北区芝田町の カイドウツバキ  Camellia amplexicaulis

カイドウツバキ (大阪市北区芝田2:2015.12.5)

ツバキ科* ツバキ属 【*APGⅢ:ツバキ科】

Camellia : 人名(Kamel) から amplexicaulis:抱茎の

A.2015年12月9日 (FB掲載記事はこちら)

 先日、茶屋町のはずれにある小さなお店の前で、あまり見かけたことのない木を見つけました。高さ2m強で、長さが20cm程もある大きな分厚い葉っぱを付けた茎のてっぺんに赤いつぼみが1~2個ずつあり、つぼみの大きさ、形ともキンカチャそっくりなので、ツバキ属は間違いなし、家に帰って中国高等植物図鑑などで調べればすぐ分かると思いました。

 ところが、どの本を見ても、こんな大きな葉っぱの木は記載されていませんでした。 それならどこかの植物園へ行って、同じ植物があるかどうかを調べるしかないというので、今日、服部緑地の都市緑化植物園へ行きました。この植物園は開設時に椿の専門家を招聘し、椿のコレクションに力を入れていたからです。

 そしたら・・・、ありました。しかも、私も何度も見いて、写真も撮っていた木でした。
植物園のラベルには、「ハイドゥーン(海棠):ベトナム北部の亜熱帯の木」とかいてありました。
 別の資料では、中国・雲南省にも分布するそうです。


写真:左から  1.北区芝田町のカイドウツバキ(赤く色づいたつぼみ 2015.12.5)、2.樹木全景(2015.12.5)、3:都市緑化植物園・ガラス室のカイドウツバキ(2013.3.9)



B.北区芝田町のカイドウツバキ・開花 (2016.3.29) (FB掲載記事はこちら)

以前紹介した大阪市北区芝田町にある陶芸教室・喫茶店の前に植栽されているカイドウツバキが1月下旬の強い低温の影響も受けすに、3月11日に最初の花をかで咲かせました。

その後しばらく次の花が咲きませんでしたが、最初の花がしおれかけた頃になって次の花がポツ、ポツと咲き始めてきました。桜のように、全ての花が一斉に咲くのでは・・・と期待していましたが、どうやらそうではないようです。
その分、長い間花を見ることが出来ると言うことですが、結構人気のあるるこの店に出入りするたくさんのお客さん(ほとんどが若い女性)のうちこの花に興味をしめす人はほぼ皆無のようで、みんな見向きもせずに1階の喫茶店や2階の教室へ入っていきます。

写真:左から 1:最初に咲いたカイドウツバキの花(写真:2016.3.11)。 その後、次の花が咲くまでにほぼ10日かかった。  2:2番目に咲いた花(2016.3.24)   3:小さいつぼみがまだ多く残り、今後も次々開花が続くと思われる(写真:2016.3.29)