ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第112回 (2001年5月17日放送)


<オープニング>
T「今日はなんと2人のゲストとお送りします。久々ニューアルバムをリリース
 する砂原良徳さんと、サン・ラ特集でお馴染みスマーフ男組のマジックアレ
 ックス。今日と来週2週に渡って大激論バトルを断行予定であります。」


M-01.青空のむこうから/オリジナルラヴ
 この曲は4月に行われたイベント…東京の新宿リキッドルームでやったんです
けども、オリジナルラヴとDMBQとあぶらだこと何ともハードコアな組み合わせで。
そこで久し振りにこの曲をやりまして。僕はオルガンを弾きながらやりました。
オルガンは今日ゲストで来るマジックアレックスさん、サン・ラこの番組でいろ
いろ聴かしてもらった記憶もあったかどうか知りませんけども、かなりそのサン
・ラの影響があったかもなんて思ってるんですが。


<近況>
 僕の方は最近はずーっとニューアルバムの曲を延々書いているのとサックスの
練習、この2本立てで僕の人生ずーっと回ってる次第でありまして、何ともちょ
っと最近単調でありますねー。たまに友達のライヴ等も足を運んでますけども。
この間先週かな?先々週かな?僕言いましたけど、シカダっていうバンドのライ
ヴを観に行ってきてね。シカダの小川君、そう料理が上手い小川君ですけど。ラ
イヴ初めて観たんですけど異様にカッコ良くてビックリしましたね。いつもライ
ヴの演奏は…この番組で昔かけましたけど、ああいうギターとドラムとベースと、
ギターが何かこう♪シャラ〜っといってる曲で始まったんですけど、途中から…
小川君が『俺東京来てから初めてギターひずましたわ』とか言ってましたけど、
急にグラインドハードコアみたいな曲にガーン!と突入しまして(笑)お客さん
はダイブ始めたりとか凄い盛り上がってましたけども。もの凄いオリジナルパン
クの香りがする…まあ要するにヒロシ、小川君の魅力、匂いがぷんぷんするいい
ライヴでしたね。あれは久し振りにオリジナルパンクの…オリジナルパンクって
のは昔10代の頃に影響を受けたパンクが危険だった頃の香りというか、そういう
のがしましたね。


<今週のリコメンド>
 今日は『リップリグパニック(RIP RIG+PANIC)』という80年代のカッコイイ
グループの曲を持ってきました。これは80年代初頭クラブとかでよくかかった曲
ですね。『I AM COLD』という名盤なんですよ。ニューウエーブ/ジャズに影響受
けたパンクといいますか、そういうカッコイイバンドがイギリス/ブリストルに
いた訳ですが。そのリップリグパニックの『タックスセックス』を聴きます。


M-02.タックスセックス/リップリグパニック

 久し振りに聴きましたけど凄い曲ですねこれ。高校の頃よく聴いてましたけど、
これね、やっぱ僕凄い影響受けてるなーと改めて思いました。体にしみついてる
なーと。

<談話室バースト!>
ゲスト:砂原良徳(以下:S)/ マジックアレックス(以下:M)

T「はい。『真剣30代しゃべり場』の時間です。」
S/M「(笑)」
T「今日の議題は『日本の明日を考える』。お客様は砂原良徳さんとスマーフ男
 組のマジックアレックスさんです。どうも。」
S「どうもこんばんは。」
M「こんばんはー。」
T「今日は、半分司会としてスマーフ男組のマジックアレックスさんに来て頂い
 て…」
M「いやいやいや(笑)。」
T「で、砂原良徳さんの方は新譜が出るという事で来て頂いて…」
S「はい。」
T「こういう機会なんでえーとー…」
S「何かうさんくさいですねだいぶ(笑)。」
T「(笑)」
S「これ毎回やってんですか?ちなみに。真剣30代しゃべり場ってのこれ…」
T「いやいや、初めてです。」
S「あ、そうなんだ。」
T「そうそう。当然。」
S「わかりました。」
T「という事で、今日は政治についていろいろね…」
M「(笑)」
S「だいぶうさんくさいね(笑)。」
T「(笑)。いろいろ思うところを語って頂きたいなと思います。」
S「はい。」
T「先日小泉内閣が誕生した訳ですけども。率直に言って印象はどうですかね?」
S「うーん…印象ですか?僕はテレビとメディアを通して見た事しか無いんです
 よね。歴代総理大臣みんなそんなんですけど。実際に生で見た事は一度も無
 いんで。」
T「あ、俺駅前でね『橋龍』見た事ある。」
S「あーそうですか。」
M「(笑)」
S「いや、それだったら言ってもいいかなって感じがするんですけど、僕テレビ
 の世界でしか知らないからなあ。」
M「あーー。」
T「うん。あーんでテレビの印象からではわからない…」
S「わからないという…どうですか?皆さんは逆にどんな感じの…」
T「そうですね。じゃマジックアレックスさん。」
M「え?…砂原さんは…って事は無責任な事は言えないなってやっぱりちゃんと
 思ってらっしゃる訳で。」
S「いや、ホントはそうなんですけど、でも多少…無責任って、責任ってじゃど
 こまで取ればいいかっていうと…」
M「あーー。」
S「みんなそんな全部責任のある発言であればこんな状況はあり得ない訳で…」
T「そうね。」
S「僕も充分に無責任な発言をここでしようと(笑)今日も来ています。」
M「(笑)」
T「まあミュージシャンだしね。ミュージシャンだから無責任だって事も無いん
 ですけど。責任についてのいろんな話になってきましたけど。あのーマジック
 アレックスさんは小泉内閣はどうですか?どう思いますか?」
M「いや、あのー…多分アンチ自民な気持ちも取りまとめて支持率が高いんだと
 思います。で、いい事だと思いますしやっぱり期待はしてますよね。」
T「やっぱここであれですよね、さっきも言ってたんですけどまりんが来る前に。
 ここで橋龍が首相になったら何かどんよりきっとするだろうなっていうさ、
 あったけど小泉さんで何か変わるかもっていう雰囲気はありますよね。何かね
 実際にどうかは…」
M「だって支持率87パーとかってかなり無茶な数字でしょ。」
T「凄いですよね。うちのおふくろも『大丈夫なのかしら』って言ってましたよ。 
 『まだ外相も何も経験が無いのに』って。年寄りの意見はそうなんですけど
 ね。」
S「それがどうこうっていうよりも、その小泉首相に対する未知数の部分に80パ
 ーセントを超える支持率が集まってる事自体が僕は不安ですね。」
T「あーー。」
S「そんな簡単に支持するのが…大体その80何パーセントってのもどこで取った
 データなのかなっていう…それはあると思いませんか?みんなサラリーマンな
 訳じゃないし、そんな新橋の駅で酔っぱらてるヤツに何だか聞いたとか、そん
 なデータ全然使えないし。どういうデータなのかな?どこが取った…」
M「いや、いろんなメディアでやってますよ。で、僕!1ヶ月ぐらい前に朝日新聞
 から葉書が届いて『私共の世論調査にご協力下さい』って。」
S「お!そんなの来たんだ!」
T「へえー!」
M「来たんですよ!もうスゲエ超ラッキーと思って(笑)嬉しいー!とか思って」
T「あれは何?ランダムに選ぶんですか?」
M「多分そうですね。で、それは全国から確か3000人だったんですけど。」
T「あー!そう!」
M「『次の日曜もしくは月曜に伺いますから時間を空けておいて頂けませんか?』
 っていう風に来たんですよ。で、もうワクワクしながら待って、それで係りの
 アルバイト君だったですけど来て。でもいろいろ聞かれると何かモジモジしち
 ゃって(笑)話したかった事が話せなかったりしましたけども。」
T「いろいろ長々と質問したりするの?」
M「いや、かなり聞かれましたねー。景気はどうだ…今生活しててどうよ?って
 いう事がメインで、誰に期待してますか?とかまだそん時決まってなかったで
 すから、首相は誰がいいですか?とか。まあそんな事で。」
T「うんうん。その朝日新聞の世論調査で80何パーセント支持してるって事なん
 ですかね?」
M「そうですね。朝日も産経も全部多分テレビ局もやっているし。」
T「へえー。」
S「じゃそれなりの数字と考えていい訳ですね?」
M「多分そうですね。」
S「この3人の中にも1人いるって事ですよねそれは。そっかそっかなるほど。」
M「そうなんです(笑)。」
S「でもどう考えても80何パーセント…」
M「だからやっぱそれは期待値であって、アンチな気分を全部引き受ける受け皿
 としてあるって事であって、その小泉さんの政策を支持できるっていう話では
 実は無かったりとかする…」
T「まあムードでしょうね。ただ、加藤紘一が去年のあれでいろんなこう劇があ
 ったでしょ?あれで1個こう小泉ムードっていうかさ、自民党に対する憤りみ
 たいなモノがみんながわかりやすい形で持ったいい機会だったのかなあって。
 まあ僕個人的に結構あれを見ててそういう気がして自分のホームページにも書
 いちゃったりもしたんですけど。」
S/M「(笑)」
T「何だこれ。とか思ったりしてね。で、あれから小泉の流れってのは…まあ実
 際現実的にこうなるとは僕思ってなかったんですけど、もうちょい後の方がい
 いのかなあみたいなさ。」
S「あのー、ムードはちょっと前よりもひょっとしたら良くなってるのかもしれ
 ないなと最近思うんですけども、でも基本的にはそんなにこう日本の周りの諸
 外国の日本に対する牽制みたいなそういうモノとかは余り基本的には変わって
 ないよなっていう。相変わらず日本の宙ぶらりんな状態はあんま変わんないと
 思うんですけどね。ただこの間小泉さんバーッと言ってましたよね?」
M「所信表明。」
S「そうそう。あれ見て、具体的な事はまだ何も言ってないとは言いつつも…
 あそこで具体的な事言うのちょっと無理でしょ?まだ。」
M「うんうん(笑)。」
S「それを言えっていうのがちょっと無理な話で。野党がガーガーガーガー言っ
 てましたけど。まあ最初のアドバルーンとしては上出来だと思いますが。」
M「なんだ、結局まりんさんも支持派だったっていう(笑)。」
T「(笑)」
S「いや(笑)支持派じゃない支持派じゃない全然支持派じゃない。」
M「あーそうかそうか(笑)。」
S「だってじゃあ僕個人から見て言うと、もう基本的に修正修正でこうやって行
 くようなそんなちっちゃい修正で治して行くっていう方法では基本的に良くな
 らないんじゃないかという風に考えてるんで。んーまだわかんないですよね。」
T「まあ小泉はだから…小泉さんはですね…」
S/M「(笑)」
T「小さい修正から根っこからいろんな改革をやろうという事を言って、実際に
 こういろんな派閥だ何だかんだっていう事を抜きにした人事みたいなのを実際
 初めてやったとか言われてますけども。だからそういうムードは今までの中で
 は一番やる可能性があるっていう事でね、そこで何となく『ひょっとしたら』
 っていう期待感がそこかしこにあったりする訳ですけども。あのーマジックア
 レックスさんはどうですか?その辺。」
M「(笑)。いやでも少なくとも国民を巻き込んだ形には今なっているんだから、
 これは歓迎すべきじゃないですかね?」
T「『首相公選制』というほとんど大統領制みたいなね、あの〜…」
S「僕はね、ちょっとまだ危険だと思いますよ。」
M「あ、僕も凄く思う。」
T「そうね、突然行くのはね。」
S「すっごい危ないと思うんですよね。国民の人さ、まあ僕もそんなに知らない
 けども…ホント勉強不足だから。」
T「そう、そうだね。」
S「ホントに勉強不足だから。みんな何にも知らないから。」
T「そう、俺も。」
M「(笑)」
S「それで総理大臣決めようっていうのはあまりにも危険ですよ。そんな事より
 も本当に今政府が何やろうとしているのか、政府は何なのかとか、そこをもっ
 とちゃんと見ようという努力をもっとみんなちゃんとした方がいいですよ。」
M「ホント見極めないといけない。僕凄く思うのは、首相公選制もありだとは思
 うんです。みんなで決めて結果がそうなるんだったらいいと思うんだけど。で
 も例えば田中真紀子さんがタレント性みたいなとこがあって人気がある?でも
 真紀子さんにはひょっとしたら…自分もおっしゃってる事だけど…政策が無い
 って自分で言ってんのに人気があるから首相にしたいって言われたりする。そ
 れから例えば次、東京都知事としては僕は凄く買ってるけども、慎太郎さんが
 首相になったりしたら…凄く古い考え方かもしんないけど…ひょっとしたら本
 当に徴兵制敷かれるんじゃないの?とか思ったりしちゃう。だけど今の民意の
 事を考えると首相公選制で慎太郎さん総理。全然あり得ない話じゃないんで。
 そこはちょっと…そこまでは僕は国民を実は信じられていなかったりするとこ
 ろがありますね。」
S「そりゃそうだよな。人の何かこう集まる物とか集まる所とかってあるでしょ?
 何でもいいんですけど。それにみんなうわー!ってこう踊らされてる感じ見る
 と『いや〜ちょっと危ないんじゃないの〜?』と思いますけど。」
M「ユニクロが売れたりマックが安いの売れたりするのはいいすけどね。素晴ら
 しい事だけど。」
T「あ!わかったわかった!じゃあさ!1回踊らされようよ!」
S「あ、それはね、ありなんです。」
T「それで!1回踊らされて、俺ら全員死ねばいいんじゃない?」
全員「(爆笑)」
M「死ぬのはどうか(笑)…」
S「でもね、1回踊らされるっていうのは僕もありだと思いますよ。」
M「ありですね。」
S「で、僕は『森続投』。」
全員「(爆笑)」
M「おー斬新な(笑)…」
S「それでいいよだったら(笑)。」
M「タレント性で考えたら、森さんも真紀子さんも同じくらいのポテンシャルあ
 る人で、森さん面白かっ…」
S「いや、森さんはね凄いいい時に総理大臣になってた。いいお父さんとかベス
 ト何とかこう父親みたいなのでいいとこにランクされるくらいのキャラクター
 ではあるんですよね。たまたま事故ですねーあれは。」
T「(笑)」
S「それで今の小泉さんの80何パーセントっていうのはそのリバウンドって考え
 がやっぱりしっくり来るかなっていう。」
T「あーなるほどね。それではここで砂原良徳のニューアルバムから『LOVEBEAT』
 を聴きます。」

M-03.ラヴビート/砂原良徳

***
T「はい。『真剣30代しゃべり場』引き続いてですね…」
S/M「(笑)」
T「次は『経済』についてですね。えー今の世の中ですね、経済効率が重要視さ
 れすぎているという(笑)事ですけれども。」
S「やっぱりどんなシステムであろうと、そん中にいてやっていればいろいろ思
 うところはあると思うんですよね。僕もレコード会社に所属して音楽作ってる
 んですけど。あのー『ナントカカントカ何枚達成!』みたいな事をこうパーン
 !と書いてあったり、軍隊みたいな感じなんですよ(笑)。」
M「あー(笑)。」
S「そういう(笑)。うーん、や、どうなのかなー、何を考えてやってんのかな
 ーと思う時もあるけども。まあ僕自身は売り上げ目標とかってのは特に無いん
 で…うーん、何とも言えないなー。まあ、ホントにそんなに頑張っていろいろ
 やってる人に『なんでそんなに頑張ってるんだ?』って聞いたら『理由なんか
 ねーよ』っつったらそれまでなんですけどね。」
T「でも何か最近あれだね、レコード会社の人も僕のまわりでは結構ガツガツし
 てるねみんな。」
S「どういう風にガツガツしてますか?」
T「何か前よりもこうホントにお金だ売り上げだって事を…前よりも言う頻度が
 何か多くなってる雰囲気はあるな。」
M「へえー。」
S「いやそれはねホントにそうですよ。多分ホントにそうです。僕はあんまり聞
 かないですけど。」
T「(笑)」
S「そういう事言うとまたガーガーうるさいから僕は(笑)。」
M「僕はあまりに音楽家としてぺーぺーなんであまり考えた事がないので(笑)
 へえーそんなもんすかねー。」
T「いろいろそれはね、僕だけじゃなくていろんなミュージシャンからも聞きま
 すよそういう話はね。」
M「だからこう歌の入ってないレコードなんてもうあり得ないですよホントは
 (笑)。」
T「(笑)。僕もよくね、今度は歌ってくれ歌ってくれって言われる(笑)。」
S「じゃあおまえんちで歌ってやるからレコードはインストル許してくれってい
 う(笑)。」
M「でもあれですよね、何年か前からやっぱりレコード会社もリストラリストラ
 とか合併とかそういう話はよく聞くようになったりしてますもんね。何か日
 本の経済の中でレコード会社といえども別モンじゃないなっていうのがあるん
 でしょうね。」
T「あるんじゃないのかな。まあ僕もよくわかんないけどさ、ただそのリストラ
 だとか規模をちっちゃくする流れっていうのは随分前からあるじゃない。銀行
 だってそうだしいろんな大きな大企業だってそうだし。で、最近ほら…ネット
 バブルってもう無くなったの?」
S「ネットバブルはね、はじけたという風に…」
M「アメリカではもうドットコム企業倒産しまくってるっつの聞いて。」
T「あ、そうなんだ。」
M「おもれ〜とか思いましたよ。でも日本はまだこれからなんじゃないですか?」
S「インターネットの情報量とか『ISDNが早いです』なんて言ってNTTやってたじ
 ゃないですか。あんなに遅いのに。」
全員「(笑)」
S「そういうとこもあって、だから高速…元ブロードバンドとかなんか最近言っ
 てそういうものでやっていけば、もうちょっとでそこは多分成長していくとこ
 なんじゃないですか?ただその成長させる事が先にあるっていうのはどうかな
 ?と思うんですけども。ただアメリカのコンピューターのバブルみたいなのは、
 はじけたんではないんですあれは。」
M「ほお〜?」
S「僕個人がそういう風に思って見てるだけですけどね。あれはしぼんでるだけ
 なんです。」
T/M「はあー。」
S「だからまた膨らむような気がするんですけどね。」
M「あ、でもそうでしょうね。時代の流れは絶対やっぱり『IT革命』にあるんだ
 と思うし、日本もそうじゃないですか?」
T「1回盛り上がりすぎたのがこうちょっとしぼんで、今度は次普通の適度なあれ
 になると。」
S「んーいや、適度じゃないとこまでになりますね。また加熱。」
T「バコーン!と?はあー。」
S「ええ。それでまた適度じゃないとこまで下がるんですね。それを繰り返して
 行くんじゃないですかね。日本の90年代の頭ぐらいのそのバブルの事を随分参
 考にしてるという風に言いますよね?向こうの経済やってる人は。」
M「あ、そうなんだ。」
T「へえー。」
S「そういう事言って、アメリカはだから日本とは同じ様にはならないよと言っ
 てますけども、今だから雇用とか何かこう下がってきてますよね?失業率が上
 がってきて。」
T「まりん詳しいんだね!」
S「いや全然詳しくない。」
T「へえー(笑)。」
S「全然知らないですよ(笑)。」
T「ほおーそうかーふーん。」
S「どうなのかな…でもそれ情報だからなー。ホントは実際アメリカで生活して
 るともっとわかるんじゃないですかねー。」
T「でも何かさ、ここんところその、ちょっと最近はだからネットバブルっての
 がはじけたのかどうか僕わかんなくて、ちょっと前そういうムードがあって、
 若い20代のネットベンチャー企業がこうやるには、ナントカカントカグローバ
 ルバランスナンダカ…」
S/M「(笑)」
T「なんだかんだ言っててさ(笑)、あ、そういう人達の言ってる事わかんねー
 なって何かね、でもそういう人達がお金儲けてお金持ちになっていって、僕
 らは何だ…そうでもないさ(笑)…」
S「ただねー、そういう経済の、例えばバブルだ!つってバー!上がっていけば
 儲かった人がいる。で、今度暴落でズドーン!ってはじけて下がったー。でも
 それで儲かる人も多分たくさんいるんですね。」
M「うーん。」
T「あー。」
S「わかりますか?(笑)だから行ったり来たりする事で儲けられるモノだと思
 うんですよ利益を上げられるモンだと思うんですよ多分。お金自体は無くなる
 って事はないですから。お金は動いてるだけで。日本からお金が無くなったと
 いう風には考えられると思うんですけど。」
T「あーなるほどなるほど。そういう話は聞いた事あるな(笑)。」
M「(笑)」
S「お金は移動してるだけですから基本的に。」
T「でもさ、あれだよね、外資系ばっかりだな日本は。」
S「いやあのその車バスだ何だ走って広告見てもらえれば大体どうなったかって
 いうのがわかりますよね?外資系企業のバスばっか走ってるじゃないですか。」
T「そう。外資系ばっかりだ。ソニーは頑張ってるけど(笑)。」
M「(笑)」
T「そうだよ。だから日本の経済…みんな気がついたら日本人はただアメリカの
 株主達の命令を聞いて働いてたみたいなさ(笑)。結構そういう…」
S「いや、でも何かそんなわかりやすいもんじゃないと思うんですけど、そうい
 うモンがぐにゃぐゃしてる事は確かだと思いますよ。」
M「でもあれだな、グローバルスタンダードはアメリカンスタンダードじゃない
 っていうのはやっぱ日本の経済がどうなろうが言いたいし、あんまりそのどっ
 かの国の手の平で踊っていたくはないなと思いますよ。だけど僕一番思うのは、
 経済効率が重要視されすぎてないか?って事で言えば、僕経済成長なんか別に
 しなくていいと思うんです。景気良くなんなくていいです。自分の身に降りか
 かるモノでいえば、そりゃお給料ちゃんと貰えた方がいいし自分がもうつたな
 いモンだけどまあCD出したら、例えば1500枚が2000枚になったら嬉しいですけ
 ど、だけど、テレビ、メディアで言われてる事って結構矛盾してると思うんで
 す。だってしばらく前までずっと言われてたのが、経済成長あと高度成長の時
 代があって『日本人は何かをそこに置き忘れてきた。ないがしろにされた心の
 豊かさが』とかそんな事ばっかり宣伝されていたのに、今こうやって景気がな
 ってくるとやっぱり経済経済って言っていて。お金の豊かさと心の豊かさ、そ
 んなの分けれるもんじゃないと思いますよ、だけどそういう二元論があるんだ
 としたらしばらく前まで言ってた『心の豊かさを求めようよ』って何だったの
 ?で、要は個人消費が伸びないから景気が悪い悪いって言われているけれども、
 だって、みんな買いたいモノなんか無いですよ。」
S「無い。ホントに。もう無いよ(笑)。」
T「あーそうだね。」
M「やっと気づいた。」
S「遅すぎる。」
M「だから、もちろんヴィトンのバッグは今でも売れてるだろうけど、だけどそ
 れよりか何かもうちょっとこう…ホントの豊かさって何なの?とか、ひょっと
 したらこれクサイ言い方かもしれないけどもそういうモノに気づいてきたりし
 てる。だからこれからは豊かな国、経済的に豊かな国じゃなくて、文化的に豊
 かな国。文化立国。そしたら僕たちもこうバンバンCD売れて楽しい世界(笑)」
S「(笑)」
T「そうだねー。凄い理想論だな(笑)。」
S「音楽だけじゃなくてもいいと思うんですよね。それは表現とか全部、建物と
 か道路のデザインとか緑の置いてる比率ですとか。全部全部含めて文化ですか
 ら。」
M「そうです。文化ですね。全くそうだ。」
S「ホントはそういうとこわかってる人がもうちょっといてやってくれるといい
 なというのは僕も思います。」
T「うんうんうん。では砂原良徳で『BALANCE』」

M-04.バランス/砂原良徳

<エンディング>
T「今日は『真剣30代しゃべり場…」
全員「(笑)」
S「最高(笑)。」
T「(笑)。と題していろいろお送りしてきたのは、何を隠そうこの砂原良徳君
 のニューアルバムを聴く為だという感じですけど(笑)。」
全員「(笑)」
T「これ発売はいつですか?」
S「はい。5月23日ですね来年の。ウソですけど。今年の。」
T「なるほど(笑)もうすぐですね。」
S「そうですね。1週間ぐらいっていう感じですね。」
T「すごーく気持ちいい音ですよねこれもう音がキレイでねー。」
S「そうですか?ありがとうございます。」
T「『LOVEBEAT』っていう。」
S「そうですねタイトルは『LOVEBEAT』で。」
T「はい。という事で来週もこの砂原良徳君のニューアルバムを聴く為にまた企
 画をでっち上げております(笑)。」
全員「(笑)」
T「お楽しみに!という形で。今日の2人のゲスト来週もぶっ続けで出ます。スマ
 ーフ男組のマジックアレックスと、まりんね、砂原良徳でお送りしました。オ
 リジナルラヴプレゼンツバースト!それではまた来週!」

 


prev

next


[BURST!]
[BROADGRAPHY] [Home Page]

Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki