ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第135回 (2001年10月25日放送)


<オープニング>
T「今日はこの番組ではお馴染みイナズマケイがスタンバっております。」


M-01.ショウマン/オリジナルラヴ

<近況>
 先週に引き続き、オリジナルラヴは現在ニューアルバムのレコーディング真っ
最中であります。で、ここでちょっと前回のアルバムを聴いたりすると、随分と
今回のアルバムとまた何か違うムードだなーと、こう改めて思ってしまったりす
る訳でありますが。まあこの「ショウマン」はどっちかって言うと「ビッグクラ
ンチ」の中でもポップな曲でしたけど(笑)。今度のニューアルバムはとにかく
聴いていて、何かこう美味しい物が…美味しいレストランとかに行って目の前に
来た時の幸せ感?…そんな感じのアルバムっすよ(笑)。何か思わずこうニヤっ
みたいにしちゃうって言うかね、そういう感じのアルバムかなーと。まあそうい
うムードで実際レコーディングが進んで行って楽しいんですね凄い今回。是非期
待して頂きたいと思う訳でありますが。

 で、今回は生楽器…ここんとこオリジナルラヴは割とシンセサイザーとかサン
プラーとかいろいろそういった機械を駆使しながらやってたんですけど、今回の
アルバムはどちらかと言うと生楽器ばっかりって言うかね、割とオリジナルラヴ
初期/中期ぐらいは生楽器ばっかり使ってましたけど…そこへ帰った訳ではない
んですけど、とにかく生楽器をふんだんに使ってますね。非常にこうホントに生
の…生楽器ってやっぱりね、いろんなバイオ(←?)成分含んでるし、あと自分
の体とすぐに一体となれるような快感というものが直接に繋がってるんですね…
何言ってんだろ俺(笑)。例えばピアノとか親戚の家とかで弾いた事ありますか
?皆さん。例えば「ド」とかの音を弾いてみて下さい誰もいない部屋で。で「ド」
をペダル踏みながらピーーンって10秒ぐらい聴くと、ああ〜〜〜!いい音してる
なー!みたいなね、思う瞬間あったりしませんかねえ…俺だけかな(笑)。何か
そういう生楽器って…例えばサックスなんかもそうなんですけど、こうプワ〜っ
と、例えば「ド」とか「レ」の音を吹くと気持いいんですよね。うっわー!気持
ちいいって。で、サックス奏者とかよく、ジャズの人もそうですし管楽器やって
る人、練習とか6時間とか7時間平気でするじゃないですかみんな。で、僕あれは
サックス吹く前は「ホントに練習熱心だな、真面目なんだな管楽器やってる人は」
って思ってたんです。だけど自分がやり始めて、あれは真面目だっていうよりも
単純に気持良くて止まらないんだなってのがよくわかりましてですね(笑)。あ
れキリ無いんですね。何かこう止まんなくなっちゃう。で、気づいたら2時間3時
間平気で経っちゃうんですね。今僕割とそういう状態なんですけど。とにかくこ
の生楽器ってやっぱり物凄い気持がいいですねーええ。何かそういう事で(笑)
今回のニューアルバム非常に生楽器をふんだんに使ってるアルバムである訳なん
ですが。

<今週のリコメンド>
 先週に引き続き『オーネット・コールマン』をレコメンドしたいと思います。
今ホントにオーネット・コールマンにハマリにハマってしまいましたね僕。こん
なにハマったのホント久し振りですね。何年か振り。やっぱ音楽っていいもんだ
なって久し振りに思えた訳なんですけども。先週もかけましたけど『ジャズ来た
るべきもの』から『Peace』って曲。これもまた名曲なんですけど。これをじゃ
あ聴きたいと思います。

M-02.ピース/オーネット・コールマン

<談話室バースト!>
ゲスト:イナズマケイ(以下:K)

T「今日のゲストはこの番組ではお馴染みイナズマケイであります。」
K「こんばんわ〜〜!イナズマケイです!(笑)」
T「どーも!イエス!で、あばらの骨が折れてるという。」
K「そうですね。はい。ええ。あばらが折れております。」
T「これは殴られたんですか?誰かに。」
K「えー…いや、そんな事は無いです。自爆。」
T「自爆で(笑)。あれでしょ?あのースキーじゃないや…」
K「スノーボード。」
T「スノボーでザウスで(笑)。」
K「南船橋のザウスで。」
T「あーなるほど。」
K「(笑)。丁度去年の年末に左足を折って、左足もまだ完治しないままに…」
T「完治しないまま肋骨を折り。」
K「ええ。調子に乗ってスノーボードをやりに行ったら、見事にこけて折れま
 した(笑)。」
T「去年のヤツでってもう1年以上経つでしょ?だって。」
K「そうですね。年末でもうそろそろ…」
T「それでもまだ治ってないんだ?」
K「や、何かまわりの筋とかがやっぱり…」
T「痛い?」
K「あれみたいですよね、なかなか…」
T「治らないんだ。へえー。」
K「何だかんだ言って、足とかは1年ぐらいかかるって言ってました。」
T「あ、そうなの?」
K「ひざ怪我した人は正座するまで2年かかったって言ってました。」
T「へえーー。怖いですね。ほおーー。侮れないですね。」
K「骨侮れません。」
T「骨侮れない。はあー。」
K「骨だの筋だの侮れません。」
T「はあーなるほどなー。」
K「そんな事やってるうちにこけたりとかですね。もう医者の人も『あーこりゃ
 すぐ折れるからね。気をつけなよ。』って(笑)。」
T「軽くさとされて。」
K「そしたら、今行ってるとこのその医者の所で『あ、じゃ電気治療するから』
 『え?』って何だろうなーと思ったら、何か変な電気箱みたいな所から電極つ
 けられて、胸にビーーーとか。」
T「へえー。」
K「『チリチリきますか〜?』『はい、きます』『じゃこれ10分間』『えっ?!
 こんなのあんのか』って。昔ブルース・リーのドキュメント映画みたいなの観
 たら、健康になる為に電気治療してる、ビビビンビン!って何か凄いベタな作
 りのヤツを観た事あるんですけどね。」
T「ほおー。」
K「まさか自分がホントにそれをやるとは思ってもみなかった。」
T「(笑)。でも電気で何すんのかな?骨をさ…繋げてんの?」
K「何か血行を良くしてって事なんじゃないすかね?」
T「あー。それあれなんじゃない?針治療のさ…針治療で電気流す人いるじゃな
 い?」
K「あーあー、そうですね。」
T「それなんじゃないの?ひょっとしたら。」
K「きっとそれに近いような感じなんじゃないですかね。」
T「(笑)」
K「で、何かうちのオヤジも整形外科の医者なんで。骨とかのあれなんで。」
T「あ、そうなの?」
K「ええ。」
T「医者の息子なの?!」
K「医者の息子ですよ僕は。」
T「ウッソ!マジっすか?!(笑)」
K「こんなになっちゃいましたけどね(笑)。」
T「(爆笑)。へえーそうなんだ。」
K「(笑)。そしたら『そんなのあんま関係ないよ。』って(笑)。」
T「(笑)。オヤジさんに治してもらえば良かったのに。」
K「ねー。でも何かあばらはもう腹巻きみたいなのして治すしかないみたいな事
 を言われたんで…」
T「へえー、あ、そう。」
K「でも腹巻きって絶対あったかいっすねこれね。」
T「あ、そうすか?」
K「もう今日とかも凄いホカホカです(笑)。」
T「(笑)。T-シャツだもんね今日。」
K「そいであと女の人の気持ちもわかるようになりました。」
T「え?(笑)」
K「ブラジャーの気持が。」
T「(爆笑)」
K「あると邪魔だけど、無いと寂しい(笑)。」
T「はあー。そうなんだ。」
K「そんな感じじゃないですかね?あ、違うみたいですね(笑)。」
T「そうなの?ねえねえねえ…ひいてますみんな(笑)。」
K「まだまだ女心はわかってないみたい(笑)。」
T「(爆笑)」
K「骨折ってね。」
T「なるほどねー。そうかー。俺もじゃあやってみようかな。」
K「あばらの1本でも折ってみるか(笑)。」
T「ちょっとラヴソングに生かすみたいな(笑)。」
K「(笑)」
T「どうかな?とか言ったりして(笑)。」

***
T「で、骨折って…」
K「骨折ってブレイクビーツ。」
T「なるほど!…(爆笑)」
K「くだらなすぎですね〜。」
T「くだらねーなーホントに(笑)。」
K「すいませんね〜〜。」
T「で、今日はそのブレイクビーツをたくさん持って来た訳?」
K「そうですね。」
T「骨折ってブレイクビーツ!ね。で、これは何?今日は割と北欧っていうかさ
 ヨーロッパ&南米?」
K「ええ。旅する感じで(笑)。」
T「旅する感じでね。じゃもう1曲目のこのアーティスト。」
K「『グルーヴアルマダ』」
T「全然知らないすけど。これ何で買う気になったんですか?」
K「(笑)。これ結構イギリスでも前のヤツから人気、話題になったりとかして
 て。」
T「あ、そうなんだ。へえー。」
K「ええ。何かちょっとチルアウトっぽい感じのブレイクビーツとハウスとか混
 じった感じの人達でちょっと人気になってて。で、この新しいのが丁度出たタ
 イミングですね。」
T「あーアルバムが。ふーん。イギリス人?」
K「イギリス人。」
T「じゃあまずこのイギリス人から。そのグルーヴアルマダで『Super Style』
 です。」

M-03.スーパースタイル/グルーヴアルマダ

T「全然聴いてなかったでしょ?(笑)流れた曲。」
K「聴いてましたよ(笑)。もうドバドバ…じゃないや…」
T「いやいや(笑)。」
K「ダブでしたね。」
T「そうダブ…ダブ?(笑)」
K「ダブダブで。」
T「(笑)。いつもイナズマケイは片手に東スポを持ってるんですけど、東スポ
 の男専ページで盛り上がってましたけど。」
K「(笑)」
T「僕初めて知りましたよ『男専』っていうのはこうなってるんだって。」
K「ええそう。こうなってるんですね。」
T「このページだけこう抜き出して電車の中でもこう恥ずかしくないように…」
K「いや、相当怪しいですけどね(笑)。」
T「(爆笑)」
K「こんなの…ねー。こそこそ読みやがって(笑)。」
T「このページを抜き取って二つに折って…あーなるほど。ね、裏は競馬の…」
K「男の夢が詰まってる感じ。」
T「なるほどね。『メンズエロティカ。男の専門紙』とありますけど。この中か
 ら今日はいろいろ話題がないかな?と探したんですけど、あんまりあれだね…」
K「ないですね(笑)。」」
T「ないな!(笑)こう拾えるヤツがちょっと。」
K「新日に来日した外人の2メートル30センチが2人いるってそれぐらい(笑)。」
T「そうだ。これだけだね。これおばさんが記念撮影…」
K「そう、おばちゃんと記念撮影…これ見ないと全然わかんないから(笑)。」
T「(笑)」
K「新宿騒然!とか(笑)あらまーデッカイ。」
T「シルバーとシンだろ?」
K「そんぐらいな感じです(笑)。」
T「えーという感じぐらいですなホントに。」

***
T「最近はじゃあプロレスとかもあんまり行ってないんですか?」
K「そんな…まあ、行ってなくもない感じで。」
T「行ってなくもなくもない?」
K「行ってます。」
T「行ってはいる。ここ1週間以内は行ったんですか?」
K「1週間以内はちょっとね、行けなかったですね。」
T「あー。骨折ってからは行ったんだ?」
K「骨折ってからまだ行ってないですね。そういえば。」
T「あ、行ってない。ふーんなるほど。一番最近になるといつぐらい?」
K「いつぐらいですかね?最近いつ行ったかなー。あんまちょうど何か重なって
 行けなかったりとかね。」
T「あー。」
K「いろいろね。えらそうに(笑)。『ちょっと行けないな〜今日は』とか。」
T「(笑)。え?結構忙しいとか?」
K「いや、そんな事はないです(笑)。」
T「ふーん。そんな事ないのに。」
K「いつでもウェルカムで。仕事引き受ける状態に(笑)。」
T「宣伝してますけど(笑)こんな感じで。バースト!で。」
K「宣伝してる感じですね(笑)ええ。」
T「で、本業は?…言いたくない?(笑)」
K「本業は…一応あの、音楽ライターみたいな事を(笑)。」
T「(笑)。初めて言いましたね!この番組で。」
K「そうすかね?(笑)」
T「あ?そうでもないか。」
K「ええ。そんな。あの、来週から突然スペインのバスク地方に行く事になった
 んですけど(笑)。」
T「えっ?!いいですね。」
K「それが、あの…ブラフマンっているじゃないですか。」
T「いるいるいる。うんうん。」
K「あれのツアーのリポートみたいなヤツがありますので。」
T「へえー!いいなー!」
K「でもそれ、雑誌の人が会社から社員が渡航禁止命令が出たらしくて。」
T「社員はお金使っちゃいけないって事?」
K「いや…」
T「じゃなくて?」
K「あれで。」
T「何?」
K「飛行機とか危険だから。」
T「飛行機が危険だから。じゃあイナズマケイなら死んでもいいよって!?」
K「そういう事ですね。身代わりです。」
T「マジっすか?!それ!(笑)」
K「でもやっぱりあーいう向こうのツアーとかって、いろいろ決まったり場所が
 すぐ変わったりとか、いろいろ…」
T「あー。」
K「ブッキングの方でも結構ゆるゆるみたいな話でね。」
T「結構ゆるゆるだもんね。人が待ち合わせに来なかったりとか。」
K「そうそう。『今日はナシよ〜』みたいなのが多いので。」
T「うんうん。」
K「そういう…あまり文句を言わない人っていう(笑)。」
T「(笑)。イナズマケイ選ばれまして。へえー。で、ブラフマンの北欧ツアー
 あるんだ。」
K「そうみたいですね。北欧っていうかそれはスペインの何ヶ所かでやるライヴ
 を見たりするね。」
T「へえーいいなあ。メシマズイらしいよ。だけど。」
K「あっそうなんすか?!」
T「(笑)」
K「いや、僕全然スペインって行った事無いから。」
T「あ、でもスペインは美味しいかな?そうだそうだ、そうだね。スペインは美
 味いんだ。」
K「美味いんですかね(笑)。」
T「あのほら、ブンブンの平井君とかさしょっちゅう行ってるじゃないですか。
 ツアーとか。で、あのー…あ、スペインは美味しいんだね?スペインとかフラ
 ンスとかは美味いんだ。」
K「ふーん。」
T「で、北欧。北欧全般的にもうとにかくメシがまずくて。で、オリジナルラヴ
 で日本ツアーしたら『日本ツアー最高だね!』って(笑)。メシが美味くて。」
K「(笑)。でも皆んなやっぱりね、あーいう『日本のツアーは普通にメシが食
 えるからいいよ』っていう話でね。」
T「そう。メシはやっぱりね異常に美味いからね。日本のそれぞれの場所。」
K「あー。ギターウルフも何だかんだいってアメリカ行っても『あそこはな〜…』
 とか言う(笑)。『メキシコどっか連れてきゃメキシカンばっかしだしな〜』
 とか言って。」
T「あー。そうだね。」
K「一番美味いのが『カップラーメンだけれども』とか言って(笑)。」
T「(笑)」
K「それでカップラーメンもお湯が出ない時があって、どうしようかと思って
 風呂のお湯で食った…とか言って。」
T「(爆笑)ホントに?!」
K「他何人かいましたよそういうバンド。風呂のお湯でカップラーメン食うのは
 基本(笑)。」
T「(爆笑)基本って言われて…」
K「俺もいつか食おうかな〜とか(笑)。」
T「気持ちワリイな〜(笑)。でも風呂のお湯くらいしかお湯が出ないんだろう
 ね、多分ね。」
K「多分そうみたいですね。」
T「それもチョボチョボチョボ〜って出て来てさ。お湯が出るだけマシだってい
 う状況じゃない?」
K「あーそうですよねー。」
T「確か僕もそういう時あったよ。」
K「ありました?(笑)」
T「ありましたありました。うん。アメリカか何かどっかへ行った時。撮影か何
 かで。」
K「あー。ねー。」
T「うん。なるほどねー。そうかー。」
K「そうなんですけどね。」
T「うん。」

***
K「で、次のはね、デンマーク。」
T「デンマークね。北欧の人達は今何してんの?」
K「何してんですかね?鹿とかと仲良し…(笑)」
T「鹿とかと仲良くしてんのか。」
K「トナカイ手なずけたりとかしてる…(笑)」
T「(笑)。でもほら今世界中の人達が同じ様な音楽やり始めたね。最近。」
K「そうですねー。やっぱね、何かそういうのでちょっと微妙に違う所が面白い
 っていうね。」
T「うん、そうそう。っていう感じですけどね。で、そのデンマークの人達も…」
K「そうですね。『トライブ大好き』みたいな。」
T「トライブ。あ、これがあれか。『ア・トライブ・コールド・クエスト』のジ
 ャケを…」
K「ジャケがそのまんまみたいなヤツ。何か一応そういうスペシャルサンクスの
 所にもトライブに絶大なあれを…」
T「絶大なね。」
K「影響を受けてますっていうのが書いてあった。」
T「なるほどなー。トライブ・コールド・クエストってあれ何であんな人気あん
 だろ?」
K「(笑)」
T「(笑)」
K「何でですかね?(笑)」
T「(笑)皆んな物凄いリスペクトしてるじゃん?」
K「そうですよね。」
T「確かにでも洒落てるよね。」
K「ええ、そうですね。一番最初のインパクトが。おおー!っていうのがあった
 からですかね?」
T「あー。あとデ・ラ・ソウルでもたまにゲストとかで出て来て。トライブ・コ
 ールド・クエストのQティップが参加した曲カッコ良かったりするもんね。」
K「ええ。いいですよね。」
T「でも、何であんなに人気あんだろっていうかさ(笑)ふと思う。」
K「あー。それ言わなきゃいけない、いけない、いけない…みたいなのが巨大化し
 てったっていうのもね、あるかもしれないですよね(笑)。」
T「あー(笑)皆んなが皆んな。」
K「そうそう。」
T「なるほどな。」
K「まあ言っときゃ間違い無いみたいな(笑)。」
T「(笑)。カッコイイって言っときゃ間違い無いみたいな。」
K「『あ、トライブね〜、いいねー。オマエも好き?』とかね(笑)。」
T「(笑)。でもそんなもんかもなー。」
K「あ、そんなも…?(笑)」
T「(笑)」
K「まあそういうのもアリみたいなね。ええ(笑)。」
T「なるほどなー。そうかそうか。」
K「(笑)。まあ実際いいからいいかなって。」
T「うん。まあね。」
K「ねえ。」
T「なるほど。じゃあデンマークのそういう人達だと。」
K「(笑)」
T「まあいいや(笑)。」
K「ね。そういう人もいる。」
T「そういう人もいる。じゃあその聴いてみましょうね。」
K「そうですね。デンマークの『アーブス・アンド・キューテックス』」
T「はい。で『アップ・アンド・ダウン』」

M-04.アップ・アンド・ダウン/アーブス・アンド・キューテックス

T「まあこれはホントちょっと昔のQティップ、ア・トライブ・コールド・クエス
 トみたいな感じでしたね。」
K「そうですね。はい。」

***
T「最後が、これからかける曲が南米なんですね?」
K「そうです。ウルグアイですね。」
T「南米のウルグアイ。」
K「ねえ。」
T「で、何だっけ?さっきケイ君が言ってたのは、アルゼンチンでドゥルッティ・
 コラムみたいな人がいるとか。」
K「そうそう(笑)。」
T「(笑)」
K「ドゥルッティ・コラムと、エヴリシング・バット・ザ・ガールを足して2で割
 ったような女の人が(笑)。」
T「(笑)。でもさ、ドゥルッティ・コラムなんて聴いてる訳無いじゃない?きっ
 とアルゼンチンの若い人が。」
K「(笑)ねえ。いや、でも、もしかしたら聴いてるかもしれないです(笑)。」
T「聴いてるかもしれない。はあー。」
K「でも聴いてないですねきっと。自然と偶然似たような感じなのが。」
T「偶然なっちゃったんだね。」
K「なってるような感じだと思います。何かね他のヤツとかも聴いたりすると、
 音のとり方とか微妙にね、多分ナチュラルにヘンテコになってたりとか。面白
 いですよ。」
T「へえー。」
K「普通のポップスみたいな。ええ〜?…とか(笑)。」
T「入ってんの言葉が?」
K「いや、入ってないんですけど。なんかビックリするような音の…」
T「あ、そうなんだ。作りが?」
K「作りが。ええ。」
T「なるほど。そういうのをいろいろチェックしたりしてるイナズマケイ。」
K「そう、何かアルゼンチンのASA-CHANG&巡礼みたいなのもあったりとか。」
T「(爆笑)何だそれ!」
K「そういう中に突然トニー・レビンが入ってたりとかね(笑)。」
T「トニー・レビンが入ってるの?」
K「トニー・レビンが入ってるヤツとかありましたよ何か。タブラのやつので
 ちょっともうそういう感じの。」
T「へえー。」
K「南米チックなちょっとエスニックっぽいような感じなんだけれども、ベース
 がトニー・レビン入ってたり(笑)。」
T「日本でもほらなぜかドラムがスティーブジョーダンとかさ。歌謡曲の人とか
 でもやったり。」
K「ええ。」
T「そういう感じで行ってるんじゃないの?出稼ぎ。」
K「いやでも結構本気っぽいような。」
T「本気っぽい。あ、ホントに。」
K「ええ。確信犯っぽい感じですね。」
T「へえー。あ、そうなんだ。」
K「ええ。その中でもね、普通のポップスみたいな物を作ってる人達がいて。」
T「うん。今日持って来たのがそれですね。」
K「ねえ。ホルヘ・ドレクスラー(笑)。」
T「ホルヘ・ドレクスラー。」
K「ホルヘ。ホルヘさん。」
T「うん。これプリファブ・スプラウトみたいってさっき言ってたけど(笑)」
K「そうですね。『あ、これ、プリファブみたいじゃん!』(笑)」
T「ホントにプリファブみたいだね。」
K「そうですね(笑)。」
T「うん。それをじゃあ聴いてみたいと思います。」
K「はい。」
T「ホルヘ・ドレクスラーで『ホーラス』」

M-05.ホーラス/ホルヘ・ドレクスラー

K「いい曲でしたね。」
T「ねーいい曲だね。メロディーがこうあって。綺麗なね。」
K「そう。」
T「まあ今話してて。こういった曲を書くアーティストっていうのはもう今イギ
 リスやアメリカじゃあ皆無だろうと(笑)。」
K「ねー。殆どいないんじゃないかぐらいな感じでね。見つけらんないっていう」
T「ねー(笑)。思われる訳なんですけど。大体このオルタナティブロック以降
 とかさ、何かそういう流れになっちゃうじゃない?」
K「そうですよね。ええ。」
T「でもあれですよ、今も話してましたけど、ハードコアとかさメロコアとか、
 ああいうの後は、ひょっとしたらこういうのがね、あるかもしれないですよ。」
K「ねー。」
T「だって僕らもクレスプキュールだ何だかんだっていうのはさその前にパンク
 ・ニューウェーブがあって…」
K「そうそうそう。エブリシング・バット・ザ・ガール…」
T「で、こう行ってきた訳だから。」
K「ドゥルッティ・コラムのヴィニ・ライリーでしたっけ?アイツだってね、パ
 ンクバンドをやっててああいうギターの繊細な音楽を作ったりする訳で。」
T「そうそう。反動で行くから。次はどうなるのか。」
K「ねー。何かでもまあ、エモコアみたいなみたいな感じで言われるバンドの人
 達とかは…」
T「エモコア?」
K「エモーショナル・コア(笑)。」
T「何だそれ。何でもコア付けりゃあいいじゃん…」
K「(笑)」
T「じゃあ俺ね、オリジナルラヴ…「オリコア」。」
K「オリコア(笑)。」
T「何でもコアつけりゃいいんだ(笑)。」
K「で、何かそういうパンクを経由してって、結構もう普通のポップバンドみた
 いな感じになってる、メロディーを重視したやつになってきたり…みたいなの
 とかあるから…」
T「あー。うん。」
K「まあそういうのに近い感覚とかあって。」
T「あー。そうなんだ。へえー。」
K「うん。でもまあこういう…南米って面白いですね。そういう音楽の入り方…」
T「そうですね。何か南米ウルグアイの渋谷系みたいな感じ。今のは。」
K「実際そういうね、ブラジルに憧れてたり。ウルグアイっていうのはアルゼン
 チンの脇についてる島で。ブラジルに憧れる音楽取り入れて、スペイン語圏内
 なんでスペインのやつも入って。で、フランスにやっぱり憧れを持ってるって
 いう所でね。」
T「あー渋谷系の。」
K「日本人みたいなね。日本の感覚とかに近いいろんなモンが入って来るってい
 う。」
T「ウルグアイ。」
K「うん。侮れない。」
T「侮れない。じゃあちょっと次回は『ウルグアイ特集』行きますかみたいな。」
K「(笑)」
T「うん。という感じで。まあメロディー物いいよね。」
K「そうですね。」
T「あの、だからでもさ、俺あのギターがギャーーン!といってんのがどうもダ
 メでさ。」
K「あー(笑)。ああいうパンクバンドみたいな感じ?」
T「そうそう。普通にメロディーあるんだからメロディー生かす曲にアレンジしろ
 よ!とかね。俺は思っちゃうんですよ。」
K「(笑)」
T「みんな何かラモーンズみたいな感じにすりゃあいいと思ってるからね。」
K「(笑)。でもまあああいうのもね、ああいうので。」
T「うん…そう?」
K「あ(笑)。」
T「面白くないじゃん!」
K「(笑)」
T「(笑)。あ、ナイン・インチ・ネイルズ。ナイン・インチ・ネイルズはいいよ。
 ナイン・インチ・ネイルズ、最高じゃない。」
K「俺もでも最近ああいうモダンヘビネス物みたいなのとか大分慣れてきましたよ」
T「あ、ホントに?」
K「うん(笑)。リンキン・パークの良さがわかるようになってきました。」
T「(笑)」
K「あーこれはこうなんだ〜って。」
T「へえー。だからナイン・インチ・ネイルズは僕大好き。」
K「あー。いいですよね。」
T「あれはねよく出来てるなーと思うんだけどね。他はね大体面白くないなー。」
K「でもミニストリーとかも結構…まあナインインチだって昔からやってますも
 んね。あの辺ね。」
T「うん。ミニストリーってあんま聴いてないからな。知らない。」
K「あー。ねえ(笑)。」
T「(笑)」
K「何かああいうのでも、スタティックXとかいてそれも…」
T「何?スタティックXって。」
K「何かああいうガシッとしたバンドの中で、打ち込みみたいなのも合体させた
 ような…」
T「あー。ふーん。バコーン!ってヤツ?」
K「バコーン!ダカダッッダカダッダカダカ!って。で、リズムに打ち込みのが
 混じってるっていうので。」
T「あー。あるねーよく。最近。」
K「そうそう(笑)。あれがライヴ観たらカッコよかった(笑)。」
T「(笑)あ、そうなの?」
K「あ、バカにするもんじゃないなーって(笑)。」
T「あ、ホントに。へえー。そうすか。うん。」
K「(笑)」
T「でも何かね、僕はこの芸術みたいな物をこう感じない訳よ。」
K「あー。」
T「『芸術やってるぞ』みたいなさ。あの、そういう事言うの恥ずかしいけど。
 でもな〜、僕らパンク・ニューウェーブの頃はあった訳じゃない。みんな。」
K「あーもうちょっとね…全然違いますよね。」
T「だからああいうのが好きなんだよな俺。全然違う。ニュアンスが違うじゃな
 い?全然。」
K「うん。」
T「テレヴィジョンとかさ、パティスミスとか(笑)あの辺…しかし俺も何かさ、
 だんだんオヤジみたいな事を言うようになってきた(笑)。」
K「(笑)。でも実際今のヤツって、普通にね…だってビルボードのアルバムチ
 ャートで普通に売れてる音楽だから。やっぱ普通の音楽。ポップスなんです
 よねきっとね。」
T「あー。まあねー。」
K「だから、ニューウェーブとやっぱりちょっとニュアンスが違うっていうのは
 …ね。」
T「うん。俺スポーティーなロック大っ嫌いだもん。」
K「(笑)」
T「俺。俺的には。」
K「スポーツマン(笑)。」
T「うん。スポーティーな爽やかな。今のパンクだ何だかんだ言ってるようなヤ
 ツで嫌いな所がスポーティーで女にモテそうな感じ。」
K「(爆笑)」
T「あーーれが、腹立つな!」
K「あー。でも俺、ブリンクナントカはあんま好きじゃないなー。」
T「え?」
K「ブリンクナントカっていうアメリカのバンドがあって。それはあんま…」
T「あ、そうなの。何かほら何だっけあの、スケボーやってカジュアルなラモー
 ンズみたいな音楽やってる人いるじゃん。俺ああいうの嫌いで。」
K「あー(笑)。」
T「(笑)。だってさ『オメエ音楽やんなくてもモテるだろ!』みたいなさ。」
K「(笑)」
T「っていうか、何かさ…それであんなハードな音出してるけど本当は物凄く
 青春臭いアマチュアっぽい…青春臭い音楽が大好き!みたいな。」
K「あー(笑)。」
T「そういうのは嫌いだよ俺。」
K「いや多分あんまり音楽知らない人が、やってるんじゃないですか?」
T「そう?『ラモーンズ好き』とか言っちゃってさ。違うんだよラモーンズが出
 て来た背景は!みたいな。俺は思っちゃうんだよ。」
K「ラモーンズの持ってる物っていうのがね、違う風にどんどん形だけの方が…」
T「そう。何かねー、あの…」
K「ラモーンズの持ってた精神性みたいな感じの物がね。」
T「ラモーンズってほら、今でこそさ破れたジーパンが凄いオシャレでみたいに
 なってるけどさ。ラモーンズってあれをまた逆手に取ってた発想な訳じゃない
 の?」
K「そうですね。」
T「ボロボロのジーパンをはいて。ジョーイ・ラモーンがやった音楽っていうの
 はね。」
K「ね。ああいう昔の70年代ロックのああいう。」
T「そう。もっと愚かなバカみたいなさ。でもいい!みたいなモンなんだけど。」
K「(笑)」
T「それで60年代のロックが大好きでさ。で、60年代の音楽をやってるバカさ加
 減わかっててやってる。みたいな所あるんだけど。」
K「ええ。」
T「でも何かねー…そうだなー…つまんねーな。みんな一緒くたに聴こえるんだ
 よ。俺。」
K「(笑)」
T「どのバンドも同じだな。で、聴く気がないの。しらけます(笑)。」

<エンディング>
T「はい、お送りして来ましたオリジナルラヴプレゼンツバースト!いかがでし
 たでしょうか。さっき僕がいろいろ最後、ね、だだこねてましたけど(笑)。」
K「(笑)い、いい感じでしたよね何か。」
T「そうですか。何かね、珍しく。この温厚な僕が。」
K「温厚な僕が(笑)。」
T「(笑)ね。ホントに。不満タラタラ言ってしまいましたけどね。」
K「(笑)。お肉食べたい時は食べるんだー!ぐらいな。わかんない(笑)。」
T「(笑)。そう、何かそういう感じなんですよ。という事でこの番組では感想
 インフォメーション等大募集しておりますので。」
K「そうですね。熱い感じのもいいですよね。」
T「熱い感じのメッセージなど。リクエスト感想何でも書いて送って頂きたいと
 思いますけどね。何か『こんなこういういい音楽もあるよ!』とかね。」
K「そうですね。」
T「そういう意見等もありましたら頂けたらと思います。苦情等は絶対送らない
 ように。」
K「(笑)。切ない気持ちになるので。」
T「(笑)。切ないっていうか、もううざったいので。みたいな。」
K「(爆笑)」
T「それちょっとカットして!いかん!荒れた今日は。」
K「(笑)」
T「荒れちゃいました。すいません。」
K「せっかくやさしいメロディーを聴けた後に。」
T「そうそう。やさしいメロディー聴けたのに何か荒れてしまいました。」
K「(笑)」
T「どうもすいませんという感じなんですけど。」
K「ね(笑)。」
T「はい。また来週。今日はゲストはイナズマケイでした。」
K「はい!」
T「バースト!」

 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki