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尾瀬の花図鑑 尾瀬と花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
オオマルバノホロシ ナス科  ナス属 別名:オゼナス
中部山岳地帯〜北海道の山地・亜高山の湿地・湿原に分布するナス科の多年草。

名前からは大きな丸い葉のホロシ(ヒヨドリジョウゴの古名)と思い勝ちだが、ヒヨドリジョウゴに比べれば確かに葉は大きいが、丸葉とは思わず、畑に植えるナス(茄子)のような葉をしている。

ナス科らしく紫色でナス(茄子)そっくりな花を咲かせ、細長い真っ赤な実をならせる。
花の宝庫の尾瀬でも比較的珍しい花で、真っ赤な実が目立つ秋なら見つけやすいが、花の時期に見つける人は山野草好きの人であろう。

山ノ鼻の研究見本園、原ノ川上橋〜旧拠水林、竜宮小屋〜竜宮沼尻川橋、御池田代の御池駐車場側などで見かけるが、近寄って観察・マクロ撮影できるのは、下田代A地点の燧ヶ岳側で、ニッコウキスゲの7月中・下旬に花を咲かせ、エゾリンドウの9月に真っ赤な実を生らしている。

大穴的で分かりやすい生育場所は、尾瀬ヶ原:中田代の至仏ヶ淵(下ノ大堀川蛇行点)、そこの終点にあるベンチの前に、丸太の輪切り標識があるが、そこにオオマルバノホロシは生えていて、ニッコウキスゲに皆さんが夢中になっている時に、ひっそりと咲いています。この丸太から更に先にあるズミの木との間にも、何株かのオオマルバノホロシがあります。
至仏ヶ淵から見た至仏山方向とキスゲ

同所で撮影