水車小屋の風景

9 上佐ケ野親水公園

 

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上佐ケ野の水車

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水車の動画 https://www.youtube.com/watch?v=zF0PrqIqwU8&feature=player_detailpage

 

 

 

上佐ケ野川

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小水力発電設備

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河津駅からバスに乗り、筏場の先の三養院前で下車。国道を少し歩いて佐ケ野橋に到着。橋を渡った所に大きな看板があり、ここが「佐ケ野渓谷遊歩道」の入り口です。

 

この佐ケ野川は川幅も広く、大きな岩がたくさん目につきます。これは鉢の山の噴火による溶岩流で出来た岩だそうです。ここのところ雨の日が多かったせいか、水量は少なくありません。ゴーゴーと流れてゆく音はずっと続いていました。

 

所々に河原に下りる石段があるので、夏の水遊びに良いと思います。滝も規模は小さいながら数多くあり、遊歩道歩きを満足させてくれます。遊歩道は落ち葉こそ少し邪魔ですが、コンクリートで舗装された道なのでタウンシューズで歩けます。

 

渓谷遊歩道は上流の“高橋”という橋の手前で終わり、車道に上がります。前方に鉢の山がどっしりと構えていました。間もなく、右手に“とっこんさん”の大きな名号碑などの石碑群の前を通ります。この地方では徳本上人のことを“とっこんさん”とよぶらしい。

 

更に坂を上ってゆくと、缶コーヒーなどの自販機が目に入りました。多分、これがこの部落の最奥の自販機でしょう。ところで、この横に上から勢いよく水が流れ落ちています。何かの装置がこIMG_9168 (634x750)の水を受けているようです。

 

傍らの看板に「小水力発電設備」と書かれていました。直ぐ上の公民館の外灯に利用しているとのこと。あらためて水を受けている装置を覗くと、水が装置の羽を回しています。水車を回して発電しているのです。水車小屋を見に来て、はからずも小さな発電設備を見学できたのはラッキーでした。

 

 

さて、この先傾斜を増した坂を上がり、看板に従って佐ケ野川に近づいてゆくと、本日のお目当て水車小屋に到着しました。広場には立派なトイレや休憩舎がありました。水車小屋も含めてすべて丸太小屋です。水車は大きく立派なものでした。

 

小屋はカギが掛かって中に入れなかったのは残念でしたが、ガラス戸から中が見えました。水車の軸は長いもので、桁が3か所に着いているところから、3個の臼が用意できるのではないかと思われました。手前の部屋に大きな石臼と金属製の臼の装置があるのは、粉ひき用でしょう。

 

佐ケ野川はこんな上流まで来ても、流域はかなり幅広です。堰堤から滝のように水が流れ落ちていました。この川から引き水した水路は勢いがあり、この水を水車の真横に流し込んで水車を回していました。

 

水車を回した水は水車の回転に順って下へ流れ落ちます。そしてそれが池を成し、更にその先に水路を通じて再び佐ケ野川に流れ込んでゆきます。水車の直下はちょっとした池のように、その周りは石積みで囲われていました。先日、ある水車跡には井戸があるから気をつけろ、と言われたのを思い出しました。

 

この水車小屋の上に屋敷のようなのが見えたので上がってみたら、三島神社でした。神楽殿もある立派な社殿です。1527年の棟札があるというから、かなり古い神社です。きょうはこの神社に頭を垂れて親水公園にさよならしました。