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宮戸川の夕景 |
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小石川の分梅川という料理屋で、大店の旦那衆がやっていた賭博の金五百両が欺し取られた。その事件に東吾の軍艦操練所の同僚の名前が上がった。 |
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初春弁才船 |
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その年一番に早造りされた伊丹の新酒を江戸に届ける新酒番船十艘の内、一艘が行方知れずになった。その船の船頭の息子航吉と知り合った東吾は、航吉に航海術を教えることになった。 |
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辰巳屋おしゅん |
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るいと千春の目の前で子供同士の諍いで一人が川に突き落とされた。歿ったその子の姉は今、須崎の水茶屋で売れっ子辰巳屋のおしゅんだった。 |
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丑の刻まいり |
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かわせみの女中お石の友人おうのが助けを求めて来た。姑から丑の刻まいりで姑を呪っていたと疑われているという。 |
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桃の花咲く寺 |
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安鎮坂にある桃の花が美しい春光寺に押込みが入り檀家から集めた金が奪われた。その押込みの一味をかわせみの常連客が見ていた。 |
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メキシコ銀貨 |
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麻太郎と源太郎は江戸湾に浮ぶ帆船をあきもせず眺めていた。その帰り、橋の上にいた大男がひったくりにあうのを目撃したが、後にはメキシコ銀貨が一つ落ちていた。 |
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猫一匹 |
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お吉が両国の見世物で評判の孔雀の話をいい出した。かわせみに出入りの薪炭問屋の隠居の虎猫がその孔雀に殺され、嫁も大怪我をした。 |