ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第11回 (1999年6月10日放送)


M-01.冒険王/オリジナルラヴ

T:なぜ冒険王なのか?この不景気だからこそ新しい冒険を、たくましい
 オプティミズム。「爆売」とプレスキットに書いてある。(田島自身が)
 アナログシンセを駆使したスペイシーな「宇宙冒険王」、水の音楽リミッ
 クス優秀作品、小西リミックス(「羽毛」ではないもの)の4曲マキシ。
 
 #アナログ「FIRE EATER(火を食べる大道芸人のこと)」は、XLや、
 #今回のマキシなどのリミックスものを集めたもののようです。

<リコメンド>

M-02.ライトフライト/ペンタングル
T:60年代後期のグループ、ブリティッシュトラッドとフォークロックをミ
 ックスしたようなバンド。傑作アルバム「バスケット オヴ ライト」
 から。
#金延幸子とか、そういう雰囲気の曲。かっこいいです。

M-03.ピンクムーン/ニックドレイク
T:ものすごく繊細な音楽。繊細さと救いの無さというか。

<ピックアップ> スーサイド
T:ステレオタイプのパンクバンドとは違った意味でパンクな70年代終り
 のバンド。リズムボックスとディレイのかかったオカルトなヴォーカル。
 チープな殺気というか。当時のNYの雰囲気が感じられる。ライヴではチェ
 ーンソーを振り回して客を流血させたりしていた。基本的にはロックン
 ロールなバンド。
  最近読んだ横尾忠則の本によると、1973年にはパンクのような動きが
 あり「地獄の蓋を開けたような」音楽で、自分はついていけないと思った
 のだそう。非常に否定的なムーブメントだった。

M-04.ゴーストライダー/スーサイド

M-05.ロケットUSA/スーサイド

#「L」(あるいは98年以降のライヴ)のムードに通じるものがあります。
#というより、田島のリアルタイムでの音楽体験はパンク・ニューウエーヴ
#なのだから、変化の中にあって変わらない核がその辺りにあるということ
#でしょうか。

<バーストトーク>ゲスト:魂列車一号(以下「1」)

1:アメリカはロスとシスコでレコ買い250枚。相棒(ウチカドヒロシ)は仕
 事がらみで1300枚。空輸のためのパッキングも大変。時間よりも早く来た
 日通を一度帰して再び来させた。
  朝10時から深夜2時までレコ買いだったが、宝掘ってる感覚。いつもは
 安物買いのレコードやくざも高いものも買った。

T:レコード貴族。

1:むこうもいいものには日本人を狙って値段もつり上げている。2ドル3ドル
 ではなく40ドルとか。
  ガレージ3つでレコードを掘った。そのうちの一つが現地で知り合った元
 A&Mのプロデューサーという人の倉庫。店でレコード観てたら寄ってきて、
 「ケニーランキンだったらあるぞ」だって(爆笑)。ケニーランキンなら1
 ドルでいいんだよ!!
 試聴のヒマなし、ひたすら掘る。
 宿泊はモーテルや知らないミュージシャンの家。

T:オカマ掘られたりしなかった?

1:全然大丈夫だった。あっちのガレージバンドはほんとにガレージでやって
 んだよ!車どけたらライヴできんだよ!どーゆー家住んでんだよ!!

M-05.コアラーダ(英題「ヨーグルト」)/エルメード パスコアール
T:ジスモンティ、エデュロボなどのブラジルものにハマってる。
 個々のミュージシャンについてだけど、ブラジル熱、アナログ熱再燃。
#ジャズオーケストラにオルガンが走る曲。盛り上げモノ。

1:エルメードはブタをパーカッションにする。本物を小脇に抱えて背中と
 か腹とかをさすって鳴き声を操る。ライヴ中にブタが暴れたりしたのが
 ニュースになった。

T:スターリンみたいな。
#ムチャクチャだけど、そういうの大好き。

M-06.ダンサ ドス メニーニョス/ウワクチ
水道管などで作った手作りパーカッションなんかを使っている。
#ちょっと郷愁を誘うメジャーの中国民謡風インスト。でもブラジルもの。
#もはや説明がムチャクチャで申し訳ないです。

 タマイチのレコ漁トークが爆発。内容的にはまさにタマイチの守備範囲、
もっと聞きたくなる話しでした。

 構成はやはり、二見裕志のようです。チラっと田島が口にしました。


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki