ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第44回 (2000年1月27日放送)


<オープニング>

M-01.ミッドナイト・シャッフル/オリジナル・ラヴ
T「いい曲ですね。なーんて。」
・久しぶりにツアーで歌われたミッドナイトシャッフル
T「HPにも反響がたくさんあった。この曲は私の知り合いの酒匂春水(さ
 こうはるみ)さんの非常にイヤらしい詞がいい感じなんですが。」

・近況
T「レコーディングに突入した。楽器が7割方入ったところ。歌詞がまだ。
 これから1ヶ月くらいが最難関。この曲に対してこういう言葉、という
 のは大体あるが、一つ一つの言葉を選んでいくのが毎回きつい仕事な
 んですけど。
  メジャーデヴューしてからはまだ9年。1年に1枚アルバムが出ている
 というのは、偉いですね。小学校の六年間一日も休まずに学校に行った
 状態というか(笑)。今回のアルバムをデビューアルバムとしたい!..
 って毎回言ってますね。そのくらい痛快なアルバムですね。あとはそれ
 に見合う歌詞と歌を入れないと。」

<リコメンド>
ファウストのデヴューアルバムから。
T「札幌のレコード屋だったか、10,000円で買った価値のあるアルバム。
 透明なジャケ、透明な盤。全編に渡ってコラージュアルバムですね。今
 でこそいろんなコラージュをするアルバムがあるが、聴いていてツラく
 ない、心地よい曲。ただ、これから流れる歌詞が電波障害か?と思われ
 るが出てくるので、そのへんのところご了承していただければと。」

M-02. ホワイ ドント ユウ シー キャロッツ/ファウスト

T「全部聴いてくれてありがとう、という感じですね。この番組への苦情
 のハガキは一切受け付けておりませんので。」
#前回と同じテンションの田島。
#さてはよっぽど苦情がきたか。^^;

<バースト!トーク>
ゲスト:小林弘幸(以下、K)
T「今日も面白そうなシングル持ってきてますね。」
K「では行きましょう。」
T「もう行っちゃうの?(笑)ここはもうちょっと世間話するんだよね?」
K「田島さんの原体験はパンクで、僕もそうなので、」
T「そうだね。僕らの世代はみんな通ってる、みたいなさ。」
K「イギリスのパンクバンドとかよりも、アメリカ西海岸のパンクが面白
 いんですよね。」
T「アメリカのパンクバンド面白いよ!」
K「サイケデリックなんですよね。ニューヨークパンクのインテリジェンス
 とは考え方が違うところで、わけわかんないっていうか。」
T「突き抜けてるよね。そういうシングルをたくさん買っている根性のある
 小林君は偉いですよね。」
K「いっぱい失敗もしてるんですけど。失敗したのが、5年とか10年経っ
 て、あ、これかっこいいじゃん、っていう。腐ってきて発酵してよくな
 ったっていう。ヨーグルトみたいな。」
T「レコードとか音楽ってそういうとこあるよね。」
K「間違った問題作とかも今聴くと全然新しかった、っていう。そういう
のが好きなんですよ。」

・小林の近況
T「最近何してたの?」
K「コウ君が手伝ってくれたシカダっていう人力ハウスを...、」
T「この前かけたよ、33分。」
K「かけたんですか!?いいんですか?」
T「知らない。」
K「やっぱり田島さん最近壊れてますね。」
T「シカダって小林君のレーベルから出すの?」
K「DMBQの増子のレーベルなんですけど、そこのディレクターが僕のよう
 になっちゃってるから。」
T「最近行ったライヴは?」
K「忙しくて行ってないんだけど、京都のギターサイケバンド『ジーザス
 フィーバー』が噂になっている。音を聴いただけでは、音域が狭すぎて
 サイケデリックな。で、女性ボーカル。」

・小林持参のシングル「発酵する」3枚。
T「一枚一枚聴いていこうじゃないかと。」
K「レコードコンサートってやつですね。」
T「ヘッドフォンコンサート。名曲ロック喫茶バースト!なんてね。ロック
 喫茶って欲しくない?」
K「僕大学の文化祭でやったら評判悪かったんですけど。サイケデリック
 ロックって喫茶にあうと思ったんですけど。」
T「僕だったら喜んだよ。誰と話してたんだっけなぁ、名古屋のさぁ.....
 また話し長くなる、ヤバいわ。曲いきましょう」
#意外にも田島自主規制。でもそういう話こそ聴きたいんですけどね。

・で、一枚目はクライム
T「ジャケ最高ですよね。」
K「アメリカのパンクってヴィジュアルがポップアートなんですよね。
 ファッションセンスが最高ですよね。」
T「センスがいいんだか悪いんだかわかんないもん。」
K「本田恭章みたいでしょ(笑)。」
T「(爆笑)。」

M-03. ギャングスターファンク/クライム
K「ダサさと紙一重な。」
T「最高!ジャーマンロックだね。」
K「白人が間違ってやったファンクですね。」
T「またジャケも揃いの衣装着てさ。」

・次も変態なジャケ
K「アメリカの学園モノの、しかもホモっぽい人たちが10人くらい集
 まったパンクバンド。」
T「これもジャケ見せたいですね(爆笑)。」
K「こういう人になりたいんですよ僕(笑)。」
T「うそ〜(爆笑)。オレこういう風になりたい。」
F(多分構成の二見裕志)「わかんない...」
K「ギターがひずんでなくって、やたらアコースティックで、ボーカルが
 ちょっとバイセクシャルっぽくって。モダンラバーズっぽいですよ。」
T「自然にやったらモダンラバーズみたいになっちゃった、っていう。」
K「後で『あの人達はパンクバンドだったんだ』って。当時はなんだか
 わかんなかった。」
T「レッドツエッペリンのロバートプラントの大ファンだったかもしれな
 いじゃん。」
K「マッチョなところがまたいいでしょ。第五ボタンまではずして、結わ
 えてるような。」
T「でもちょっと秋葉原にいそうな気がする。」
K「モロ秋葉原にいそうな、いたらヤバいですよ。」

M-04. マフ ダイビング/ギズモス
T「天才かもね。」
K「でも絶対今ただのおじさんなんですよ(笑)。絶対音楽やってないで
 すよね。若気のいたりですよ。間違ってるでしょ!何かが。」
T「90%くらい間違ってる感じが最高だね。これジャケ見せたい、ホント。」
K「これも10年くらい経ったら評価される。」

・最後はニューヨークもの、レッドトランジスタ
K「スーサイドと立ち位置が似ているバンド。」

M-05.ノット バイド/レッドトランジスタ
#ワンコードでギターかき鳴らして「ナバイ!!!」って叫ぶだけのイカ
#レパンク。
K「これはちゃんとロックになり得てるんですよね。」
T「ジャケをよく見るとギターがモズライトなんだよね。」
K「今聴くとちょっとショボいところがいいんですよね。」
T「当時はもっとトンガって聴こえたんだろうけど、今はロックンロールに
 聴こえるよね。」
T「このギスモスのカウント『ワンツースリーダイ!』って。あれオレや
 ろう。」

<エンディング>
T「ここらへんの70年代ひねくれロックの話で盛り上がるのが嬉しくて。」
K「こういう曲に名前を付けて欲しいですよね。」
T「呼びようがないもんね。」
K「ただ、ジョンスペンサーとかが好きな人とか増えてるんで、時代は今
 そういう曲も許容しているっていう。」



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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki