M-01.冒険王/オリジナルラヴ
T:なぜ冒険王なのか?この不景気だからこそ新しい冒険を、たくましい
オプティミズム。「爆売」とプレスキットに書いてある。(田島自身が)
アナログシンセを駆使したスペイシーな「宇宙冒険王」、水の音楽リミッ
クス優秀作品、小西リミックス(「羽毛」ではないもの)の4曲マキシ。
#アナログ「FIRE
EATER(火を食べる大道芸人のこと)」は、XLや、
#今回のマキシなどのリミックスものを集めたもののようです。
<リコメンド>
M-02.ライトフライト/ペンタングル
T:60年代後期のグループ、ブリティッシュトラッドとフォークロックをミ
ックスしたようなバンド。傑作アルバム「バスケット オヴ ライト」
から。
#金延幸子とか、そういう雰囲気の曲。かっこいいです。
M-03.ピンクムーン/ニックドレイク
T:ものすごく繊細な音楽。繊細さと救いの無さというか。
<ピックアップ> スーサイド
T:ステレオタイプのパンクバンドとは違った意味でパンクな70年代終り
のバンド。リズムボックスとディレイのかかったオカルトなヴォーカル。
チープな殺気というか。当時のNYの雰囲気が感じられる。ライヴではチェ
ーンソーを振り回して客を流血させたりしていた。基本的にはロックン
ロールなバンド。
最近読んだ横尾忠則の本によると、1973年にはパンクのような動きが
あり「地獄の蓋を開けたような」音楽で、自分はついていけないと思った
のだそう。非常に否定的なムーブメントだった。
M-04.ゴーストライダー/スーサイド
M-05.ロケットUSA/スーサイド
#「L」(あるいは98年以降のライヴ)のムードに通じるものがあります。
#というより、田島のリアルタイムでの音楽体験はパンク・ニューウエーヴ
#なのだから、変化の中にあって変わらない核がその辺りにあるということ
#でしょうか。
<バーストトーク>ゲスト:魂列車一号(以下「1」)
1:アメリカはロスとシスコでレコ買い250枚。相棒(ウチカドヒロシ)は仕
事がらみで1300枚。空輸のためのパッキングも大変。時間よりも早く来た
日通を一度帰して再び来させた。
朝10時から深夜2時までレコ買いだったが、宝掘ってる感覚。いつもは
安物買いのレコードやくざも高いものも買った。
T:レコード貴族。
1:むこうもいいものには日本人を狙って値段もつり上げている。2ドル3ドル
ではなく40ドルとか。
ガレージ3つでレコードを掘った。そのうちの一つが現地で知り合った元
A&Mのプロデューサーという人の倉庫。店でレコード観てたら寄ってきて、
「ケニーランキンだったらあるぞ」だって(爆笑)。ケニーランキンなら1
ドルでいいんだよ!!
試聴のヒマなし、ひたすら掘る。
宿泊はモーテルや知らないミュージシャンの家。
T:オカマ掘られたりしなかった?
1:全然大丈夫だった。あっちのガレージバンドはほんとにガレージでやって
んだよ!車どけたらライヴできんだよ!どーゆー家住んでんだよ!!
M-05.コアラーダ(英題「ヨーグルト」)/エルメード パスコアール
T:ジスモンティ、エデュロボなどのブラジルものにハマってる。
個々のミュージシャンについてだけど、ブラジル熱、アナログ熱再燃。
#ジャズオーケストラにオルガンが走る曲。盛り上げモノ。
1:エルメードはブタをパーカッションにする。本物を小脇に抱えて背中と
か腹とかをさすって鳴き声を操る。ライヴ中にブタが暴れたりしたのが
ニュースになった。
T:スターリンみたいな。
#ムチャクチャだけど、そういうの大好き。
M-06.ダンサ ドス メニーニョス/ウワクチ
水道管などで作った手作りパーカッションなんかを使っている。
#ちょっと郷愁を誘うメジャーの中国民謡風インスト。でもブラジルもの。
#もはや説明がムチャクチャで申し訳ないです。
タマイチのレコ漁トークが爆発。内容的にはまさにタマイチの守備範囲、
もっと聞きたくなる話しでした。
構成はやはり、二見裕志のようです。チラっと田島が口にしました。