「どうした、もう嫌になったのか」
監督の厳しい一言が彼女に突き刺さる。
「え・・・そんな事は・・」
「目がそう言ってるんだよなぁ、新人だからっていう甘えは捨てた方がいい。ちょっと人気があってもドラマは厳しいんだ。すこし教育をしてあげよう」

監督は持っていたガムテープで彼女の口をふさぐ。首をふって嫌がる彼女の口を容赦なく、きっちりとふさいでしまった。
「どうだ、これで少しは臨場感も出るだろう、そう、その顔だ。いいぞ、やっと気持ちが入ってきたな」
「よし、撮影再開ッ。シーン3からだ!」

しかし勢いの良い言葉とは裏腹に監督は思っている。
(う〜、たまらないなぁ、あの子の顔ッ!もう萌え萌えだぁ〜。よ〜し、このシーンはもう少し長く撮るぞ、あんな可愛い子を縛ってあんな顔をさせる事が出来るんだ、なんという役得ッ!あの子はしばらく縛ったままにしておこう。もうたまらんッ)

 

 

 

 

 

 


 

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