江戸の子守唄 |
新 |
変更点 |
「ちいさいんですか。うちのお客の子なんです。 |
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娘の親にしてみれば、嫁にやったはいいが、 |
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その時がきたら、いつでも潔く別れる決心でいるものの、 |
清く→潔く |
父親は目付役からこの春西丸御留守居役に替った。 |
西丸御留守居役をつとめている→変更 |
「たまには年寄の話相手に行ってやれと兄上のお指図で出かけたが、 |
年より→年寄 |
香苗の父親の麻生源右衛門は酒は少々、 |
をたしなまず→は少々 |
「場合によっては当家へ聟に来てくれてもよいし、 |
婿→聟 |
お嬢さんが不愍だとおっしゃいまして、 |
不憫→不愍 |
どちらも手拭を下げ、荒っぽく床板を鳴らして通りすぎる。 |
手拭い→手拭 |
どこかの戸のしまるような音である。 |
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誰かが手洗いにでも起きたのかと思い、 |
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その夜が明けて、江戸の町がまだ覚め切らない前に、 |
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昨年、文政十一年の春頃には白米が一両で九斗二升あったのが、 |
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暮しに困って子供を捨てたり、 |
暮らし→暮し |
「お文という子が不愍なようで……」 |
不憫→不愍 |
麻生源右衛門の還暦を祝う、内輪だけの小宴ということで |
古稀→還暦 |
体中から力がぬけてしまったようなるいを抱えて |
背負って→抱えて |
見慣れぬ黄色だったことから興味を持って訊ねて知ったことだという。 |
不審→興味 |
事態がすっかりわかったのはその日の夕方で、行きがかり上、 |
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広い江戸のこと、めぐり合えるとは、まず思いませんでしたが……」 |
会える→合える |
「落ちつく先は源さんが算段した。心配するな」 |
宰領→算段 |
その間に、母子は安心して新しい土地へたどりつける |
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「どうです、八丁堀には、そつはないでしょう」 |
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