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尾瀬の花図鑑 | 尾瀬の花 | 尾瀬自然保護ネットワーク |
標準和名 | 科・属名 | 漢字表記 |
カキツバタ | アヤメ科 アヤメ属 | 杜若 |
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九州〜北海道の低地・山地・亜高山の湿原・湿地・池の周りなどに分布する多年草。 アヤメの仲間ではもっとも湿地を好む。ノハナショウブや、ヒオウギアヤメと同じ所で咲くが、カキツバタには花弁に黄色・白の縦縞があるので、慣れれば見分けはさほど難しくない。 アヤメの中では一番キリリとした感があるので古くから好まれ、絵画・歌などに取り入れられていて、特に尾形光琳の「燕子花図屏風」伊勢物語の中の歌:「<か>らごろも <き>つつなれにし <つ>ましあれば <は>るばるきぬる <た>びをしぞおもふ」は「かきつばた」を歌の中に込め、今でも有名である。 全国的には愛知県知立市の無量寿寺、小堤西池がカキツバタの自生地として有名である。 |
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尾瀬でカキツバタは池塘の縁、池塘に浮かぶ浮島の縁で花を咲かせていて、撮影の題材となっていて、尾瀬を訪れる多くのカメラマンの人気を集めている。 尾瀬沼周辺・尾瀬ヶ原:下田代などにも生育しているが、池塘の多い尾瀬ヶ原:上田代・中田代には多い。 その中でも特に多いのは、中田代:至仏ヶ淵(下ノ大堀川蛇行点)の下流部であるが、ここは木道から遠いので観察・撮影にはあまり向いていない。しかし山ノ鼻の研究見本園の小回りコースにもカキツバタの大群落があり、ここは木道からも近く、良い構図が狙えるので、7月中旬の開花シーズンには一度は寄ってみたい所である。 |