2000年12月21日(木)
東京 赤坂BLITZ


●セットリスト

  1. 女を捜せ
  2. ダブルバーガー
  3. ドラキュラ
  4. MP
  5. 地球独楽
  6. セックスサファリ問題OK
  7. インソムニア
  8. 神々のチェス
  9. ORANGE MECHANIC SUICIDE
  10. 愛の薬
  11. ショウマン
  12. 羽毛とピストル
  13. 液状チョコレート
  14. 大車輪
  15. PUSHIN' TOO HARD (THE SEEDS のカヴァー) 
  16. Hum a Tune
  17. ハニーフラッシュ
  18. ティラノサウルス
  19. アポトーシス
  20. 地球独楽リプライズ
  21. R&R
    <アンコール>
  22. BODY FRESHER
  23. 夜をぶっとばせ
    <アンコール-2>
  24. JEALOUS GUY(John Lennon のカヴァー)
    <アンコール-3>
  25. 夢を見る人


さいとうさん:
1階L?K?O側

前面に白い幕が張ってあってステージ全体を隠してある。そしてマイクスタンドだけがその前に置かれている。またスクリーンに何か映し出すのか?でもステージ袖ではその幕についてるヒモを持ってスタンバってるスタッフもいるしなー。うーーん??

・19時05分
そのままの状態でいきなり「女を捜せ」のサイコ音が始まる!なぬ?どーすんのよこれ?とうろたえていると、いきなり山本ムーグ氏登場!そして何やら紙のようなモノをおもむろに広げ出す。スポーツ新聞か?それともアジ演説でも書いた巨大ビラか?とわくわくしていると...田島氏の巨大ポスターであった(爆笑)。

その背後には、ステージ側からあてられたライトで白い布に影絵のように浮かび上がるメンバーのシルエット。全員中央に寄ってカッコつけたポージング(爆笑)。そしてその布がバサッと落とされる!幕がマイクスタンドに引っかかる!ムーグ氏巻き込まれる!という展開(笑)。

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木暮氏:深緑のいつものツナギの最強バージョン。丸いバッヂをたくさんつけ、
    なおかつ右腕にはコカコーラの腕章。髪型もきれいに整ったマッシュ
    ルームカット。色も軽く染めたのかな?サラサラしてて美しかったなー。
松本氏:白地に赤の模様がついたインド風シャツ。額には真っ赤なハチマキをキリリ。
    気合い十分って感じ(笑)。
三次氏:白のランニングの上に紺色っぽい無地のシブイ長羽織。髪もキュンと上に
    しばりあげ侍風。
平井氏:よく見えなかったけど紫色のシャツだったかな?
神田氏:黒のニット帽に黒の上下というクールないでたち。
田島氏:いつものツアーTシャツに黒革パン。セーラー服の次は何だ?!と
    多少期待していただけに最終日仕様じゃなかったのが少し残念ではあった(笑)。
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01.女を捜せ
結局サイコ音が延々と(笑)。そしてもうしょっぱなから田島氏眩しい程のキラキラの笑顔。最終日は燃え尽きるぞ!という会場の熱気が伝わったのだろうか。

02.ダブルバーガー
「ビデオで脅さないで!」他、普段公の場では口に出して言えない言葉を共に絶叫しまくる客が圧巻であった(笑)。 やっぱりデカイ箱での盛り上がりというのも迫力あっていいもんだなー。

03.ドラキュラ
歌に入る前のギターのリフのところにも客の「YO!YO!」という合いの手が。鳥肌モンでした。神田さんのタッピング奏法が見物だ。

04.MP
メチャクチャ好きな曲だけに田島氏の音程の無い歌い方がツアー最初の頃は気になったりしていたがもう今日はオッケーになっていた。慣れたという事なのか?(笑)平井さんの激しいドラムが入りまくるこの間奏が一番カッコイイと思う。

05.地球独楽
今回はイントロにロケットの発射時のカウントが入っていてスペイシーな始まり方。やっと「あたたかい星の涙を浮かべて」と歌ってくれました。今回のツアーではひょっとして初?(笑)嬉しかったなー(泣)。この曲での木暮さんのハードなギターと平井さんのへヴィーなドラムがあまりにカッコ良くて力強くて涙腺が緩む。

06.セックスサファリ問題OK
この曲の始めにもMC無し。うーん何故だ?最終日仕様という事か。最終日だっちゅーのに銅鑼も無いんかい!と怒りそうになっていると... ステージ袖からしずしずと銅鑼が運ばれてきた。会場中「ドーラ!ドーラ!」の掛け声!熱いぞ今日のブリッツ!観客の期待に応えひざまづいて両手で銅鑼を叩ききる田島。叩き終わった後の恍惚のポーズに爆笑。

最後のボサノヴァ風のところでは田島&木暮両氏によるパントマイムショー。以下は勝手な妄想。ストーリー異なる場合はヴォイスの方で訂正して頂けると幸いです...なんちゃって田島氏がこれを読んでる訳はない(笑)。

事を終え満足げに煙草をふかす男。さすがヘビースモーカーだっただけあってさまになっている。そしてよっぽど良かったのか女にグー!出しポーズを何度も(笑)。その頃木暮氏はマイクに紙コップをかぶせて待機中。近づく男にそれを手渡しおもむろに胸ポケットから紅茶のTバッグを取り出す。 一応女役なのか?「素敵だったわ、紅茶でもど〜お?」なの?それとも第三者で「お疲れさま、紅茶でもど〜お?」なのか?う〜ん、わからない(笑)。お、サンキュ!って感じでそれにミネラルウォーターを注いでマジで飲む田島。水じゃ紅茶出ないじゃんか ー!(笑)。そうこうするうちに腕時計を見てビックリ!まったり余韻を楽しんでる場合じゃないのね。短くなった煙草を木暮氏の腕で無情にもみ消しどこぞへと去って行く。仕事に行くのか?それとも妻の元へ?(笑)この時のパントマイムのウォーキングうまかったなー(笑)。そしてわざとらしく銅鑼のバチを発見する。で、最後は再びジャーン!と銅鑼を叩き恍惚のポーズで終了。いや〜素晴らしい演技でした(笑)サンシャインロマンスの没PVの男優の時とはエライ違いだなーと思ったりなんかして。

07.インソムニア
松本氏の噂のアコーディオン登場!ホントにちゃっちいオモチャなんですね。途中ジャパラをダラ〜ンとかヒラヒラとかさせてみたりのアヴァンギャルドな演出がおもろかった。この曲のアレンジには今回ホントやられました。サイケでパンクでプログレ?今までのインソムニアの中での歴代NO.1に決定!

08.神々のチェス
相変わらず本当に素晴らしかった。L?K?Oのバグパイプの音使いも秀逸。
この曲は今回のツアーの目玉でしょう!!

09.ORANGE MECHANIC SUICIDE
今回はテンポを落としじっくりと歌ってました。最後の「自殺」はまだ健在。でも今回は超小声。 その後、目を閉じ顔をぐったり横に倒したままを15秒程。死んでる状態な訳ね(笑)。 でもその顔が余りにも嬉しそうで幸せそうなんで爆笑。

10.愛の薬
今回は出だしの「Bマイナです」も演歌風歌も無し(笑)。この曲の平井さんのドラムはいいーですなー。

11.ショウマン
鍵盤の前に座って照れ笑いする田島氏。相変わらず緊張してるのか?(笑)そして「ゲホッ!」と咳込む。まだ風邪は完全に治ってない模様。

田島氏:咳してる人いるんじゃないですか?
#それはアナタでしょうに(笑)

イントロを間違えてやっと始まる(笑)。でも「殺し」は?「バベル」は?
うーーん??

12.羽毛とピストル
はぁーなるほどこうきましたか!この曲のアレンジがまたどう変わってるのかわくわくした。5月のファクトリーで初披露だったこのアレンジがここまでクールにメローに仕上がるとは!計算されつくされた細かい音の数々。そして今回は特に神田さんのベースにしびれました。溜息にも近いような田島氏のボーカルの後の激しいインスト。今回は松本さんの狂おしいサックスが全面的にフィーチャーされていてメチャクチャカッコ良かった。メローな前半とハードなインストでひとつの曲という。そういうところが今のオリジナルラヴの醍醐味。

13.液状チョコレート
田島氏のキュー出しの後、平井さんのカウントが始まるも準備がまだ整わず焦りまくるL?K?O。 で、も一回やり直し(笑)。この曲のL?K?Oと平井氏による出だしがあまりにもカッコ良すぎていつも頭ん中が真っ白になって発狂する。

14.大車輪
今回の木暮氏の独楽回し。モニタースピーカーの上に乗っての大技!本人も見てる方も大緊張!そして大成功!!いやー良かったなー!喜びもひとしおなのか?その後木暮氏盛り上がる事盛り上がる事!(笑)。そう言えばこの曲の前までは木暮氏の動き割と地味だったような?これの為に緊張してたりして。んなバカな(笑)。
   
15.PUSHIN' TOO HARD / THE SEEDS
マイクスタンドに相変わらずテープで手書きの?歌詞カードをペッっと貼り付ける田島氏。 そしてちょい離れたところからそれを指差しながら思いっきりカッコつけて気合い入れて歌う。カンペを指差しながらそんな風に歌う人を私は今まで見た事がありません(笑)。 そして今回は間奏の部分での松本さんのキーボードが秀逸だった!郡山では確か無かったような??益々パワーアップしたアレンジになっていてとてもシーズの曲とは思えなかった(笑)。L?K?Oのマイク上向け叫びパフォーマンスも謎でカッコ良かったし、田島氏もこの曲でだったか?激しいモンキーダンスを披露(爆笑)。

16.HUM A TUNE
今回の客との掛け合いはキャブキャロウェイ風。昔もよくやりましたよねーこれ。懐かしかったなぁもう(泣)。「オーーーーーーーーイェ!」 には自分の声続くかと不安になったり。梅宮辰夫風溜息の応酬はもっとやりたかったぞ(笑)。めちゃくちゃ楽しかったなー!そして今回は間奏のところの田島のギターソロがシブイ!アドリブだと思っていたら二度目のソロのところも同じフレーズ!有名な何かのリフなのかな?田島&客のスクリームと同時にどんどん演奏も盛り上がって行くところがあまりにカッコ良くて失神するかと思った。計10分間に渡っての大盛り上がり大会。ツアー前半のアレンジは、忙しくてもう大変よー!って感じだったけど(笑)、今回のこのアレンジは緩もあり急もありのバラエティに富んでいて最高だったー!

17.ハニーフラッシュ
間奏木暮さんソロボーカル。歌終了後、急に体を二つ折りにして後ろの方に下がり始める。ん?腹でも痛くなったか?と思ったらなんとムーンウォークでありました(爆笑)。田島氏の踊りも何とも言えず(笑)。共に珍しいモノを見せて頂いて感激でございます(笑)。

18.ティラノサウルス
この曲は何度聴いても体中の血が騒ぐ。相変わらずしびれました。

19.アポトーシス
この曲に関してはいろんな想いがあって聴く前からつい泣きそうになる。
今回の「アポトーシス」は「さようなら」よりも「ありがとう」を強く感じた。

20.地球独楽リプライズ
R&Rへ続く時の平井さんのドラムの激しい事!全身全霊で叩くその姿&表情はブンブンサテライツのライヴでは見れないように思う。平井さんの想いがビンビンに伝わってきて涙が出た。

21.R&R
アポトーシス〜地球独楽リプライズ〜R&Rの流れはビッグクランチツアーでの核。繰り返される生命のはかなさと力強さと愛おしさと...そういったものを感じて感極まる。そしてR&Rのバラード風になるところではエルヴィス風パフォーマンス。イカス(笑)。歌とか結構メチャクチャなんだけどもうそんな事はどうでもいい!って思える程のメンバーと客との一体感。そして前向き感。体中にパワーが漲る曲だ!最後は田島氏ジャンプ?スキップ?しながら退場。実に嬉しそうである(笑)。

<アンコール-1>
満面の笑みを浮かべて登場するメンバー達。松本さんはさっきまで頭に巻いていた赤ハチマキで何故か口をしばってる(笑)。L?K?Oは髪をバサッとおろして登場。田島氏は再びスキップで登場してきたような?(爆笑)

22.BODY FRESHER
田島氏と客との絶叫大会での幕開け。最後のブルース風になるところのブレイクで、マイクスタンドを倒しコードでガッと立ち上げバシッとマイクを掴み横倒し歌いポーズ。もうっすげー!(爆笑)。あまりにもバッチリ決まったんで鳥肌立った(笑)。相当練習したんでしょうね。

23.夜をぶっとばせ
今日程この会場中の大合唱に感激した事はない。最終日ならではの感無量感。
このまま時間が止まってしまえばいいと思った。

<アンコール-2>
田島氏&平井さんと神田さんも登場!うぉーー!バンドアレンジであの曲をやってくれるのか?!

田島:ジョンのカバーです。ジョンって...ジョン何でしょう...
   ジョン万次郎... #脱力して床に崩れ落ちそうになった(笑)

24.JEALOUS GUY / JOHN LENNON
ジョンとはまた違った味のあるジェラスガイ。ジョンがヨーコの事を想って歌ったように田島は誰の事を想って歌ったんだろうか。 途中から平井さんのドラムと神田さんのベースが入る。神田さんはドラムセットを置く台に腰掛けての演奏。シブクて素敵だった。間奏のところの口笛は平井さんが吹いていたように思う。そしてエンディングでいきなりキーボード間違えて?爆笑する田島氏。それでお終い(笑)。もう!せっかく聞き惚れてたのにー。ま、そこも人間くさい田島ならでは(笑)。

その後メンバー全員をステージに呼び一列に並んでの挨拶。松本さん/L?K?Oは既に着替えていた。そして最後はL?K?Oが持っていたカメラをステージ下の誰かに渡し全員でポーズを取って記念撮影(笑)。あの松本さんがサッと一番前に出てきて床に寝っ転がりそうなポーズを取っていたのがなんだか嬉しかったり。

<アンコール-3>
さすがにスキップではなかったが(笑)嬉しそうに田島氏再び登場。

25.夢を見る人
今回も大合唱。そのお陰で歌詞の間違いに気づいて歌い直したりして(笑)。
なごやかでいい夢を見る人でした。

田島:ありがとーっ!次の100年もよろしく!

もう1曲アンコールを!と一瞬思ったりもしたが、もう十分に満足だったんで拍手は辞めました。田島氏のあの満足そうな最後の顔を胸に焼き付けて終わりにして良しと思った。

・21時45分頃終了。

<感想>
いつもの最終日に比べたらそれほど特殊な演出も無ければ選曲も変わってなくて普段の自分ならばぶち切れてるところなのだが(笑)、田島は素っ裸のままの自分と演奏のみで真っ向勝負したかったのかも。みたいに思えてなんだか納得してしまった。もちろん最終日だしクリスマスも近いという事で、「X'MAS NO HI」でもやってくれたら最高だったけど、そうじゃなくてもかまわないと思える程いいライヴだった。演奏が素晴らしかったのはもちろん言うまでもないが、眩しい程の田島氏の笑顔とバンド内に溢れる親密な空気が客を安心させかつ楽しませてくれる。そしてそこから生まれる客との一体感。オリジナルラヴ始まって以来の最強で美しいライヴだったと思う。こんな素晴らしい時間を彼らと共に過ごせた事は幸せだったなー。来世紀はまたどんなオリジナルラヴを見せてくれるのでしょう。楽しみでなりません。


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