初春のニュージーランド アルプス街道
クライストチャーチを歩く(ハグレー公園,国際南極センター,野生動物公園など)

9月19日



 朝食に8時に出かけようと約束していたのにまったく男たちときら・・・、なんて言いたくなる時間合わせのずれにこの旅行は振り回されて、ゆにと2人だと楽だったね、と何回言ったことかなんてことは些少なことなのだが、朝からとなりの部屋に電話で催促^^;。
 ホテルのすぐそばにある Oxford on Avon で朝食。セルフサービスレストランで手軽で気楽。相方がEnglish Breakferst 量が多いなあ。子どもたちはそれぞれ French Toast とPan cake 、どちらもクリームがたっぷり付いていたけれどさらっとして食べやすかったとのこと。わたしはContinental、シリアルですます。ドリンクに紅茶かコーヒー、ジュースもいろいろあって中でもカラントジュースが風味もよくとてもおいしかったので、ついお代わりしたくなったのだった。

 昨夕とはまるで天気が違う、真っ青な空、そして暖かさ。まさに早春の光り輝く一日が始まった。ホテル前のビクトリア公園でも鳥がのんびり。どこもきらきら、花も美しく、春の息吹にうっとりする。今日は一日クライストチャーチを歩くのだ。

 まずは“パンティング”;イギリスの伝統的なパント(平底船)に乗って棒を櫓にして漕ぐ船遊び。エイボン川沿いに歩いてパンティング乗り場を探しているとボートを漕ぐ若者が・・・。あれだよね、といいながら観光案内所に行き10:00からの予約をとる。大聖堂前広場にある案内所からは15分位歩けば着くとのことで生き方を尋ねたら地図と共に説明していただきありがたい。まだ45分あるのでゆっくり川ぞしに歩いていけば、なんて思っていたら・・・・。
「あっ、デジカメの電池のバッテリー残り少ない。充電したの忘れてきちゃった!」
というので、急遽ホテルにUターン。時間がかかった分を取り戻そうとホテルからウォーキングならぬ競歩モードでパンティング乗り場まで。
 ふーっ、間にあったぁ。

 ちょうど乗り場の準備をしているところで、建物内は古風なボート小屋の趣がたっぷり。ユニフォームもいろいろあるんだなぁ。Good morning! 挨拶しながら準備していて花飾りの付いたアーチ型の白い門。小屋から門をくぐって川沿いの船着き場までのちょっとの所に道になるカーペットを敷いて、Please・・・。ボート座席に座ったら膝掛け持ってきてかけてくれて、パンティングってちょっと贅沢な遊びだなぁ。
 漕ぎ手はMr. Ben。ハグレー公園内をゆったり。橋をくぐったり景色を見上げながらのんびり。川面にかもの親子がたくさん泳いでいる。ひなが孵ったばかりで列をなしている。今がシーズン。漕ぎながらMr. Benが簡単なガイド、つたない英語でこちらからも質問などなど。公園内の樹木や花の話。スパニッシュレストランおいしいよなんて情報まで。水仙がボートから公園を見ると群れて咲いているのがよくわかる。桜もきれい、空もきれい。気持ちがいい。
 半分行ったところでUターン、乗り場に戻るのだ。いったい行きが上りだったのが戻る方向がそうなのか川がどちらに流れているかわからないほどゆったりした流れのエイボン川。泉のわき水もその元になっているとか。帰りには「boy and girl,are you try?」(またgirlだ^^;)とボートを漕いでみないかと誘われふぁるが挑戦。棒を押す手が最初どうなるかと思ったが、上手な教え方の説明受けてボートを漕ぐことができた。自分でやってみたことって残るよね。
 行って帰って30分。乗り場に着くと次のグループが待っていた。私と同じ年ぐらいの女性グループだが、日本語ガイドさんがついていてあれこれ世話して「いってらっしゃい」と見送って。。ガイド付き少人数市内観光もありだけれど、ともかく、我ら、あたって砕けろがモットー(^^;)。

 続いてハグレー公園内を散策。川からボートで見た場所を今度は歩いて回った。柳が木の太さも半端じゃなくてその大きさに驚いた。桜の花、水仙の花、鳥の鳴き声。初春の公園はすがすがしい。観光客らしき人もそうでない人もみんなのんびりゆったりだ。松の一種だろうか、名前はわからなかったのだけれど松かさらしい実をつけていたのだが、その大きさときたら! 手に入りきらない。試しに手袋と比較して写真を撮ってみたのだけれど・・・・・。

 ちょうど日曜日。週末に中庭でアート&クラフトマーケットが開催されるというアートセンターに向かう。アートセンターはゴシック様式の旧大学の校舎を利用しているとかで建物も魅力だが、外から見るだけ、ともかくマーケットだ。ぐるっと見て回ってからそれぞれほしいものを求めて分かれる。(南欧と比べると)安全なのでひとりでも大丈夫だね、とゆに、うれしそう。
 日本で買えば5万はするというポッサムのセーターとムートンの敷物は安く値切って、キャンデーに蜂蜜、ちょっとした工芸品やミニチュア画など、ほくほく^^。
 ホテルに戻って荷物をおいて午前終了。

 そして昼食。Strawberry Fare、デザートと軽食のお店なのだが、ここのケーキぜひ食べたい、と。
それでもケーキだけでは、と、軽食2つ種にケーキ2種分け合って食べることにした。レモンハニーとレモンチーズ付きのベーグルとマッシュルーム&トースト(アボカド・クリームチーズ・トマト地理ジャム付き)。各一人前なのに量の多いこと。チョコレートデカタンス(何という名前^^;)きっちり食べたかったのに軽食のせいでおいしく食べはぐったとふぁるがぶつぶつ。でもおいしかった。特にマッシュルーム。スライスしてソテーする大きさのもの、肉厚で味が濃い。。お店の人にふつうは小さいマッシュルームではと聞くと、大木なのがあるんですよ、と教えてくれた。後日クィーンズタウンのスーパーで現物を確認。特製のドレッシングもしっかり買い込む。
 
 観光案内所再び。案内所でThe Lord of the Rings のロケ地ガイドブック入手した後タクシーに乗って【国際南極センター】へ。タクシーの運転手さんがおしゃべり好きでいろいろ話が弾む。季節のこと、今年の冬は本当にcoldだったんだよ、とか、ハグレー公園いいよと言うので午前中に行って桜見たり柳に驚いたと言うと、柳は元々フランスからの入植者が持ち込んだんだよ、と教えてくれ(なるほど、モンゴメリの作品でトロント扱われたときに柳のうまく使われていたけれどトロントと言えばフランス系だし・・・などつい納得してしまったり)、もうすぐ目的つくときにここに日本のプリンスとプリンセルが訪れたんだよ、そのときの写真が飾ってあるからすぐにわかるよ、なんてことまで。うん、すぐわかった。。タクシーの正面にちらほら見えるサザンアルプスにどきどき。
 【国際南極センター】ではまずは屋外で、雪上車ハグランドに乗り込む南極体験アトラクション。でこぼこ道や斜面、クレパス越えなどがたごとごとごとスリル満点。センター内部の見学も楽しい。南極探検の歴史や生息する動物のことなど丁寧に展示説明されていた。マイナス25℃の極寒体験や南極パノラマ映像が圧巻。買い物も少し。

 そろそろ夕方になってきた。ついで【ウィンロウバンク動物公園】にタクシーで移動。受付に日本の女性がいてチケット購入がスムーズ(やっぱり日本語だと楽^^;)。ちょうどマオリのショーとセットになったナイトツアーが1時間足らずで始まる時間で、そのチケット購入。帰りのバス手配までしていただいたのだった。ただ「大人2名子ども2名でよろしいですか」と聞いてこられて、「いや、その、あのう・・・・」。日本の方からでもそう見えるか。
 始まるまでは園内をぐるり、ニュージーランドならではの動物や鳥を見て回る。そしていよいよマオリ&ナイトツアー。マオリの方の英語は早口だったけれど訛りがなかったので結構聞き取れマオリの文化の勉強もできた。ショーもステージだけでなく園内の建物を移動しながらなので変化がある。マオリの女性が小さいときからしている手遊び、ひものついたふわふわボール(お手玉みたいな)手に持って歌に合わせて動かしてそれがどんどん早くなるというもの、女性だけ全員渡されて手遊び歌に合わせて振りの練習。本当にどんどんテンポあがって最後はついていけずみんな苦笑い、いい汗も(^^)。
 引き続きのナイトツアーでは暗い中ガイドのお兄さん(彼は訛り結構あったけれどジョークばんばんとばして話おもしろい)の持つ明かりだけを頼りについていった20数名が、夜に活動するキーウィが実際に走り回っている所を網越しに間近で見ることができたのだった。キーウィの走る速さにびっくり。このツアーの時大聖堂の尖塔に登ったときのであった日本の若い女性3人をまた見かけて、一つ行くところがおなじだとかぶるものだなあ、など。きっとあちらのグループも同じこと思ったかな?
 そうそう、マオリの方の呼びかけが“ladys & gentlemen & boy &girls”。あのとき10歳位の女の子をのぞけば大人と日本のお嬢さん3人と我が家のふぁるとゆにがいただけ。やっぱりここでもboyとgirlなんだ(^^;)。

 シャトルバスに乗ってホテルまで。食事は朝食と同じOxford on Avon。サーローンステーキ・サーモンステーキ・ビーフサンドイッチと好きずきに。どうしてもビールが飲みたかった相方、自分で買うの嫌がっていたが、最終的にはメニュー片手にカウンターまでいって、思ったより簡単だった、とうれしそうにごくごく。
 明日の朝は出発が早い。荷物整理して目覚ましかけて消灯。


続きマウントクックへ


back旅 ひらひら にもどる

backThe Rites of Passage 〜みさとのごった煮〜にもどる