(いつになったら解いてくれるんだろう・・・)
このシーンはカット割が細かい、そして彼女の不安そうな顔が前面に出るシーンだ。
現状も保持しなきゃいけないからこうしてずっと縛られたままでいる。

「おしおきみたいな感じだなぁ、あれ」
「でもまったく、あの子にもまいったもんだよな」
「ほんとそうだ、まぁ、新人ってことで迷惑もかかってんだから、あれぐらいはしてもらわないとこっちの気も晴れないけどな」
スタッフ達の角での無責任な会話。このドラマの監督はサスペンスものでは定評がある。そして新人の女の子からいろんな表情を出させる事でも有名だ。
こういったシーンでは不安そうな顔を出させるために「わざと」こうして縛っておく、が、裏ではスタッフ達がこんな会話をしているのである。解らないものだ。

そんな会話をよそに監督が縛られたままの彼女に近付いていく。演技指導の始まりだ。

 

 

 

 

 

 


 

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