「全く母親役と言うものも大変だなぁ?こんな格好までして血のつながらない娘に心を開いて貰おうと必死になって」

「それに較べるとこのワガママ娘はなぁ?自分だけが悲劇の主人公顔で父親に裏切られただの不幸だのってなぁ、立場に酔ってワガママ放題だ。せっかくこんなにいい母親が出来たって言うのに」

「なぁ、奥さん。せっかくだから俺達にクリプレとしてこの子をくれないか?俺達はこういう小生意気なのを罰を与えるのがとっても大好きなんだ」

 男達は娘の前に持参した大きな袋を置き、口を開ける。まさかこの袋に娘を入れて持ち去ろうというのか、娘は猿轡の奥からうめき声を上げる。

 私は縛られた身体を娘の前に投げ出し、男達を弱々しくながらも睨み付けた。

「お、何か言いたい事がありそうだな、せっかくだから母親…こいつにとっちゃただのおばさんか。奥さんの話を聴いてあげよう」

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