ぬまづ 通信 第39号 発行人:小澤治子
発行日:01/11/10
住 所 : 沼津市 

「秋ですね」

 今年は柿が豊作のようです。
父から「そろそろいい頃だよ」と言われ実家に柿もぎに行きました。
 裏庭の甘柿の食べ頃を楽しみにしていたのに、猿が来て(猿ばかりではありません。時には狸が親子で来たりします)食べ散らかして高い枝の数個だけしか残っていないと、母は残念がっていました。
 表の庭には枝が折れてしまいそうなくらい渋柿が実りましたが、たくさん実がついた分、例年より小粒です。
 父が、いつもは焼酎でやる渋抜きをウイスキーを使ってビニール袋に詰めてくれました。
 四日後、袋を開けるとウイスキーの香りがプンプンしますが、その甘いこと!
香りを飛ばしてから食べれば良かったのに・・・・・アルコールを口にしない主人が、一つ食べただけなのに顔を赤くしてしまいました。
私は食べ過ぎて胃を悪くしないように気をつけていますが、この美味しさ、食べ始めたら止まりません。
「渋柿を送ろうか?」と熊本の義姉から嬉しい電話がありました。
今度は干し柿を作ります。




「アーユルヴェーダ」 (インドで始まったと言われる伝承医学)

 三島に住んでいるお友達がアーユルヴェダとアロマテラピー(ハーブや果実から抽出した精油を使う芳香療法)の資格を取るために藤枝まで通い始めたと聞いていました。
 お仕事としてスタートしたら是非お願いしたいと楽しみにしていたら一年後、まだ勉強は続けていますが、先生からお許しが出たので始めましたと知らされました。
早速お願いすると「出張もします」と専用の折りたたみベット持参で来てくれました。私のハーブの好みを聞いて精油をブレンドして、ボディトリートメントから始めました。
静かな音楽と良い香りで「キモチイイ〜〜」の一言です。
これはもう癖になってしまいそうです。次が楽しみです。


  



「冠婚葬祭」

 以前から入退院を繰り返していた親類のおばあさん(九二歳)が亡くなったと実家の父から電話がありました。
地方によってお葬式の仕方も違うようですが、班(隣組)の人と、親類の人が出てお手伝いをします。
 男衆は祭壇作りや(区の物)葬儀の行列の持ち物やそれを持つ人の確認など、手分けして手伝います。
 女衆は、買い物や仏さんに供えるお団子作りを始め、お通夜と葬儀の日時を知らせるための使者、お通夜の食事作りから、葬儀の日の朝と昼の食事、そして初七日をその日に済ませてしまうので初七日の夕食の折り詰め作りや、接待等、こちらも手分けしてお手伝いをします。
母はお手伝いに出るのにはしんどい年齢です。前々から「お手伝いは私が出るから」と伝えてあったので電話を貰ってすぐ、用意してあったエプロンを持って電車とバスを利用して出かけました。(約二時間半かかります。今年の目標、車で実家に行く! はまだ実現出来ません)
お通夜の支度はその家の台所で、葬儀の食事の支度は集会場を使いました。集会場の広い台所には大きな炊飯器を初め、大鍋やその他、必要な道具が揃っていて、何か行事があった時はここを利用しているのだと解りました。大勢のお手伝いの人が年配の方の指示でテキパキとおしゃべりをしながら慣れているように作業を進めていきます。
煮物・焼き物・揚げ物・酢の物、吸い物等、お刺身以外は(お刺身の注文は百三十人分)全部手作りです。私は、白和えの為の人参切りと胡麻擦り、ねぎの小口切り、生姜おろしと、なるべく形や味が目立たない仕事を選んで、後は、下げてきた食器等洗いもの専門で通しました。
私は三十数年前、この土地を出ていますので、土地のしきたり等、知らない事ばかりです。
葬儀の終わった夜、両親と一緒に、二人のお葬式になっちゃったら誰に先ず知らせ、何をしたら良いか、そして用意しておく物は等と遅くまで笑いながら話しました。
もちろん二人共、元気でいるから冗談を交え出来た話ですが・・・
今回は、慣れない事ばかりでとても疲れましたが、良い経験が出来て良かったと思っています。
その一週間後の日曜日、今度は結婚披露宴のおよばれです。
だいぶ前に、父から代理でお祝いの席に出てほしいと言われていましたので、土曜日に又実家に行きました。
今回はホテルが会場で、私は若いカップルに見とれ、美味しいお食事を頂くだけで良かったので気持ちが楽でした。
十一月に、もう一件結婚披露宴があります。「また頼むよ」と言われています。お祝いの気持ちを込めて出席して、お食事も楽しみます。
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01.11.10発行