「御宿かわせみ」とは



「御宿かわせみ」とは何?
「かわせみ」とは、大川端(今の隅田川)に建つ旅篭、いわゆる旅館、まあ江戸時代のホテルといったところです。
庄司るいは、元同心の娘だが、思うところがあって武家を捨て「かわせみ」を開業した。建物はもともとあったものを買い取り、少々手をいれてそのまま使っている。中庭には四季の花々が咲き乱れている。
暖簾番頭の嘉助はるいの父から手札を貰っていた凄腕の岡っ引き。お吉は親の代から庄司家に仕えていた奉公人。二人ともるいがかわせみを開業するときに一緒についてきた。今ではかわせみになくてはならない二人である。
かわせみの部屋数は全部で11部屋。それぞれに名前がついている。東吾とるいが夫婦になってからは、離れを改装して二人の新居とした。

「御宿かわせみ」はどこにあったの?
深川の外れ、大川端町というところ。東吾の住む八丁堀とは目と鼻の先。
場所をお知りになりたい方は、「時代小説SHOW」さん(リンク掲載)中の「WEB江戸切絵図」の深川・大川端町参照。

どんなお話?
時代は、江戸後期。黒船が来航し時代が大きく動き始めようかと云う頃。
「かわせみ」を取り巻く人々が、江戸の町におこる市井の事件を解決していく一話完結の物語。
そして、その背景にあるのは、かわせみの女主人るいと幼なじみの東吾の恋物語。
その後時代は明治に移り、「新・御宿かわせみ」として再開。

いつから始まったの?
昭和48年(1973年)2月号の「小説サンデー毎日」に第1話が連載されたのが始まりです。
「小説サンデー毎日」が休刊後、昭和57年に文芸春秋社の「オール読物」4月号で再開。2005年12月号から休載し、2007年1月号で「新・御宿かわせみ」として時代を明治に移して待望の再開。2009年11月号のオール読物「抱卵の子」のあと再度休載。
2011年8月号「イギリスから来た娘」で再開。更に2012年10月号「蘭陵王の恋」で休載。
2013年9月号「宇治川屋の姉妹」で再開。2014年6月号「新しい旅立ち」で休載。
2015年2月号「お伊勢まいり」で再開。
もちろん、単行本としても出版され、最新刊「青い服の女」まで全41刊にもなります。
別載の「御宿かわせみ」全タイトルをぜひご覧下さい。

300話達成!
「梅若塚に雨が降る(神かくし)」で100話、「嫁入り舟(長助の女房)」で200話、そしてついに最新刊「青い服の女」に収録の「二人女房」で300話を達成しました!
本当にものすごい数だと思います。当Webページのあらすじ紹介もついに301話まで掲載となりました。

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