標準和名 | 科・属名 | 漢字表記 |
タムシバ | モクレン科 モクレン属 | 匂辛夷 |
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九州〜東北の山地・亜高山に分布する落葉小高木。 コブシに似ていますが、萼片に毛がなく、花のすぐ下に葉がないので区別できます。慣れると遠くかわ見てもコブシとタムシバとは簡単に見分けられるようになります。 タムシバの枝や葉は噛むと甘いので、サトウシバやカムシバの別名もあり、タムシバはカムシバが訛ったものです。 花が終わった後に出来る実は変わった形状をしており、赤く熟す頃には目立つので「何でしょうか?」とよく聞かれます。 |
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尾瀬にもタムシバは生えているのですが生育場所が偏っていて、コースによってはタムシバの咲いている時期に尾瀬に入っても、タムシバをみないまま帰る人も多くいます。 私がタムシバが一番多いと思っているところは段吉新道で、5月下旬〜6月中旬に段吉新道を通れば、数多くのタムシバが真っ白い花を咲かせているのに出会えます。 もう1ヶ所は三平峠経由尾瀬沼へのコースの一ノ瀬休憩所を過ぎて一ノ瀬橋を渡って左にある足拭きマットの先、5mほどの所にタムシバが生えていて、その先にも数本のタムシバが見られます。 先に進んで十二曲りを登っていくとムラサキヤシオツツジとの色の対比が見事なタムシバに出会えます。 |