初春のニュージーランド アルプス街道
マウント・クックからクィーンズタウン (フッカーバレーちょっとだけ+α)

9月21日



 6:30に気持ちよく自然に目が覚める。カーテンを開けて外を見る。今日もいい天気だ。ゆにの目も空いているので隣の部屋にtel「起きてるよ^^」。大まかな荷物をまとめて7:30に朝食へ。おいしくしっかり食べる。オートミールってあまりねぇ・・・、とゆに。冷肉やサラダ、ヨーグルトにフルーツなどなど。昨日の昼食と同じバイキング形式、ご飯もおいてあった。私はパンにミルクティー、ごくごく。
 ランドリールームに行って洗濯ものをセット。洗濯機と乾燥機のコインの入れ場所にとまどうも何とか出立までに乾燥まで終えることができた。機械に働いてもらっている間、私たちはウォーキング。

 8:15にホテルを出て銀ブナの森に。ガバナーズ・ブッシュ・ウォーク。マウント・クック国立公園で一番古くから保護されている森林地帯とのこと、木の枝や葉が屋根のようになっていて鳥のさえずりにぎやかに聞こえる。子どもはちょっと無理という、展望台までの道はやや急な一周コース、1時間かかるところを45分で歩いたので山道あまり得意でないゆには途中で悲鳴(^^;)。ブナの木の合間からの景色も見応えがある。マウント・クック・ビレッジ全体もよく見晴らせる。
 この地全体にいえることだが空気が澄んでいてすがすがしい。降りたところの湧き水、すくって飲む。氷の冷たさ、だってすぐそこに氷河があるのだ。
 ウォーキングコースの所要時間は起点から終点までの換算なのでその場所までのホテルからの時間もかかる。チェックアウトが10:00なので、そのこともあってこのウォークはかなり足早だったのだ。
 ホテルに戻って荷物整理、ウォーキングに必要な最小以外は全部バゲージダウンをお願いする。マウント・クックでは天候の変化に何よりも注意、夏でもみぞれなども降るし気温の変化があるので雨具や防寒対策も、とあって、ナップサックにレインコートはじめ結構いろいろ詰めていたのだけれど、晴れ渡っているし大丈夫だろうと、このときは手荷物を減らして身軽になった。

 9:45にチェックアウトして、またウォーキングに出かける。今日もまた晴れてウォーキングできることがともかくうれしい。雨が降ってもレインコートきて歩いてみようね、と半ば雨を覚悟して予定を立てていたマウント・クック一帯である。グレートサイツのバスが出発するのは14:30なので、それまでに戻ってきて昼食を済ませていればいい。
 フッカー・バレーに向かう。

 フッカー・バレーは終点のフッカー湖まで行くと往復4時間とか。ぎりぎりになってあわてるのもなので片道1時間強のフッカー川の第一の吊り橋まで往復する。途中までは昨日歩いたキーア・ポイント・ウォークと同じだ。なだらかな道が続く。このあたり、もう少し季節がすすむと花が咲き乱れるはずなのだがそこは想像力で補って・・・。キャンプ場を通り過ぎミュラー氷河の展望台で一休み。このあたりの景観もすばらしい。 
 歩いている幸せ、一歩一歩。
 吊り橋を渡ってUターン。高所恐怖症気味のゆにはゆらゆらの吊り橋の上で「キャーキャー」^^;。もっと先まで歩いていきたいところをがまんして、逆戻り。「もうここで充分」と歩き疲れた声出す家族がいなかったら(だからローマはもっと歩いたんだってばあ、とゆにと私)もう少し先に行けたかな。
 行き帰り共に何組ものウォーカーにすれ違う。「Hello!」「Hi!」 声をかけ合う。山の挨拶。小さな子どもたちは楽しそうに小走りに、「Take fast for us.」と声をかけてくださった老夫婦はゆったりと、それぞれがそれぞれのペース。日差しが強く初夏のように暑い。Tシャツ姿で歩いている若い男性もいてびっくり。
 山にかかった雪が溶けて氷河の上を滑り落ちるときの音も聞こえる。昨日と今日とでは山肌がまた違って見える。春の雪なので溶けるのも早いのかもしれない。

 昼近くになって風が出てきて山に雲がかかり始めた。気づくとマウント・クックの山頂も雲がかぶっている。昨日の状態がいかにすばらしかったことか。

 歩きながら昨日のヘリコプター遊覧飛行のコースはどこだっけ、という話になる。飛びながら「あれがハミーテージ・ホテルですよ」と、泊まっていたホテルを示してくれたのだからこの渓谷も飛んだという私たちと「いや違う、その証拠に遊覧ヘリ飛んでない、ここがコースだったらわかるはずだ」と相方。昼食後のことだが、ロビーでバスを待ちながらのんびりしているところへ、昼過ぎにホテルに到着して昼食を終えた日本からの団体旅行の方が集まって添乗員さんが話し出す。今夜はここで泊まって明日の朝移動のようだ。という日程じゃなくて・・・。「この後の予定ですが、夕食○時(←早い時間だなぁ)なのでその少し前にここに集合してください。それまでは自由に。遊覧飛行申し込まれた方は3:30からのフライトとなります。ただ、今日はコンディションが悪くて12:30、13:30のどちらの遊覧も決行されていません。もし状態がよくなれば遊覧飛行できると思いますが・・・」
 !!!
 確かに風強くなってきている。雲もでてはいるけれど空はまだまだ青いのに、もう飛べないのか。「雲はかかっていますがマウント・クックの姿はよくごらんになれると思います。ここまで見えることも珍しいのです」
 と話が続き・・・・・。
 感謝、感動、感激。本当に本当にすごいことだったんだ>昨日。そして今日も晴れてウォーキングできたってことだって。
 12:15にホテルに戻る。2階のカフェテラスで食事。外にもテーブルがあるのでパラソル広げたその下にサンドイッチ・サラダ・飲み物運んでいただきます。絶好のマウントビュー、マウント・クックも見納めだね。風がどんどん強くなってきて空の器など飛んでしまいそうだ。観光バスが着いて観光客が乗り降りするのを眺めたり、ゆったりゆったり。
 食事後歩いて数分の所にある観光案内所で買い物。サザンアルプスのポスターやキーホルダーを購入した。ホテルに戻って後はバスを待つだけ。このとき遊覧飛行が不可の話聞いたのだった。

 バスの出発時間、自分のスーツケースがバスに積み込まれているのを確認してグレートサイツ号に乗り込む。私たちはこのマウント・クックで一泊したが、クライストチャーチを朝でてこのとを見学してクィーンズタウンに向かうツアーやその逆コース、それぞれの都市へ戻る一日ツアーもある。添乗員ツアーでない定期観光バスは最初に乗ったときと次に乗ったときの顔ぶれも違う。今日は後から別の場所で乗り込んだオーストラリアからのお二人をのぞけば全員日本から観光客ということもあり、専用のガイドさんが乗っていて、道中いろいろな案内をしていただいた。木々の話、牧畜業のこと、ワイン作りのことなどなど。
 プカキ湖までは昨日と同じ道、そこからはアルプス街道をクィーンズタウンに向かうのだ。
「雲が少々かかっていましたが、マウント・クックを見ることができてよかったですね。数日前は1週間近く吹雪いていたのでどの山も一つも見ることができずそのときにきたお客さんは残念でしたが、見えないこともよくあってこればかりは・・・。昨日はもっと天気が良かったようですね」と、開口一番の話。誰もが口をそろえて気まぐれな山の天気を語る。山頂が見えないくらいの眺めだってめったにない幸運なんだ、と。
 幸運の使いすぎ?

 プカキ湖、昨日通ったときはミルキーブルー、今朝フッカー・バレーから遠くに見たその色は透明間のある深い青色、そして今は青緑の色をしている。そのプカキ湖脇を走っているバスが急に止まった。
「ニュージーランド名物の交通渋滞です」
「?!」
 道路を羊が横切っている。湖側から道路を横断して山の方に一斉に移動中の羊の群に遭遇したのだ。羊が大事にされているお国柄、こんな時は羊が一番、車が二番・・・・。数百匹はいただろうか。親羊に子羊。もこもこもこもこ、もこもこもこもこ^^。おじさんと2頭の牧羊犬。一頭はおじさんのそばに待機していてもう一頭が動き回って羊を追い立てていた。「かっこいい犬だね、(映画の)ベイブ見たくなっちゃった」とゆに。
 話には聞くけれどめったに遭遇しないというこの交通渋滞(?) これもまたラッキーのひとこと。

 いくつもの湖を通り過ぎワイナリーで休憩。5$で6種類のテイスティングができるというのでさっそく(^-^)。リースリングにシャルドネにマスカット、赤もおいしくて、「ど・れ・に・し・よ・う・か・な?」選んで2本購入。
 冬は雪で閉鎖されることもあるという峠を越え(ということは冬はこの定期観光バス自体動かないこともあるのかな、クィーンタウンにこの道通らないで行く方法ってあるのかな?)、若緑の新芽が鮮やかな牧草地帯へとバスは移動していく。草の緑、水の碧、柳の緑、春のにおいがする。小さな教会、小さな町通り過ぎクロムウェルで休憩。ここでキャンディーや蜂蜜など買う。目移りしそうなかわいいキャンディーなどたくさんあった。
 
 ホテル到着18:30。A○Aの現地係員の方が待っている。私たち含めて7組くらいだったかな、出発日の予定くらいなら、だけれど、オプショナルツアーのこととかミルクーポンのこととか、何回も繰り返す形で説明されるも、そんな説明より早く解散してほしいと願っていたのが私たちだけではなさそうだった。ほとんど話半分。(これがあるからツアーなんだけれど・・・、ふう)。小一時間すぎてやっとチェックインも終わった、と解散。本当はまだスーツケース部屋まで運ばれていないのでもう15分くらい、と言われたのを自分たちで運びます、と大半の方が動き出したためでもあるが、もちろん自分のものくらい自分で運びますって。。。
 明日もオプショナルツアーの代金を部屋に回収にこられるのを待って市内に食事。ホテルから中心部まで15分程度歩くのだ。
 
 予約はできないし、地元の人もよく並んでいるというシーフードのお店、Fishbone Bar & Grillに、いざ。20:00近くなっている。地図を頼りにここで曲がってその角から数えて・・・。
 あった。ここだ。こちらはBarって書いてあるよ、じゃあ、こちらのドアから、と入ったけれど、実はそのドアが進入禁止、後でよく見たらcloseって(;_;)。Bar & GrillなんだからBar側から入って順番待つんだった、と思い出したが後の祭り。。。。受付のお兄さんが優しくてここで待てばいいよ、と15分待ちで大丈夫でした。このお兄さんが去年札幌に行って来たんだよ、と、方や片言日本語、こちら片言英語それぞれ織り交ぜながら待ち時間のおしゃべり。
 店内は"fish"の示すごとくすべてが魚でコーディネートされている。壁掛けもコースターもクロスも。小さなお店で20人も入ればいっぱいになってしまうかな? 
 シーフードチャウダー2皿を分け合って、前菜も2人前、クレイフィッシュ(イセエビ)大きなのまるまる焼いたもの、食べてみたかったとフィッシュ&チップス。  
 チャウダーはクリームスープの中にエビ・カニ・タコ・貝・魚、いろいろな種類が具だくさんでとってもおいしい。これ一人分だけで充分と思えるくらいボリュームがあった。シーフードの盛り合わせの前菜いろいろ、おいしいね、おいしいよ。この残ったの誰が食べる? 私が、ぼくが・・・・。
 クレイフィッシュ大満足。レモンソースの味とマッチしてる。
 イギリスの伝統的フィッシュ&チップス、話の種にと頼んだそのボリュームときたら!! 隣のテーブルでは一人の方がメインとして食べていたけれど、メイン以上ある感じ。お魚もポテトもおいしいのだけれどともかく量が多くて多くて、1人前を4人で分け合ったのだけれど、もうおなかいっぱい。デザートはパスしてコーヒー・紅茶でおしまい。
 うーん、いいもの食べたぁ^^。 値段も手頃で相方ビールも含めて一人43$(3,300円くらい)!

 食事後、近くにあるコンビニによって明日の朝食を仕入れる。私とゆにはヨーグルトとサラダにクッキー少々、男性陣はカップ麺、日本と違うのがあるなあと、併せて買い込む。買わないものまでコンビニのかをぐるぐる回る。サンドイッチも大きいなあ。


続きミルフォードサウンド


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