リンク
尾瀬の花図鑑 尾瀬の花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
カノツメソウ セリ科   カノツメソウ属 鹿の爪草  別名:ダケゼリ(岳芹)
九州〜北海道の低山・山地の湿った林下・暗い湿地などに分布する多年草。

根の形が鹿の爪に似ているとのことからカノツメソウとの名が付いた。

別名のダケゼリ(岳芹)は、マルバダケブキと同様に、高い所に生えるとの意味で「岳」が付いた。
標高の高い尾瀬ヶ原(約1,400m)・尾瀬沼(約1,670m)では見かけたことがない植物であるが、標高の低い大清水湿原(約1,180m)には、小さな群落がある。
上の略図で、2軒の山小屋の左の紫色四角は案内板、湿原内の左上の赤い丸が、カノツメソウの自生地で、暗い木陰となっていて、カノツメソウの周囲には、トチバンニンジンが群落を形成しているので、お盆すぎにはカノツメソウの花と、トチバニンジンの赤&黒の実の両方が一度に楽しめる。

この大清水湿原はミズバショウの名所でもあり標高も低いことから、尾瀬沼・尾瀬ヶ原が深い雪の下であるゴールデンウィークの頃に、ミズバショウが見頃となっていて、車椅子でも散策できるバリアーフリーな湿原ゆえ、足に自信が無い方でも、安心して散策できます。