再読はかっぱえびせん


惑星救出計画
M・Z・ブラッドリー
創元推理文庫
ダーコーヴァ年代記
 
 4つの月と赤い太陽のある惑星、そこで熱病が発生した。直すためにはダーコーヴァの原住民トレイルマンにた助を求めねばならない。そこに至る山岳地帯を歩めるものは・・・。トレイルマンとの出会いで起きた事件とその解決は・・・。
 ジェイ・アリスンとジェイソン。2つの人格が交差する心理学的面白さ。依頼は地球公益都市の民間本部付属医療局。共に行くメンバーの一人にはあの赤毛の(赤毛はダーコーヴァでは特別な色)ハスター家のレジス・ハスターもいる。 
 このシリーズの第1回目の翻訳として「はるかなる地球帝国」とともに出版された(らしい)。私がこのダーコーヴァ年代記を知ったのはもうすでに本シリーズが書店から姿を消したあと。おいてある図書館もみあたらず、赤背の本シリーズを見かけたときは貸し出し上限いっぱいに借り、読み終わるまで日をおかずに通い詰めたのだった。その後、つてなどで何とか大半を手元に置くことができるようになった。 (2000.07.08記)
はるかなる地球帝国
M・Z・ブラッドリー
創元推理文庫
ダーコーヴァ年代記

 コミンの統治時代の後半、ダーコーヴァが地球と交易を初めて久しい。
 地球人の少年ラリー(レリス)と、ダーコーヴァのオルトン家の少年ケナードの冒険。旧市街を散策中のラリーは反地球をとなえる一団に襲われる。その勝負をきっかけにケナードと親しくなり、地球人としては初めて彼らのもとに招かれることになる。行った先で起きた火事。山賊との戦い。ラリーはケナードと間違えてさらわれてしまう。ラリーを助けに向かうケナード。彼らは無事にもどってこられるのだろうか。
 そして出会った【チエリ】。7大部族のこと、二人とも地球の子どもだというチエリの言葉。忘れていたことが互いに伝わり、兄弟惑星として地球とダーコーヴァの新たな歴史が始まるのか。 (2000.07.08記)


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