ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第115回 (2001年6月7日放送)


<オープニング>
T「今日は久し振りに中原昌也氏の登場であります。」


M-01.白い嵐/オリジナルラヴ
<近況無し>


<今週のリコメンド>
 前この番組にも来て頂きましたけども『パードン木村』。大型新人デビューと
いう事でヤン富田さんのプロデュースで、一昨年でしたっけね?デビューアルバ
ムを出した時にこの番組に来て頂いていろいろ曲紹介とかして行きましたけども。
非常に大型新人。要するに体がデカイ。僕より背が高くて190センチ近くあると
いう。それでいてサーファーでという凄い不思議な人なんですけど。そのパード
ン木村さんのニューアルバムが出ますんでね。まあホッチャの小林君のところか
ら出るという事なんで。で、そのアルバム聴きましたけども前回のアルバムより
も多少ポップな感じになってるんですが、やはり全体として凄い面白い、パード
ン木村さん特有の不思議な逸脱感というか、そういったモノに満ち溢れていて非
常に奇妙で。それでいてインドアかっていうとそういう事じゃなくて、太陽の下、
海を前にして聴きたいような、そういうヌケの良さっていうのがあったりして、
凄いホントに不思議なバランス感を持ってるんですけど。このニューアルバムか
ら、結構良かったんで、しかもラジオユースに耐えるようなポップな(笑)オケ
もありますんで今日はかけたいと思いますが。

 あともうひとつは…これは全然何にも考えてません。今日ここに来る前にうち
の事務所に寄った時にパッと目に付いたCD持ってきて。それが『コリン・ブラン
ストーン』であります。全然意味ないんです(笑)。コリン・ブランストーンは
ゾンビーズという60年代のバンドのヴォーカルだった人。そのゾンビーズを解散
してソロになってから何枚も名盤をたくさん作った凄い才能のある人だったです
けど。彼の『一年間』というアルバムから『キャロライングッドバイ』という曲
を聴きましょう。


M-02.フィッシャーマンズブルース/パードン木村
M-03.キャロライングッドバイ/コリンブランストーン

<談話室バースト!>
ゲスト:中原昌也(以下N)

T「今日のお客様は、ナント!ね!新作の長編で『三島由紀夫文学賞』を受賞し
 てしまった、禁断の作家/音楽家/映画評論家。中原昌也さんです!どうも。」
N「こんにちは〜。お久しぶりです。」
T「お久しぶりです。あの〜タワレコで会って…(笑)」
N「あ〜(笑)長話しましたねそう言えば。」
T「そうそうそう(笑)。いやでもこれやったじゃないですか!ホントに。」
N「いや〜…微妙なとこですねえ…」
T「(爆笑)」
N「もう人に会ったら『金が無いなんて言わせない』とかみんな言ってんですけ
 ど、そんな訳ないだろ!っていう…」
T「でもこれはあれですよね?ホントに仕事ドンドン来るんじゃないですか?」
N「いや(笑)。文章書く仕事辛いからやりたくないのにそんな仕事ばっかり来
 られても凄い困るんですけどね。」
T「あーー。でもやればいいじゃないそう言わずに。」
N「いやあ…全然できないすねー。」
T「(笑)でもこれ僕やったな!って思いましたけどね。ひとごとだけど(笑)」
N「(笑)」
T「でも何か凄く頑張って苦労していろいろ書いてたじゃないですか。」
N「ええ。でも更にこの後苦労があんのかって思うと早くリタイアしたいですね」
T「(爆笑)そうですか。」
N「ええ。ホントに。」
T「あー(笑)。これはいつ受賞したんですか?」
N「えーと、金曜日にわかったのかな?」
T「あ!先週の?」
N「そうですね。」
T「へえー!じゃあもう…」
N「全然とるつもりなくて…なんか髪もとかさないでグシャグシャのまま駅前の
 レストランで担当者とバカ話してて。『まだ決まんないのか。もう帰りてーな』
 って言ってたら、電話かかってきて受賞が決まってそのままホテルニューオオ
 クラに連行されて記者会見とかいきなりやって…」
T「あ、もうそのまま直後に記者会見されるんだ!」
N「そうなんですよー。凄い緊張しました。質問とかガンガン受けて。答えなが
 ら質問の内容忘れちゃって何言ってたかさっぱりわかんねえ。」
T「(爆笑)」
N「もう凄い辛かったですね。」
T「へえー(笑)。じゃもう文壇のスターになっちゃえばいいじゃないですか。」
N「いやいいですよ。面白くないすよそれ。」
T「えー?(笑)ほらいないじゃないですか今スター文壇の方でも。だから…」
N「そうですか?何か才能の無い人同士がワイワイガヤガヤやって、ねたんだり
 嫌み言ったりとかしてるのをこうハタから眺めてるのが一番楽しいんじゃない
 ですかね。」
T「(爆笑)」
N「そういうのが一番面白いんじゃないですかね。何処でも。」
T「まあね(笑)。でもその中に飛び込んじゃった中原君って僕から見たらメチ
 ャクチャ面白いんですけど。」
N「いや、僕が飛び込んだんじゃなくて投げ込まれたですよ人から。他人にね。」
T「あー。なるほどね。いいじゃんでも、投げ込まれちゃった人として。」
N「うーん…何とか這い出て沈みかけた舟から早く陸に上がりたいですよ。」
T「なーんで(笑)沈みかけてるんですか。これからだってね、あれなのに。
 で、ここにあるのが…」
N「見本なんですけどね。値段も間違ってますしね。」
T「あ、そうすか(笑)。」
N「だから中身より気合いが入ってるデザイン!僕絵描いたんですよこれ。」
T「え?これ中原君が描いたの?」
N「そうですよ。」
T「へえー!あー!凄いっすね!」
N「もう凄い頑張りましたよ。凄い頑張ったとこ見てください!ってラジオでこれ
 持ってきてもあんま面白くないすねやっぱり(笑)。」
T「へえー!凄い凄い!中のここも?!」
N「そう。絵描きましたよ。」
T「へええーー!スゲエーー!」
N「ヴィジュアル作って。中の写真も撮りましたよ…こんなの。」
T「へえー!…あ!すごいっすねこれ!」
N「気合い入ってます。」
T「気合い入ってますねー。へえー。あ、中はまだ?」
N「まだ何も入ってないです。」
T「デザインまでこういうジャケット…何て言うんですか?本で言う…」
N「えーと、装丁。」
T「そう、装丁。こういうのまでやる人なかなかいないんじゃないかと。」
N「そういう方が楽しいですよ。」
T「はあーなるほど。いいっすねこれ中の…。これいつ発売?」
N「なんか受賞したんで凄い繰り上がるっていうか早まったみたいで。6月入って
 ちょっとしたら店頭に並ぶ可能性はありますがまだちょっとよくわからないん
 ですけど。」
T「あ、そうですか。へえー。これ読みたいですね早く。」
N「あ、ホントに。是非とも。」
T「本のタイトルはこれは…」
N「えーと、『あらゆる場所に花束が……』とされてるんですけどね。」
T「へえー。これは新潮社からですね。」
N「そうです。ええ。」
T「これが6月の…」
N「いつかわかんないんですけど(笑)早くに出ると。」
T「早くに出ると(笑)。という事で楽しみにしたいと思います。」

***
T「今日は受賞という事でね。曲は『マーク・ペリー』ってこれ誰なんですか?」
N「『オルタナティブ・TV』の人なんですけど。」
T「あー、へえー。」
N「これソロなんですけど。いい曲なんですよこれが。」
T「じゃ、これを。」

M-04.スナッピーターン/マークペリー

T「カッコイイですねこれ。」
N「ええ。いいですよねー。スッカスカでね音が(笑)。」
T「あのとろんとしたギターと謎のサックスソロ(笑)。」
N「(笑)。で、ヴォーカルの音程ね。」
T「(笑)」
N「あれ凄いですよね。何かもうヨロヨロヨロヨロ。」
T「そう(笑)。あと後半の疲れ気味のドラム。」
N「そう(笑)。あれもいい感じが出てますよねー。」
T「ねー。」

***
T「はい。今日は新作『あらゆる場所に花束が……』が6月に発売されるという事
 ですけども、その新作が三島由紀夫文学賞を受賞したという。」
N「これ『本』だって強調しなくても伝わるんですか?CD屋に行ったら無かった
 とか…」
T「あ、そかそか(笑)そうだよね。本です!小説!ですよね?」
N「そうです(笑)。」
T「という中原昌也さんをお迎えしてますけども。これは選考委員というのは…
 僕、文学界の事は全くわかんないんですけど。あのーこれは…」
N「宮本輝さんが。」
T「あー、宮本輝さん。『青が散る』とかいろいろ…」
N「そうですね。ええ。」
T「この人が1人で決めてるんですか?」
N「いや、違います(笑)。5人の先生方がいるんですけども。」
T「へえー。やっぱり中原君としてはどうゆう気持ちなんだろ。嬉しいのかな。」
N「いやまあ…何と言うんですかね…やっと親にでもわかるような事を(笑)…」
T「(爆笑)」
N「したというとこじゃないすかねー。」
T「あーー。なるほど…親にも…。ミュージシャンにもたまにそういうあの(笑)
 ありますけど。」
N「ええ(笑)。」
T「これで素直に喜ぶ中原君って何か似合わない感じもして何か不思議な(笑)」
N「あーそうですね。でも別にこれ取ったからって将来安泰って訳じゃないです
 からねえ。」
T「そうですかね?でも僕これはやったなー!って思いましたけどね。」
N「やったなー!って思った後で、何をやったんだろうとこういろいろ考えると、
 そんな手放しでバンザイバンザイばっかり言ってらんないですよね。」
T「あー。これからいろいろ…でももっとちゃんとした定期的な仕事っていうの
 がドンドン来るんじゃないですか?」
N「あー…」
T「こんな事インタビューしてどうすんだって感じもするけど(笑)。」
N「あーー(笑)。」
T「散々だってさ(笑)金が無いだ何だかんだって。」
N「だってこれ受賞してからもずーっとお金無くて。」
T「(爆笑)」
N「DJの仕事も交通費無くて行けなかったりして。」
T「(爆笑)」
N「しょうがないからユニオンにCDとか売りに行ったんですけどね早速。」
T「あー(笑)。でもやっぱりあれですよね、小説書くっていうのは音楽のアル
 バム一枚作るのとまた全然…想像できないんですけどもの凄いエネルギーって
 やっぱり使いますでしょ?」
N「何かこう俯瞰(ふかん)が一番できないですよね全体として。CDだったら、
 あーこの曲が何となくあって、みたいな感じでサーチしたりとか曲順を並べて
 みたりして何となく把握したような気がしますけど。本は…小説とかってちょ
 っとわかんないですよね。」
T「あー。」
N「俯瞰ができないからバランスを整えるのが大変ですよね。
T「やっぱり全体を何回も読み直したりとかして構成変えたり…」
N「僕極力読まないようにしたんですけどね。」
T「あ、そうなんだ!」
N「疲れちゃうから。」
T「(笑)。あー読まないでどんどん書き足していって…」
N「というか編集者が直してくれるんで。」
T「(爆笑)」
N「全部編集者が…多分編集者の方が読んでますよ僕なんかより。」
T「あーそうですか(笑)。でも気合いが入ってたでしょ?かなり。」
N「気合いっていうんじゃないけど、早く納品したいっていう。」
T「(笑)」
N「出版社に気持ちがこう…気持ちとあと家賃を早く払えっていう催促の電話に
 はさまれてやけくそになってやってたのは確かですけど。」
T「(笑)」
N「何か文学的な達成を目指そうとかそういうのは全然無くて、とにかくもう早
 く納品してお金をもらおうという考えしか無かったですからね。」
T「ドフトエフスキーもそんな事やってるじゃないですか。」
N「あ、そうなんですか?」
T「そうだよ。主人公の設定を出版社の人が『こういうほうが売れるからこうし
 なさい』』っつったら『はい!』っつって(笑)。」
N「あ、そうだったんですか。」
T「あの人も大借金まみれでしょ?」
N「あーー。僕大借金でもないですけどまあ(笑)…」
T「借金返す為に書いてたんだって。」
N「あーそれは同じですね。」
T「そう。だから近いですよ。」
N「受賞してもだって借金返しきれないですよハッキリ言って。」
T「(爆笑)」
N「全然だから…」
T「でもドフトエフスキーもそうだったって。しょうがなく書いてたって。」
N「あ、そうなんですか。それは嬉しいですよ。ただちょっと真面目な事言えば、
 最近やっぱこうみんな表現がオタク化しちゃって。好きだからやってるとか、
 こんなの作りたいみたいなのばっかりだから、ま、そん中にはイヤイヤやらさ
 れてる人もいてもいいんじゃないかと。というのはやっぱり思いますよね。」
T「あーなるほどね。まあイヤイヤやらされてるっていうか…それは気合い入れ
 て客観的にいろいろ…自分は何々したいとかそういった事をさえも相対化して
 ちゃんと判断してやってやろうと。」
N「そうです。だから僕は例えば普通の映画も大好きですけどスプラッター映画
 とかそういう昔のどうしようもない映画が好きなのは、好きでやってんじゃな
 い感じが…凄い好きなんですよね。」
T「あーー。へえーー。」
N「今ではみんなほら大学の映画研究会と同じノリでギャーギャーはしゃぎまく
 って作ってますけど、昔のは別に好きで作ってんじゃないですからね。」
T「なーるほどねー。」
N「こんなヒドイの作っていいんだろうかっていう罪悪感とかそういうのが反映
 されてたりとか。」
T「はあー!」
N「そういうモノが僕はやっぱりいいなあと思えるとこなんだよやっぱり。」
T「なーるほどねー。」
N「そういうとこを見習ってるから。」
T「うーん。でも案外ミュージシャンなんかもそういう人たくさんいますけども。
 ジミヘンなんかも典型的にそうだよね。」
N「あ、そうなんですか?」
T「ジミヘンも最初の『ヘイ・ジョー』が当たる前まではあそこまで音楽的にや
 ってましたけど、その後は全部マネージャーに…いろいろあのー…」
N「いろいろね(笑)。」
T「お薬を与えられたのも全部マネージャーがこう…」
N「アニマルズの人ですね元ね。」
T「あ!そうなんすか?!」
N「マネージャーは確かアニマルズの人ですよね?…違ったっけ?違ってたらす
 みません。」
T「ベースの人がアニマルズの人じゃなかったっけ?」
N「あれ?ベースがアニマルズの人だっけ?音楽についてよくわかってないから
 あんま語るのは辞めた方がいいですね。」
T「(笑)。1年ぐらい前にNHKでジミヘンの特集番組があって…」
N「え?メンバーって全員死んでんでしょ?違ったっけ?」
T「いや、生きてますよ。ノエル・レディングだっけ?」
N「ノエル・レディングともう1人何だっけ…チャド…あ、それがチャド何とか
 …いや、忘れちゃった(笑)。」
T「忘れちゃったけど。」
N「でも1人死んでるでしょ?」
T「1人死んだっけな?」
N「いや、もうわかんないすね(笑)。」
T「(笑)」
N「でも僕、伝記っていうか評で読みましたよ。1人がもの凄い貧乏で。」
T「だってジミヘンも…去年やってた特集見ると、ヘイ・ジョーとか大ヒットし
 てる頃、ジミヘン全然貧乏だったっの知ってます?銀行に2000円ぐらいしか
 なかったらしいんですよ。」
N「え?!今の僕よりあります。20円しか今…」
T「(爆笑)」
N「この間まで5円しかなかったんですよ。」
T「5円っていうのも(笑)。5円で口座が成り立つんですね?」
N「成り立つんですよ。」
T「なるほどなー。いやいやいや(笑)。」
N「そうですかー…」
T「という話ですね。…みたいな(笑)。」
N「あー。ええー。」

***
T「えー、取りあえず曲行きましょうか。」
N「はいはい。」
T「『ティムバックレー』ですね。これはもうちょっと異常感と切ない感とね。」
N「ええ(笑)。」
T「積み重なったいい感じのシンガーソングライターですけど。このティムバック
 レーのこれは…」
N「『ジプシーウーマン』という曲のライヴバージョンなんですけど。」
T「はい。」

M-05.ジプシーウーマン/ティムバックレー

T「はい。これまだまだずっと続くんですけど。カッコイイですねー!」
N「ええ。いいですねー。」
T「狂気がプンプン匂ってくるような、何かいい狂気の香りというかね、あのー
 こうツーンと揮発性の何かね。」
N「えーえー(笑)。」
T「そういう演奏でしたけども。この後、よりおかしくなって行くらしいすけど
 ねこの声が。」
N「あーそうですね。」
T「で、今日はこれは特にどうしてこれを持ってきたとか理由は…」
N「特に無いです(笑)。」
T「特に無い(笑)。意外と中原君ってシンガーソングライターみたいなのいろ
 いろ詳しいですよね。」
N「そうでもないすけどね。」
T「あー。」

***
T「今日はもう1曲。ホントはこのティムバックレーの曲だけで終わっちまおうか
 なんて今言ってましたけど。『リー・ペリー』持ってきて。」
N「何かこれ違和感あると思ったら、さっきもマークペリーで、ペリーペリーば
 っかで何か…ええ。」
T「(笑)」
N「何かこだわりがあんのか?って思われちゃいますね。」
T「特に無く(笑)。」
N「ええ、特に無く。」
T「これは最近出たアルバムですね、リー・ペリーの。」
N「昔のヤツを集めたコンピレーションなんですけど。この曲だけが異常に記憶
 に残るような凄いアレンジだったんで。これ有名な曲ですよね?」
T「あ、そうなんだ。」
N「あ、知らないですか?♪ナナナ〜ナ ナナナ〜ナ ヘ〜〜イグッバイ〜〜 
 ってヤツ。多分聴けばわかると思うんですけど。」
T「あ、ホントに?じゃ聴きます。」

M-06.ナーナーヘイヘイキスヒムグッドバイ/リーペリー

T「はい。」
N「これで終わると思ってなかったんで…こんなヒドイ曲で終わるとは思ってな
 かった(笑)。」
T「(笑)」
N「後半とか同じ事やってて凄いツライですね聴いてるのね。」
T「(笑)。凄い謎のこの変なワウリフみたいなのの後、何事も無かったように
 サビのコーラスが続くという(笑)。」
N「あれ凄いですよね。これもうだって『何か立派な事してやろう!』とか思っ
 てない感じがねー。」
T「思ってないねー!」
N「(笑)何かこう…」
T「全く突き抜けたこのどうでもいい感。」
N「時間内に終わらせなきゃ!っていう感じが。」
T「(爆笑)」
N「やっぱりその感じがいいなあと思いますけど。」
T「なるほど(笑)はい。えーという事でした。」

<エンディング>
T「今日は、くどいようですけど、三島由紀夫文学賞を受賞した中原昌也さんの
 新しい小説『あらゆる場所に花束が……』が6月に出るんですね?」
N「はい。」
T「この本についていろいろ聞きたかったんですけど、何かティムバックレーと
 リーペリーで終わってしまったという感じですけどね(笑)。」
N「(笑)」
T「まあこれが受賞したという事でマキでスケジュールが繰り上がって6月に出る
 と。デザインまで凄いいい感じなんでこれは是非手に取って読みたいな!とい
 う感じで。中原君は僕よりも年下ですけども大まかに言って同じぐらいの世代
 として、中原君みたいな人がどんどん文章とかで賞を取っていくのは、僕的に
 は凄い痛快なんですよ。」
N「いやいやいや(笑)。」
T「(笑)。あんまりほら書く人もなかなかいないと思うしね。書く人がいない
 からなかなかいいモノがないんだろうなっていう。」
N「そうですねー。競争相手があんまりない所で危険な事して目立ったってだけ
 の話ですよ。要するに。」
T「(笑)。だからこそ中原君には似つかわしくないスターというかね…」
N「(笑)」
T「(笑)になると凄い面白いと傍目から見てそう思ったりもする訳なんですが。
 この番組ではいろいろ感想リクエスト何でも書いて送って頂きたいと思ってま
 すが、この中原君の本の感想なども募集しておりますので。という事で今日の
 ゲストは中原昌也さんでした。」
N「ありがとうございました。」
T「ありがとうございました。はい。」
N「お疲れさまです。」
T「お疲れっす。ではまた来週。バースト!」

 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki