、消灯。


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