ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第46回 (2000年2月10日放送)


<オープニング>

M-01.ペテン師のうた/オリジナル・ラヴ

・近況
T「今週も寝てません。これでもう2週間くらい寝てない。狂気と言う感じ。
 アルバムを作ると多少なりともそう言う状態に突入する。せっぱつまる、
 というか。全曲のバックトラックは出来上がって、今は歌詞を作っていて、
 『シメキリハマヂカ』という感じで(笑)。」

#インソムニア(不眠症)なわけですな。

T「歌詞はテーマが決まると早いが、今は言葉を待っている所で、そこに来
 るまでに時間がかかる。本を読んだり、図書館に行ったり。これをデビュー
 アルバムにしたい。発売は夏頃。」

<リコメンド>
・タミコ・ジョーンズ
T「黒い辺見マリ。後半のピアノが、めくるめく官能の世界。ディス イズ
 バリー・ホワイト。」

M-02. feel like making love / タミコ・ジョーンズ

#今となっては逆にこういう選曲が珍しいというくらいの「シブヤ」な曲。

T「(この曲のオリジナルの)ロバータフラックと比べると大分辺見寄りな、
 ヒップな曲ですね。」

<バースト!トーク>
ゲスト:イナズマケイ(以下:K)

・イナズマケイと言えば、やっぱり今週もプロレス話。
T「最近は何してました?」
K「プロレス見たなぁ。」
T「にわかミュージシャンプロレスブームなんでしょ?」
K「まりんとか、エルマロの柚木さんとか、それに巻き込まれたのか小山田
 君が新日(本プロレス)の1/4の(東京)ドームに行くことになって、僕
 らドームに入って2分と経たないうちに偶然小山田君達と合って。嶺川さ
 んも来てて。」
T「(爆笑)似合わねぇ〜な。」
K「でもドームに似合うっていうのもなんだなぁと思いますけどね。」

・裕次郎、タレサン、大門。
K「話が変わるんですけど、去年の年末に(小樽の)裕次郎記念館に行ってき
 ました。あそこ面白かったですよ。」
T「(爆笑)マジ!?そこ僕行きたいッスよ!」
K「まき子夫人が月に一度来たり、唐突に山口百恵の引退コンサートの時の
 マイクがドーンとあって。モノリスみたいに。」
K「その建物の正面にショッピングモールとかあって、その中に大門とか、
 石原プロワールドがあって。」
T「大門? 今大門ブームなんですよ。」
K「あ、なんかこの前見たらタレサン、」
T「だから、オリジナル・ラヴのこの前の赤坂のライヴの時に、サングラス
 ショーをやろうって木暮と話してて、エルヴィスの曲のブレイクで、前の
 女の子に大門サングラスをかけて、またブレイクで盛り上げて、今度はクー
 ルダウンさせて、またサングラス出して、ってそういうのをやったのね。
 大門ブームで、西部警察が再放送しだしてからほとんど週に4日は見てますね。」
K「週に4日って言ったらほとんど全部じゃないですか(笑)。」
T「今日の爆破は何かな、みたいな。」

・石原プロワールドの恐るべきグッズ達
K「最高の土産が置いてあるんですよ。大門サングラス。」
T「それ!!!!!!!、それ買って来てよ!!!」
K「でもちょっとインチキ臭いやつで、¥7,000て、微妙だな、って。で、
 見てたら、チョコレート。¥1,500なんですけど、黒地に白字で『西部
 警察』って、ドーンと。これは表札みたいだなぁ、って迷わず買っちゃっ
 たんですけど。」
T「(爆笑)」
K「あと、カウンターに売ってた六甲の水みたいなやつで『館(たち)の水』。
 館と全然関係ないのに。」
T「(笑)ヤバいね。そこ。」
K「そこ廻るとソフトクリームがあって、渡哲也がソフトクリームの大マニア
 らしくて、」
T「これ以上、ヤバいよ、番組にならないよ、笑い過ぎて。」
K「渡哲也がお気に入りのソフトクリームを売ってるんですよ。で、その
 ソフトクリームのコーンについている紙がこれです。」
T「(爆笑)かっこいい!!!」
K「『渡哲也のヘルシーソフト』ですからね。普通に文字聞いたら何のこ
 とかわかりませんからね。」
T「これをずっと持ってるイナズマケイも。」
K「誰かに見せなきゃ、って思って。コーン食って捨てようと思ったら捨て
 られなかったですもん。『あー、折らなきゃ。伸ばして。』」
T「オレ、ここに下げときたい、ペンダントとして(笑)。」

・100V じゃ死なない男達、ギターウルフ
T「先週から男シリーズなんですよね。今週も。」
K「ギターウルフ。」
T「現代の男。」
K「清水のライヴがすごかったらしいですね。水が客席から飛んでくるから
 何だろうと思ったら、上に客がぶら下がっていたのが水道管で、セイジ
 さんに水がドバドバかかって、ステージ水びだしになりながら、感電し
 ながら演奏してたらしいですよ。『感電あぶないじゃないですか』って
 言ったら、『でも100Vくらいでしょ』って。」
T「(笑)。」
K「(セイジ曰く)『オレ現場で200Vくらい感電したことあってさぁ、
 その時は死ぬかと思ったよね。なんか悪魔が入ってくるような感じで。
 その時同僚に助けてもらったんだけどさぁ、その時頭おかしくなるんじゃ
 ないかって思ったんだけど、なんか悪い所が死んじゃったみたいでね。』」
T「(笑)なんだよそれ(笑)。」
K「200Vで消毒したんですよ、あの人(笑)。だから100Vくらいは(笑)。」
T「やっぱロックンローラーは感電しないとね。」
K「感電しても死なないくらいじゃないと。」
T「で、これは新譜なんでしょ?」
K「ジャケがピンクの本革なんですよね。」
T「また¥4,649なのかなぁ。」

M-03.ゴッド スピード ユウ/ギターウルフ

・ロックンロールのエチケット
T「アルバムタイトルがこれ?
K「ロックンロールエチケット(笑)。エチケットを守らなきゃいけない(笑)。」
T「この人タイトル付けるの天才だね。」
K「タイトルが決まれば曲の90%ができたのも同然らしいですよ。このカッコ
 いいタイトルに負けない曲をいかにして作るかっていう。山があるから登る
 とか、そういうような。」
T「プロレス雑誌の広告に載ってたよね。」
K「悪役レスラーみたい。」
T「多分ファン層が近いんだろうね。」
K「レスラーよりも汗臭いんじゃないんですかね。」
T「今ツアー中なのかな。」
K「今はレコーディング、お正月は地元に戻って。」
T「あぁ?島根の。なんだっけ、『島根スリム』。」
K「あれは『メンフィススリム』みたいなスリムらしいですよ。」

T「このアルバムが15曲。しかしよくたくさん曲作るよね。」
K「なんか命がけみたいですよ。」
T「曲作りモード。」
K「ウ〜ン、ボトッ、とか(笑)。」
T「(笑)タイトルがいいよね、『地球ラブ』とか、『ロックで殺せ』とか。」
K「これ(『ロックで殺せ』)ギターウルフの映画の主題歌なんですよ。」
T「あー、あの映画(笑)。」
 #『WiLD ZERO』。1999年8月公開。渋谷での単館ロードショー。
K「去年の日本の映画で一番の爆破量でしょうね。」
T「爆発だけは曲げなかった。」
K「タイでオールロケで、マンションなんかボーンって、一部屋吹っ飛ぶんだけど、
 隣に普通に人が住んでたらしくって、だけど、タイ人は『マネーOK!』で、
 ボコーン!って。」

T「この『トイレットフェイス』っていうのもいいよね。」
K「ゲロネタ。『ゲーゲー、って歌に合うんだよなぁ。』」
T「『冷蔵庫ゼロ』と繋がってるんでしょ?」
K「あと『ラーメン深夜』で、これが三部作らしいですね。」
T「歌詞的に三部作なのかなぁ。」
K「ストーリー的に。日本のロック史上『ラーメン』って言葉がサビに出てくるって
 いうのも初じゃないかなぁ。」
T「でも不思議と合うんだよね。」
K「合うんですか?」
T「どうだろう?わかんないけど(笑)。でもセイジ君が叫べば合うかもね。」
K「マイルドに溶け込む、もしくは聞こえない(笑)。」
T「リアリティあり過ぎておかしいんだよね。あと、『熱風ジロー』。」
K「去年の野音でライヴがあって、そん時に『あいつはジロー』って。
 あいつ、って、ジロー?誰!?(笑)」

M-04.熱風ジロー/ギターウルフ

T「セイジ君ってサンフランシスコ出身なのかなぁ?」
K「もうロックでもなくなってますよね。超越してますよね。」
T「ガレージパンク、っていうか、ほんとのサブカルチャーだね。ハハ、違うか。」
K「そういうのがあるから山塚さんとか好きなんじゃないですかね。」
T「それとさ、不思議とちゃんと日本語で歌詞が聴こえるじゃない(笑)。」
K「伝えなきゃ、って。ライヴ観ると、すげぇなぁ、って。で、歌詞聞くと『なんだ
 こりゃ!』って。で、歌詞の中でもメッセージ色が強いのが『地球ラブ』(笑)。」
T「(爆笑)これメッセージ色なんだ。」
K「メッセージ色。これ、原発も大変だったりとかで、そういうのもあって、って
 いうのは、きっと後から考えたんだと思いますけど。地球を大切にしよう、だか
 ら『地球ラブ』。」

M-05.地球ラブ/ギターウルフ

T「ダメだオレもう、笑っちゃって。最高。『〜地球は知ってる』、『宇宙は知らない』(笑)。
 これメッセージソングだね。
 音質もギターテクも最高だね。ギターの音に聞こえないっていう(笑)。ソロも
 最高じゃないですか。でも、これってどうやって録ってるんでしょうね。ワンテイ
 クなのかね。」
K「一発録りで、何回か。ミックスしようにもマイクが全部音拾っちゃって全部の音
 が入ってるから、」
T「どうにもならない(笑)。名盤だね。また買っちゃうじゃないですか。」
K「弟さんも、」
T「アクセルホーンもね、かっこいいですよね。なんだっけ、」
K「『キーワードは止まらないぜ』、『夜明けのミッドナイト』」
T「兄弟でいいよねぇ。」
K「いい家族ですよね。理想の家族。腕燃えてますもん。」
T「必ず燃やしちゃうんでしょ。命がけでやってますよね。」
K「これなんか大日本プロレスみたいですよ。」
 #大日本プロレス:デスマッチ色の強いインディー団体。
T「これ本当に熱いらしいですよ。」
K「火だから...。ねぇ....。」

#何をアホな感想を。>田島

T「セイジ君なんて3mくらい飛び下りるじゃない、あれよく飛び下りるよね。」
K「なんか、ロックンローラーの神に祈って飛び下りる、」
T「あれギター持って飛び下りるから、アブねぇなぁって。」
K「しかも靴だってバランスいいわけじゃないし。」
T「そうそう、でもちゃんと飛び下りるんですよね。」
K「前に聞いたら、将来欲しいものは、『どっから飛び下りても折れないような丈夫
 なアキレス腱が欲しい』。次は『握力』。」
T「今日は今までのバーストで一番笑ったかもしんない。まぁ、寝てないっていうの
 もあったけどね。」

<エンディング>
T「今日は僕的には面白かったですけどね。」
K「僕も面白かったですよ。」
T「いやぁ、セイジ君天才的ですね。」
K「笑えるとこがいいですね。」
T「基本的に笑えないとダメですね。」
K「最近わかんない人がいるみたいでね。普通にロックンロール最高だぜ、って言う
 人も、心を豊かにしないと。」
T「だってさ、キャロルだって笑えるって言ったら怒られるかも知れないけど、」
K「いや、だって永ちゃん笑えますよ。」
T「絶対そういう所も狙ってるんですよ。やっぱ天才はそういうところありますよ。
K「オレインタビューした時ずっと笑ってましたもん。どんどんノってきて、『オレ
 やるよ。you know?』」
T「踊ってました?」
K「もう、立ち上がって。」
T「すごいいい思いしてるじゃないですか。」
K「窓から東京タワーが見えて、こっち側のソファーには永ちゃんが座ってるんですよ。」
T「(爆笑)完璧なショットだね。」
K「ホテルのスィートルームで。」
T「そばに大門とかいたらたまらないね。」
K「打ち殺されるかも。」

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 あぁ、渡哲也のヘルシーソフト、食べたくなってきた。



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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki