はじめての方へ

こんなサイトでも ちょっとだけ知っておけば
楽しめるんじゃないかな?って
思ったことを集めてみました。


オルゴールのことを英語では ミュージック ボックス(MUSIC BOX)
またはミュージカル ボックス(MUSICAL BOX)って言います。


ちょっとだけ歴史
オルゴールの原型は1796年 アントワーヌ・ファーブルという方が作られたそうです。
「もっと身近に音楽を楽しみたい」
そんな夢を叶えるために生まれ、発展したと言われています。

そんな悠長な夢を叶えられるのは
当然 ブルジョワ層でしょうから、
オルゴールには文化と技術が惜しげもなく投入されたことでしょう。
アンティークものと称されるオルゴールからは
その豪華絢爛さを窺い知ることができます。

しかし 時の流れには逆らえず
 1877年蓄音機の発明・普及
1914年第一次世界大戦勃発
ラジオ放送の開始
オルゴールは一つの役割を静かに終えます。

原型が作られから20世紀初頭までの
わずか約百数十年間がオルゴールの短かくも美しい時代です。


ちょっとだけ 
2つのタイプのオルゴール

オルゴールには大きく2つのタイプがあります。
トゲトゲのピンが付いた筒状が回転するシリンダー・オルゴール
突起を打ち出した円盤が回転するディスク・オルゴールです。

両者は大きく違って見えますが、音を奏でる おおよその仕組みは
どちらも、シリンダー又は円盤の突起が鋼鉄片を弾いて音を出すことに変わりはありません。
(ディスク・オルゴールの場合 実際はスターホィールという部品が鋼鉄片を弾きます)
シリンダー・オルゴール ディスク・オルゴール



ちょっとだけ ムーブメント

(シリンダー・オルゴール)
機械部分全体を指します。

芸術と技術が見事に融合した
オルゴールの心臓部です。

非常に精巧に設計・加工されています。
(画像はシリンダー・オルゴール)
シリンダー
埋め込まれたピン1本1本のわずかな位置が
音の高さや、タイミングを決めます。
美しいメロディーラインを担っています。
ピンの数は1本で500とも700本とも
言われています。
昔は手作業で1本1本埋め込まれていました。
櫛歯(くしば) (コーム)
回転するシリンダーのピンが、
この鋼鉄製の櫛歯を弾く時に音が出ます。
驚くかもしれませんが、「音を止める」
という仕組みも秘められています。

 正確な調律と、高い加工技術が
要求されます。

 聞く程に音が馴染む不思議な部品です

↑ ゼンマイ(香箱)
ゼンマイは目立たない存在ですが、
人に例えれば、まさに心臓そのものです。
耐久性が求められます。
時計の呼び方に習って香箱とも言います。

ガバナー
羽根(エアブレーキ)がブーンと回転している
部分やその周辺を指します。
演奏のスピードを決めます


ちょっとだけ 箱・ケース

ケースはオルゴールにとって、ムーブメントを美しく飾るだけでなく、
共鳴箱でもあります。

ケース次第で オルゴールの価値(値段)は 跳ね上がります。
 それも そのはず
ケースにもムーブメントとは違った芸術と技術が生きています。

オルゴールの響はムーブメントだけで決まるのではなく
ケースの素材や大きさ等よって、まったく違ったものになります。
その違いは同じ曲でも まったく異なる印象を受けるほどです。
もしオルゴールを選ぶ際は、いろいろ聞き比べ
その曲にいちばんあったケースを選ぶことをお薦めします。


素材

素材は胡桃やバボナ、マドロナ、ローズウッドなどが使われています。
特に こぶ材といわれる部分は その独特な木目の美しさから
オルゴールには良く使用されます。
現代はガラスを積極的に使用したのも出てきました。

あまり知られていないかもしれませんが、木の種類や部位だけでなく
産地も値段を決める重要な要素です。

 

象嵌細工(ぞうがんざいく

ケースを美しく飾る絵や模様のほとんどは 
木の皮や、貝殻、真鍮、金などを用いた
象嵌細工です。
(もちろん、書いたものや、印刷もありますよ)
細部に至るまで細かい加工が施されています。


もっと知りたい!!って方は こちら へ

ご注意 ここに記載したことが、世の中すべてのオルゴールにあてはまるとは限りませんよ。
  
    


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