ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第142回 (2001年12月13日放送)


<オープニング>
T「今日は以前エレクトロ特集で一度登場したスマーフ男組のマジック・
 アレックスさんとコンピューマさんがやってきております。」
M-01.トーキン/オリジナルラヴ
M-02.テーマ・フロム・ア・シンフォニー/オーネット・コールマン
<オープニング>
T「今日はこの番組2度目の登場となるパードン木村氏がスタンバッております。」

 はい。ここで遂にオリジナルラヴのニューシングルを突如皆さんに聴いて頂き
たいなと思います。オリジナルラヴのニューシングル。ずーっと前からいろいろ
この事について話してましたけども。遂に!たった今からオンエア解禁という事
に先程決まりましたので今からかけたいと思います。発売は来年の1月17日です
ね。これはシングル2曲ありまして…3曲か。新曲が2曲、ライヴテイクが1曲とい
う形のマキシシングルになります。で、2曲が両A面扱いのシングルという感じに
なりますけれども。では1曲目が作詞、松本隆さんですね。初めてのコラボレー
トですけれども。「夜行性」という曲を聴いて下さいオリジナルラヴ。

M-01.夜行性/オリジナルラヴ

 この曲作詞は松本隆さんに書いて頂きました。僕としては初めてのコラボレー
トとなった訳なんですけれども。今回このマキシシングル1月に発売になりまし
て、この後3月ぐらいに恐らくオリジナルラヴのニューアルバムも発売になると
いう形になると思います。このアルバムの方では松本隆さんがこのシングルの
「夜行性」含め合計2曲作詞で参加して頂いてるという感じです。今回のこの
「夜行性」という歌詞ですけれども、これは自分が割と思い描いていた「松本さ
んこう来るのかな?」と思ってた歌詞とはまた全然違う「こう来たか!」という
ような(笑)歌詞でですね。出来上がってきた時結構びっくりして。まあ自分で
歌ってみた事の無いような節回しとか言葉使いもあったりして。本当にね、物凄
い新鮮でありましたですね。で、この詞とあともう1つの詞があるんですけどね
松本隆さんの。それはアルバムの中に入る訳なんですが。そっちの方の詞もなか
なかいい感じで。まあお陰でね、僕の方の作詞のペースが凄い上がりましたね。
この松本隆さんの詞をずっと見ているうちに「あ、こう書けばいいのか!」と。
いろいろ教わる事が多かったという感じで。もう勉強になっちゃたという感じの
今日この頃であった訳なんですけども。

 それで、この曲は歌詞…まあ1回皆さんパーッと聴いたっきりでわかんないと
思いますけど…あの、よ〜く見るとね、これ非常に「はっぴいえんど的」なんで
すねこの歌詞。近頃では珍しいぐらい松本さんにしては「はっぴいえんど的」な
歌詞かなと思う訳で。「自然にこうなった」とか松本さん言ってましたけどね。
「田島君といる時はこういう風になっちゃうのかな〜」なんてね、言ってました
けども。はっぴいえんど的、もしくはムーンライダーズ。確か松本さん、ムーン
ライダーズも書いてたような気がして。そのムーンライダーズの頃の作詞の感じ
にも何か似てるな〜っていうか。まあそういう詞を僕が歌えて物凄いいい体験だ
ったなという感じな訳でありますけど。

 今回のこのシングルとあともう1曲、カップリングというかこれ両A面扱いでね。
僕が書いた詞の方の曲なんですけど、こちらの方をちょっと聴いて頂きたいと思
います。これはね、僕にとってはこの曲調、こういったタイプの曲は割と新境地
でありまして。何て言うのかな、昭和40年代か何かのちょっとマンボがかった感
じのタイプの曲調に何故か自然になってですね。自分の曲作りとしてはこれはも
う新境地だ!と。これはもう郷ひろみに歌って欲しいな〜んてね、思ったりして
て盛り上がっている訳なんですけど。それでは聴いて下さい。オリジナルラヴの
ニューシングル。カップリングの曲というかこれダブルA面という形なんですけ
どね。「アダルトオンリー」という曲を聴いて下さい。

M-02.アダルト・オンリー/オリジナルラヴ

 今聴くとちょっと結構ベースが出てますね。っていうか、このスピーカーで聴
くと(笑)、あの、そう感じた訳なんですが。今まで気付かなかったんですが。
まあこういった事の連続ですねレコーディングっていうのは。いろいろなシステ
ムで聴くと全然違って聴こえるという。その度に「あ、ここもうちょっと抑えと
きゃ良かった」とか、いろいろ思ったりする訳なんですが。この曲はそうだなあ、
んー、何つったらいいだろう、自分的にはメロディーでは本当にこういったメロ
ディー書けそうで書けなかったなーと思えるメロディーラインで。こうかなり自
己満足的に気に入っている曲ではある訳なんですけども。

 これから毎週この「夜行性」と「アダルト・オンリー」。まあ交互にかけてい
くかどうかちょっとわかりませんが、いずれにしろかけて行きたいと思ってます
んで、皆さん是非聴いて頂きたいと思いますが。という事で、今週のレコメンは
俺でした。

<談話室バースト!>
ゲスト:パードン木村(以下P)

T「今日のお客様は、12月10日ですね、先日リミックスアルバム『フローズン・
 ハワイ』をリリースしたばかりのパードン木村氏であります。どうも。」
P「どうも。こんちは。」
T「こんちは。あの、もう、昼と夜が完全に逆転してもっとグシャグシャになって
 るって状態ですか?ひょっとして。」
P「そうですね(笑)。何かいろいろ疲れがたまってしまって。」
T「(笑)」
P「まあ(笑)年かなと。」
T「年かなと(笑)。え?そんな今忙しいんですか?いろいろたまってる?」
P「えーとちょっとここん所、普段働き慣れてないのに無理して働いたんでちょ
 っとおかしくなってしまったんですけれど。今日はスッキリしてますんで。」
T「あ、スッキリしてますか。」
P「はい。大丈夫です。」
T「(笑)。何か今日は噂によると、朝の3時か4時でしたっけ?」
P「(笑)」
T「今日この番組収録してるのが午後3時半からなんですけど。朝の3時半過ぎに
 この番組のディレクターの所に電話があって(笑)。『今日はすっぽかしてす
 いません!』って木村さんが電話をかけたという。気付いたら朝だった。12時
 間ズレてたという。」
P「ズレてたという。」
T「凄いですねー。」
P「あ、間に合って良かったーとか思ったんだけど。どんな生活してんですかー!
 って怒られたような(笑)。」
T「(笑)。でも12時間得した気分じゃないですか?何か。」
P「そうですね。何かちょっと得した気分でスッキリしております。」
T「(笑)。他はみんなリミックスの仕事なんですか?」
P「そうですね。ライヴの用意とかでめちゃめちゃになってて。」
T「あー。あ、ライヴをじゃあやるんですね?」
P「あ、やったんですけれども。」
T「あ。そうなんですか?」
P「ええ。大変な事になってしまって。」
T「大変な事に?」
P「はい。いろいろありました(笑)。」
T「いろいろ(笑)。え?どこでやったんですか?」
P「青山のCAYで。」
T「CAYで。ふ〜ん。それはバンド編成でやったの?」
P「DJ2人と僕と3人で。」
T「あ、そうなんですか。へえー。じゃあそれをやって寝てグシャグシャになった
 の?」
P「そうですね。機材片付けてメンバー送って家帰って来て爆睡して。」
T「なるほどなるほど。」
P「またやってしまったかなと。」
T「あー。」
P「ここん所2.3度そういうのがあったんで。またやったかと。」
T「(笑)あ、そうですか。」
P「思ったら、12時間セーフだったので良かったです。」
T「なるほど(笑)。」

***
T「で、今度のこのリミックスアルバムですね?『フローズン・ハワイ』」
K「はい。」
T「これはハワイのアーティストなんですか?これアーティスト名は何と言う…」
P「えーとこれもとは『ボンジュール・ハワイ』っていう…ボンジュールレコー
 ドが今年に出した、ハワイで現地録音でマイク2本録りで録って来たアルバム
 があって。そのCD、要するに2チャンのミックスしか無いんで。リミックスっ
 つってもマルチ無しでCDをポンと渡されて。それからリミックスというか、オ
 ケを足してったという方向なんですけれどね。」
T「へえー。じゃあ現地のそのハワイのミュージシャンが演奏してるのをそのま
 まマイクで録ったヤツ?」
P「はい。」
T「あ、そうなんですか。へえー。」
P「だから歌とギターとウクレレっていう。元はそういうトラックです。」
T「なるほどなるほど。じゃあもうその素材を使って。リミックスと言うよりも
 あれですね、またこう…何て言ったらいいんでしょうね?」
P「アレンジを作ったっていう感じですかね。」
T「ふ〜ん。」
P「ただ、うーん、コンピューター使うにももうクリックとか無いんで。そこは
 もう根性でやるみたいな感じだったんですけど(笑)。」
T「(笑)。1コ1コ取り込んでこう決めて行って…と。」
P「そうですね。」
T「はあーなるほど。じゃあその『フローズン・ハワイ』から取り敢えず1曲聴い
 て行きたいと思います。これはもうパードンさんの曲になっちゃってんですよ
 ね?リミックスですけどね。」
P「そうですね。まあ微妙な所ですけど。まあでも元のトラックがやっぱハワイ
 の人達は凄く歌ってるんで。逆に歌自体は刻む気になれなかったんで、それは
 生かしてる感じですね。はい。」
T「うん。じゃあこの『フローズン・ハワイ』から『シンギング・イン・ザ・ス
 ノー』という曲ですね。パードン木村。聴いてみたいと思います。」

M-03.シンギング・イン・ザ・スノー/パードン木村

T「この曲は本当にまさに雪が降り出してきたという映像的な音、アレンジとな
 ってますけど。チカチカチカと。イントロも素晴らしいですね。」
P「そうですか(笑)。」
T「ええ。曲の中盤からずっと話し込んでしまって(笑)曲今聴いてなかったで
 すけど。」
P「(笑)。あんまり細かい所が無い曲になってるんで大丈夫だと思います。」
T「(笑)。でもこの歌とギターが本当に同じトラックで鳴ってて。」
P「そうなんですね。バラで無かったんで。」
T「ディレイがずーっとこう…」
P「かかりっ放し。」
T「かかりっ放しという感じになってるんですけど。非常にパードンさんらしい
 世界に出来上がってる曲だなーと思いました。これはあれなんですね?アルバ
 ム全体45分でハワイに雪が降る物語という。」
P「ええ。『ある1日』という。」
T「ある1日。」
P「次の日の夜明けまでを。」
T「あ、夜明けまであるんだ。」
P「ええ。日が出るまでという。」
T「なるほどね。」
P「何か映画みたいな事をイメージしたというか。アメリカングラフィティを思
 い出して。で、まあその感じを『ハワイに雪が降った1日』みたいなイメージ
 をはじめに作って。それでリミックスを作っていったという感じですね。」
T「なるほどね。雪がまず最初イントロダクションとして降り始めて歌が始まっ
 てという感じですね。」
P「ええ、そうですね。」
T「はい。という事で。今日はパードン木村さんと共に、先日12月10日に出たば
 かりの『フローズン・ハワイ』というリミックスアルバムを聴いて行きたいと
 思います。」

***
T「これが『remixed byパードン木村』でなく『seasoning byパードン木村』っ
 ていうのは…」
P「そうですね『seasoning by』で。シーズンとシーズニング味付けをこうかけ
 てみました!みたいな(笑)。」
T「な〜る…(笑)」
P「座布団1枚か!みたいな(笑)。誰もくれないですね。」
T「いやいや〜。あのじゃあ買っときます。なんつってね(笑)。」
P「(笑)」
T「うん。あのでもまさにこのシーズニングと言えるようなアレンジの内容なの
 かなと思う訳ですけど。あのこれはずっとパードン木村さんの自分のスタジオ
 で全部?」
P「はい。そうです。」
T「時間的な余裕があまり…制限がいろいろ厳しかったという。」
P「厳しい中やってきました。」
T「頑張ったという話でありますけど。あの僕この間ある雑誌でパードン木村さ
 んのスタジオ載ってて見ましたけど。」
P「はい。ええ。」
T「素晴らしいですね!」
P「(笑)」
T「あの卓は何なんですか?」
P「あれはアメリカのシカゴのメーカーの70年代のコンソールで。」
T「へえー。」
P「音は素晴らしいんですけどメンテナンスも大変で。」
T「あー。あのひょっとしてイーベイドットコムで買ったとか?」
P「いや。あれはね日本であったんですよ。」
T「日本であったんすか?!へえー!」
P「結構最近またアメリカから入れた人もいますね。好きな人は。」
T「あ、そうですか。」
P「ただあの雑誌に出てた写真…写真は良く写りますからね(笑)。」
T「(笑)」
P「あんなに素敵じゃないんですんで騙されない方がいいかもしれない(笑)。」
T「(笑)。僕もあの雑誌1回載った事あるんですけど、凄い綺麗に写してくれる
 んですよね。」
P「ね。」
T「なんつって(笑)。」
P「凄く撮るますよね。あの雑誌。」
T「うん。でもあれ、じゃあ卓を開けて配線から何からいろいろ通電チェックと
 か?」
P「そうですね。最近配線とかちょっと凝っちゃって。」
T「へえー。」
P「60年代頃の線を手に入れて結線したりとか。」
T「あー。アキバで買って来て?」
P「いやそれはね香港の方が。」
T「香港で?!」
P「香港で出るんですよ。」
T「へえー!」
P「アキバで買ったら物凄い高いんで。」
T「あ、そうなんすか。」
P「ちょっと香港ルートで(笑)ゲットという感じで。」
T「おかしな人だなあ!ホント。凄いですね!でもあれですよね、あの70年代か
 ら80年代初頭ぐらいのワイヤー自体を、要するに昔の楽器の結線として使うと
 全然違うという。」
P「違うんだね。ギターなんかかなり。」
T「ギターも違うでしょうね。」
P「そうですね。」
T「で、プリアンプだから…プリアンプってオーディオの中の一番最小単位、パ
 ワーアンプとかね、そういった物でもああいった結線を使うと全く違う。」
P「違いますね。」
T「だからギターのビンテージと一緒みたいなものですよね。要するに。」
P「そうですね。ええ。」
T「うん。何か70年代のって基本的には電話線だったりとか。」
P「そうなんですね。AT&Tと向こうのウエスタンエレクトリックっていう所の線
 だったりして。」
T「うん。」
P「逆にそういう線が今無いのはやっぱりコストの関係でそういうのなかなか作
 んないっていう。」
T「なるほどねー。」
P「何か絹だったりするんですよ。被覆がビニールじゃなくて。」
T「あー。布。絹。へえー。」
P「絹とコットンだったりして。でも明らかにサウンドは違って。」
T「違うみたいですねー。うーん。1回それ使っちゃうとヤバイとか言う。」
P「そうですね。泥沼です(笑)。」
T「(笑)。それね僕他の人から聞いた事ありますけども。何か1部分使うだけで
 も全然違うとかいう話でしたけどね。」
P「そうですね。1部分でかなり違ってきますね。」
T「ねー。謎だよなー。だから人間の耳っていうのは古さとかそういった物をや
 っぱり聞き分けるあれがあるんですかね〜?」
P「うん、そうですね。あとまあ電気っていう事自体実際には普通に使ってるけ
 ど、よくは実はわかってない物だから。」
T「うんうん。」
P「どういう事でどう起きるかっていうのはやっぱりやってみないとわかんない
 っていうのがあって。」
T「わかんないですよねー。」
P「で、まあ暇人なんで、そういうのは(笑)。」
T「(笑)。いろいろ古い配線を買って来て繋げて。」
P「やってみたりしてるんですけど。」
T「ふ〜ん。アキバでもだからたまにそういう古い配線が入ると結局すぐ売れち
 ゃうって。」
P「そうですね。」
T「何かそういうマニアの方がいろいろいて。もう情報が入るとすぐそれを。」
P「そうですね。物凄い値段だったりするんで。」
T「みたいですね。」
P「ええ。なかなか手に入らないんですけど。」
T「うん。何か僕今年に入ってサックスをね吹き始めたんですけど…」
P「おー!」
T「あの、サックスでもやっぱり古いサックスと新しいサックスって…」
P「ええ。」
T「古いサックスって古い音がするんですよね。」
P「うん。」
T「新しいサックスって新しい音が。聴いてもうすぐわかるぐらい新しいなって
 いう音がするんですよ。」
P「そうですね。」
T「これ何でなんだろ?何か古いサックスでも新しい音がしてもいいじゃないか
 っていうか。新しいサックスでも古い音がしてもいいじゃないかって感じだけ
 ど。絶対古いサックスは古いサックスの音がするんですよね。」
P「そうですね。ええ。」
T「あれ何でなんだろな?って。で、やっぱり昔のオールドセルマーとか昔のソ
 ニー・ロリンズが使ってたサックスってやっぱり本当にいかにもビンテージだ
 っていう音がするんですよね。」
P「何か、メッキによって種類やトーンがいろいろあるんですよね。」
T「そう。メッキによっても違うし、あといろいろ真鍮だ厚さだとかあるらしい
 んですけど。
P「ええ。」
T「それでこれ噂なんですけど。何で違うのかって。アメリカとかイギリスとか
 って、大学の先生レベルな人がいろいろジャズの研究とかしてるじゃないです
 か。」
P「あー。はいはい。」
T「で、鉄を電子顕微鏡で見た人がいるんですって(笑)。」
P「あー(笑)。」
T「鉄を電子顕微鏡で見たら、鉄の配列がやっぱ変わってるらしいんですよ。」
P「あー。経年変化で。」
T「そう。やっぱ音が抜けたサックスっていうか、いいサックスは鉄の配列が変
 わってると(笑)。本当かどうかあれなんですけどね。」
P「あー。でもあるでしょうね。そういう事はきっと。」
T「うん〜…」
P「ギターなんかもそうですもんね。」
T「そうそうそう。ギターでもやっぱ、鳴るギター鳴らないギター、何かありま
 すね。」
P「ありますね。」
T「うん。そう。というね、そういった所までハマッている追究してる木村さん
 なんですけどもね。まあそんな趣味が炸裂してますよねこのアルバムにしろ、
 あとソロのこの間出た英語の勉強のアルバム。」
P「(笑)そうですね、英会話の勉強が出来る。」
T「(笑)英会話の勉強のアルバム。あれも木村さんが出したアルバムですが、
 そういう趣味というのがもの凄い出てる感じのアルバムだと思いますけども」

***
T「じゃあ次の。この『フローズン・ハワイ』からもう1曲聴いてみたいと思いま
 す。これは『スノー・バトル』ですね。」
P「はい。」
T「はい。聴きます。」

M-04.スノーバトル/パードン木村

T「これバトルDJの…」
P「DJアッパーカットにちょっとゲストで参加してもらって。」
T「ゲストでコスってもらってという感じですけれども。これはもう本当にマト
 モスばりのエディットが凄いですねこれ(笑)。」
P「(笑)ついついやってしまいました。」
T「うん。でもこのエディットして…何かずっと結構つらいエディットとかある
 んですけど、パードンさんのヤツは聴いてて気持ちいいですよね。」
P「あ、ありがとうございます。」
T「なかなかこうならないんですけどね。結果的に最後気持ち良く整える。」
P「あー。」
T「やり過ぎちゃったりとかなるんですけど。なかなかこうねちゃんといい所で
 止めてあるというか。」
P「なかなかその加減は難しい所もあったりしますね。確かにね。」
T「うん。だけどこれはね凄いこういう根気のいる作業が好きなんだなというか」
P「そうですね(笑)。」
T「(笑)」
P「そんなに働き者ではないんですけどね。」
T「あー。でもかなりこれはね、ここまでやるの結構集中力がいるな〜という気
 がしますけど。あのー、ね。えっとそうマトモス。『マトモス』ってサンフラ
 ンシスコのエレクトロニカみたいなね。そんな感じもしましたけど。このアコ
 ースティック感といい。ね(笑)。」

***
T「という事で、じゃあこの『フローズン・ハワイ』。これはリミックスアルバ
 ムというか。フローズン・ハワイからもう1曲聴いてみたいと思います。パー
 ドン木村で『ナチュラル・シャープ』」

M-05.ナチュラルシャープ/パードン木村

T「この曲はちょっとタジ・マハールみたいな感じの。いいですね。このちょっ
 と侘び感というか泣き感というか。」
P「何かそういう気持ちをいろいろ詰めてみました。」
T「(笑)。これは木村さんがギター弾いてはいないんですね?」
P「ギターは元の『ボンジュールハワイ』の中で、これは高田漣さんが弾いてる
 トラックの。」
T「ふ〜ん。」
P「ピアノとドラムとコーラスの人達。」
T「なるほどね。この木村さんがやってる音楽っていうのは…僕さっきもちょっ
 と言っちゃったんですけど…エレクトロニックないろんな施しがされてるんで
 すけど、どっかやっぱり夕日見てるみたいな感じっていうか。そういう情緒的
 っていうんですか泣き感っていうか、そういうのがあってね。寂び感というか
 ね、あの、ちょっとある種日本人的なのかもしれないですけどね。」
P「あー。はい。」
T「何かそういう感じがいいですよね。うん。」
P「そういう音楽は自分も好きですね。はい。」
T「これはまあ木村さんの凄い所だなと思います。他にいろいろ最近何やってた
 んですか?」
P「他に最近は…二見さんのやってる『VIDO』というグループに参加さしてもら
 って。」
T「この番組ディレクターの二見さん。うん。」
P「それも今作業中。いつか出ると思いまーす(笑)。」
T「あ(笑)そう。いつか出ると思う。うん。それも木村さんのスタジオでずっ
 と作ってると?」
P「いやそれねバラバラですね。メンバー4人いてそれぞれの場所で作業して。」
T「なるほどね。自分のは今はあんまりやってない?」
P「あ、契約がありませんので(笑)。やらして頂けないんですよね。」
T「(笑)」
P「『やってもいいぞ』という方はどしどし。」
T「そうですね。どしどし。」
P「やりますんで(笑)。」
T「そこにうちの会社のディレクター、宣伝もいるんですけど…なんつって(笑)」
P「なかなか、あの、やってみようかと言って頂けないんで。ちょっと。」
T「ふ〜ん。ね、せっかくこういういい…作品的には物凄いいい物作ってるんで。
 是非ね、木村さん所にどんどんインディーレコード、ちょっとね、お話。僕も
 応援コメント1回書いた事ありますけどね。」
P「ありがとうございます。」
T「今はだからねー、作品と商品というさ、価値が完全に80年代にわかれたな〜
 と。で、今本当にこの『作品性』って事が物凄い無視されてるね。」
P「うん。」
T「という事で。今日はパードン木村さんをお迎えしてリミックスアルバム『フ
 ローズン・ハワイ』の一端をずっと垣間見るという感じでお送りしてきました。
 談話室バースト!でした。」

<エンディング>
T「今日のゲストはパードン木村さんでありましたけれども。来週も引き続き談
 話室バースト!来て頂いていろいろなお話をしたいと思っております。よろし
 くお願いします。」
P「よろしくお願いします。」
T「それではまた来週。オリジナルラヴの田島貴男でした。バースト! 」


 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki