ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第21回 (1999年8月19日放送)


<オープニング>
M-01.冒険王

T「あいかわらず曲作りの毎日。一瞬三日だけ遊びに行ってきまして、
 お盆なんで、会社休みなんで。あまり話題もなく。」

<リコメンド>
M-02.ロング キー ドンキー/カーラ・ブレイ
T「高校の頃、プログレ好きなオリジナルラヴ初代ドラマー秋山さん
 から教わったアルバム。最近聞き返したら以前好きだった曲と違う
 曲が良かった。」

M-03.ホットミュージック/ソーホー
T「パルジョイのミックス。」
#ジャズっぽいバックトラック。

<バースト!トーク>
ゲスト:小林弘幸(フォッチャ・レーベル主宰、以下K)
    増子シンジ(DMBQ、以下M)

T「この前のクアトロのライヴ最高でした。あのチャーリーズエンジェ
 ルみたいなシルエットでガーンって、ヤラれて、椅子から転げ落ちて
 しまいました。」
M「ひどいもんですよね、ほんとに(笑)。」

・田島と同席したヒックスヴィル木暮が増子との間でライヴ前に一時
 間もカルトなギター話に花が咲いたようです。
M「白熱しちゃいましたね。瞳孔が開いたり閉じたりしながらね(笑)
 ライヴいいかな、と思いました。ギター好き過ぎて二人ともだんだ
 ん観点ズレてきて、おかしいですよね。」

・バンド、ステージ
T「DMBQの対バン、すーごいやりたい。バンドブームになってきちゃっ
 て。」
M「すぐやれますよ(笑)。」
T「アルバムの曲作りをはじめたんですけど、前は普通に部屋でギター
 弾きながらやってたんですけど、ライヴのセッティングにしてるんで
 すよ。」
M「バンドって、いいっスよね、ただジャンプするだけの曲とか(笑)
 ここでこうリフ入れとくとかっこよくポーズ作れるかな(笑)。」
T「あのポーズいいっすね。でも疲れるでしょ?」
M「以外とね、普段使わない筋肉とが激痛走るんですよね。内部の使わ
 ない筋肉とか」
T「ポーズがダレないよね。」
M「ビシっとキメないと、せっかくの見せ場ですからね。」

・音楽性のシフト
M「もっと込み入った音楽をやっていたんですけど、もう普通の誰が聴
 いてもわかりやすいロックをやりたくなって」
T「ド真ん中ロック」
K「ロックが照れ臭い時代がありましたけど、突き抜けましたね。ロッ
 ク好きでよかった、っていうか。」
T「シャレ効いてるよ、やっぱり。」
M「笑えないとダメですよね。」
T「もっと笑ったらいいのにね(笑)。ギャグになっちゃうとアレだけ
 どさ。」
M「シリアスなところを踏み越えるとおかしいじゃないですか。バンド
 やるだけなのになんでこんなに真剣なんだよ、って(笑)」

・今、「対バン」。
T「対バンものすごいやりたい。」
K「対バンっていう響きが。」
M「今対バンでしょ(笑)」
K「バッファロー・ドーターとかもね。」
T「最高っしょ!バッファロー。セット的に。」
K「バック・トィ・ベーシックじゃないけど、今戻ってますよね、バンド
 ものに。」
T「やっぱ元気いいのいいじゃない。基本的に。」

・増子の持って来た曲は?
M-04.プレスドピアノ/デューク オブ ヴァーリントン

M「とにかくヒっどいんですよ、これ。聴けばわかるんですけど、あまり
 に有名なある曲を9割9分パクって、だけどクレジットは自分の曲だって
 ことになってるんだけど、確かにちょっと違うんだけど(笑)。ヒドい
 っすよ。これでいいなら世界中みんな作曲家になれますよ(笑)」

#ディープパープルかなんかの曲。まんまです。言われなければカヴァー
#だとしか思えない。

T「最高じゃん。」
M「本物の天才登場したでしょ?(笑)」
T「最後の変え方がグっときましたね。」
M「ヒドいことするでしょ?カヴァーするならこっち(笑)。」

・DMBQの活動は?
M「アルバム作りに向けてのリハーサル。」
T「ドラムが女の子なんですよね。」
M「オッサンのドラムみたい(笑)。」
K「ツアーの対バンがボブログ三世、ニックコリンズのスクリュー。」
T「(ボブログに)うそぉ!すごい、うらやましい!」
M「冗談好きのただのアホなアメリカ人。ヘルメット被らせてもらった
 んですよ。柔道着を百倍濃くした様な臭い。インタビューした時に
 被らせてもらった。被らせてもらったら、『臭いだろ、臭いだろ』っ
 てゲラゲラ笑って、『でも俺は毎日これを被ってショーをやってるん
 だ。俺の苦労も分かるか』ってゲラゲラ笑って。」
K「かぶんなきゃいいじゃん。」
M「すごいの、もう。髪の毛について、臭いが(笑)。すごかった。ヴ
 ォゥーって。」

・ボブログとの「対バン」は増子のブルースの人脈から取りつけたようで。
T「(増子の活動が)バカなのとシブいのと、共存して、パワフルだよね。」
M「どっちもアホなもんだと思うんですよね。ブルースとかって、日本の
 イメージが好きじゃないんですよ。あんまり。シブい音楽として君臨し
 ているのが。あんなヒっどくてっバカな音楽ないっていうのに。一回も
 シブいと思ったことないですよ(笑)。あんなにエモーショナルむきだ
 しで好き勝手にやってる音楽もないですよ。それを打破しようと思って。」
T「ジャズもそういうとこあったよね。学問みたいになっちゃうっていうかさ。
 つまんないよね。」

・小林主宰に是非イベントに出してくれと頼むやる気マンマンの田島。
T「今年の1月位までアルバムどうしようかと思って、普通にギター弾いて曲
 作ると自分のシンガーソングライターみたいな曲ができそうなわけ。『や
 めた』って、それまで何曲かいい曲書けたんですけど、それは捨てようと
 思って、『やっぱリフだよな』とかさ。」
M「曲作ってる中でリフって言葉が出てくるといい感じになってくるのかなぁ
 (笑)リフだって(笑)。」
T「なんかリフっていうのがイカすとかね。」
M「『ここはお前いいリフ一発入れてくれよ』そんなバカな会話ないぞ、みた
 いな。(DMBQは)そういうのが日常的にあるバンドなんですよ。このリフ
 は燃えるぞとか(笑)。中学生じゃないんだから。」
T「コードとかじゃないの。リフ。」

・小林が持って来た曲はデトロイトの白人がやる黒すぎる音楽。
M-05.ベア フッティン/ザ・レイショナルズ
#60年代あたりの曲のようです
T「デトロイト版ゼムみたいな感じですね」

・ゴールデンカップスから安井かずみまで、好きな日本人アーティストの話
 が少々。
T「安井かずみいいね。全部最高だね」
M「意外と普通の商業作詞家とかの詞が好きで。」
T「あの頃の安井かずみの格好とかすごいじゃない、メチャクチャかっこいい
 よね。」
M「若くして金を持った女の宿命みたいな。もう一般の人間には到底ついてい
 けない世界感が。『私は好き。パリのナントカが...』って行けやしない、
 って(笑)。」

<エンディング>
T「今日はサテンで話しているみたいな。今度コーヒー飲みながらさ。」
M「マイクも3本じゃなくって真ん中に1本。」
T「お茶会(笑)

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Reporter の Arai さんより:

 DMBQ増子、飄々としかしイカレた内容の会話が面白かったです。


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki