南欧の旅 ひとかじり バルセロナへ出発

2月21日(金)



 相方とチビを送り出してからの時間の経つのが遅くて遅くて1時間半ってこんなに長かったろうか。何とか過ごしてタクシーを呼んで駅まで向かう。千葉駅はまだ階段だけなのでスーツケースかかえて上り下りがきつい。寒さに震えながら乗り換えを待つ。
 AZ7787(JL417)便ミラノ行き搭乗なので成田第二ターミナルに到着。アリタリア航空の機内食が楽しみだったが仕方がない。コードシェア便だと気づく前はすっかり第一ターミナルからアリタリアで行くと思いこんでいたから・・。
 ターミナル内くるくる回ってJCBカードディスクによってから両替に。両替銀行いくつかあり見比べるとその日は三井住友系が他より2円安いレート。気づいてよかった。こちらで現金ユーロと非常用にトラベラーズチェック購入。
 次にチェックインカウンターへ。ミラノTransfarでバルセロナ行きAZ56便なのだが、このAZ56便の座席を手違いで1回目をキャンセルして2回取り直しての搭乗券。航空券でトラブっていたので「ここでもまたか」とため息ばかり。さらにスーツケース預けてバルセロナ行きのシールが目の前にあるのにも関わらずカウンターのお姉さん、「ミラノまででよろしいですね」ってそれはないでしょうがぁ。。。
 出国。カフェテリアで軽食、そして搭乗。13:30発。機内は空きがあって窓際3人がけのところゆにと2人の席だったのでのんびりできた。よく見るとけっこうそんな感じだ。定刻に出発。この飛行機の中でもちょっとトラブルに見舞われてしまう。いったいどうなっているのだろう。話には聞いていましたよ、よくあるらしいってことも含めて、ね。だけどねえ、乗客だって少なかったのに、というか少なすぎたのかなぁ。離陸後1時間の昼食サービス、前と後ろから配ってきて、あれれ、うちらんとこ何でないのぉ。珈琲サービスまで始まっちゃってるよぉ(;_;)。お願いしてやっと手元に届いた昼食、和食しかないからというのでそれはいいけどというのに、その後さらに待たされて届いたものの1食はメイン料理がビジネスクラスのものだったりした。豪華でよかったけれどやっぱりあまりよくない。
 乗ってからすぐに時計を到着地に合わせてその間の時差8時間、行く手はまだ朝である。時計を見ながら今は朝、と自己暗示。午前うとうと、昼寝少々のノリで寝たり本を読んだりゲームをしたりちょっと長い昼を過ごす。パズルゲームが面白くて2時間もやってしまった。  到着3時間前に軽食のパスタ。これは忘れられなかった、よかった。その後しばらくすると窓から見下ろした地上、アルプスの上空。晴れて雪をかぶった白い山、山、くっきり見える。ミラノは曇り。雲をくぐってミラノ到着。


 飛行機から降りたのは遅いほうだったが降りていってみると団体客が添乗員さんから説明受けるために集まっていたりとそこそこ人がいる。でも大半はそのままミラノで降りるようでTransfarの場所はどこか、ときょろきょろ。 みつけた。人が少ない。乗り換え客ってあまりこの便ではいなかったみたい。EU国籍の人とそれ以外の2カ所に別れている。手荷物検査をすませてから窓口へ進む。手荷物検査は成田よりもきびしかった。やはり9.10からこっちのテロ警戒のためだろうなあ。窓口は英語、よかった。いくつか質問に答えた後最後に「一人旅ですか」と聞かれて、後ろにいるゆにを指さしながら「Non,with her」って、何で否定がフランス語なんだか。旅立つ前にスペイン語・イタリア語会話集見ているとラテン系の言語なのでけっこうフランス語に似ているのでそれが咄嗟にでてしまったみたい。このフランス語チャンポンはこの後の旅の中でも使ってしまった(^^;)。 乗り換えの待ち時間は2時間ほどある。ユーロ紙幣しか持っていないのでチップとかに使う少額コイン確保も兼ねてTransfar内のお店で買い物をする。チョコレートとかオリーブオイルとかあれもこれも欲しくなるものばかり。ゆににミニチョコかってもらい、私は唐辛子入りのオリーブオイル(ビンがとても可愛い)を購入。少額紙幣も手に入ってこれならバルセロナで明日の朝まで大丈夫だろう。 ゆにが少々熱っぽい。水分をとらせて1時間ほどロビーに座って待つ。
こんな風に座って一定時間待つときは、旅行中決まって二人ともメモ帳にあれこれ印象に残っていることを書いたのだった。 予定便の出発表示がなかなかでない。なんか「AZ○がなんとかかんとか・・」イタリア語のアナウンスなのでよく分からないがどうやら乗り換え便の到着が遅れているので出発が遅れるとかなんとからしい。


AZ56、予定より15分遅れで搭乗開始、出発。座席はいわゆるビジネスクラス、ゆったりとしていて広い。20:30出発。2時間弱のフライト。そろそろ眠さがやってきてもおかしくない。反対側座席に座っていた日本人らしき若い男の子のうちの一方は到着まで爆睡状態のようだった。女のたちも寝ていたよ、とゆに。 夜の飛行場を眺めながら眠さ忘れてしまっていると軽食が運ばれてきた。
メニュー;カンパーニュ、スモークチーズ入りのサンドウィッチ,サラミ・チーズ・アンティチョークの盛り合わせ黒オリーブつき,ジュース、そして中のチョコがとろ〜り溶けているチョコタルト、仕上げは当然エスプレッソ。
オレンジジュースの味が違う、チーズが違う、チョコが違う!! オリーブおいし^^。食べないで寝ていた若人たち、もったいない〜。
成田−ミラノ間は乗客も日本人が多く国内半分だったが、もうすっかり外国(とつくに)だ。それに機内アナウンスは、イタリア語・スペイン語の順で英語はないし・・・・。
 バルセロナ・プラット空港、予定よりちょっとだけ遅れて21:55分着。スーツケースを受け取ってから出口で向かう。到着のみ向かえ付きというサービスが一緒だったので【みゅう】のカードを持って向かえてくれているはずの方を探す。案内の女性と運転手さんに向かえられゆにと二人車に乗せてもらう。「そういえば、右側車線だったんだ、ここは」(今まで行った海外はイギリス圏だったので日本と同じ左側通行の車で乗っていても違和感なかったせいで、よけい、かも)
 車の中で治安情報とかいろいろ説明してもらった。「バルセロナのタクシーの色知ってますか」と聞かれて「黒と黄色」と答えられてよかった。一応情報頭に入れてきたことを分かってもらえたかな。おすすめ情報として未公開の「カサ・バトリョ」が特別公開中とのこと。外側からだけ見学の予定だったが、これは行かねば、と、明日の予定を思い浮かべる。
 20分ちょっと走ったろうか、車はランプラス通りからコロンブスの塔をぐるっと回る。11時にまもなくというのに大勢の人で賑わっている。さすがディナーは9時すぎてから、楽しみ上手の国である。それに今日は金曜日、地元の若者も観光客もナイトライフいまからかも。路地のようなところを通ってホテルまで。狭い道はちょっぴり暗く人も少ない。こんなところは'治安が悪いので注意'というガイド本の紹介も頷ける。
 ホテル「GAUDI」到着。ここはグエル邸(ガウディ建築)の道を面しての反対側にあるので部屋によってはグエル邸が目の前に見えることも、と期待していたのだが、残念ながら適わず。代わりに窓からはライトアップされたカテドラルを見ることができた。カテドラルの尖塔の美しさは目に刻み、荷物をざっと整理、シャワーを浴びて消灯。ゆにの寝付きのいいこと。明日のための目覚まし時計のセットなどあれこれ物音を立てているのにお構いなし。
 長いけれど待ち望んでいた一日が終わる。

続きバルセロナの一日


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