「秋の七福神」はまた随分沢山の変更・削除が行なわれていますね。
時間の変更、季節の変更、賊の人数の変更などもあります。


秋の七福神
変更点
「そのようなことにかかわり合って、かわせみへの足が遠ざかってお出ででしたの」 『かわせみ』→かわせみ
(以後全て訂正)
風呂桶にもぐり込んでいた小僧の清吉だけが、賊の手をのがれたことだった 追加
早寝ときまり、四ツ(午後十時)には大方が寝仕度をした。 四ツ半(午後十一時)→四ツ(午後十時)
「寝巻に気がえようとしていると、 着がえが気がえになっているのは校正ミスと思われる。
「手前が、戸をあけました。ちょうど四ツ半(午後十一時)をすぎたところで 九ツ→四ツ半(午後十一時)
四ツに伊勢屋を強盗が襲ったのが間違いでないとすると、清吉が逃げてくるまでに、およそ半刻(一時間)ちょっとで…… 四ツ半→四ツ
一時間→半刻(一時間)
「手前が若い連中と夜廻りで伊勢屋の前を通ったのが、おおよそ五ツ半(午後九時)でございましたか」 四ツ→五ツ半(午後九時)
松田屋は間違いなく、今日の午近く、東吾と源三郎が蕎麦を食べた店で かけ蕎麦→蕎麦
部屋には布団が敷いてあるところをみると賊が入ったのは夜の中と思われた。 四人共、寝巻姿であることからして、賊が入ったのは夜が明ける前と思われた。→変更
岡場所の近くにある店でもなければ夜も五ツ(午後八時)には店をしめる。 追加
親子四人が早やばや寝仕度をしていてもおかしくはない。 寝巻姿になって→寝仕度をして
仲間の中に少なくとも女が二人いることもわかった。 削除
浅草竹町の醤油酢問屋西宮屋の人々と、 ・→、
大川はもう冬景色で、水の色も冷たい。 すっかり秋が深くなっていて→冬景色
るいは素直に合い槌を打っている うなづいている→合い槌を打っている
早朝いそがしい時に厄介をかけても気の毒と思い直して帰って来たと申して居ります」 削除
そうか……」 厄介をかけた→そうか
松田屋の亭主は五十がらみ、 松田屋で源三郎と食べた蕎麦を運んで来た男→松田屋の亭主
「先程、浅草の西宮屋さんの御紹介で、お客様が五人ほどお着きになりました」
 
男四人、女一人だが、
男三人、女二人→男四人、女一人
はなれに居候をして居る先代の従兄弟に当る七郎右衛門と申す者で 居候して居ります→居候をして居る
役者の媾曳のとりもちをするわけじゃねえんだ 逢曳→媾曳
「その客にお逢いになりましたか」
「何人です」
「女二人、男三人とか」
削除
駈け足で永代橋を渡り、深川を抜ける 吾妻橋を渡り、水戸様の下屋敷の脇をぬけて、やがて三囲神社である→変更
その家の入口に、商家の手代風の男が、もう一人の女を抱えるようにして近づいた。 女中風の女→手代風の男
 女一人に男が六人だった。男たちはそろって身が軽く 女二人に男が五人→女一人に男が六人
男五人→男たち
一人を峰打ちで叩き伏せ、一人はなんとか手取りにしようと東吾は考えていた。 削除
東吾の叩き伏せた男が二人、源三郎が気絶させたのが一人 一人→二人
女が二人、立っている。ふりむいて叫んだのを二人とも当て身でころがした。 削除
るいの手に小太刀があり、嘉助は樫の木刀を握りしめている。 の手には八丁堀をやめる時、歿った旦那様のお形見ですからと、嘉助が泣いて上役に許しを求めて、とうとう手放さなかった十手が握られている→変更
お吉が狂気のように叫びながら、八丁堀組屋敷の人々と共に走って来たのは 八丁堀からの捕手→八丁堀組屋敷の人々
町奉行所の与力が町の捕物に出てくるのは異例中の異例である。 八丁堀→町奉行所
お前はいつ来たと苦笑されて、東吾は深川でのいきさつを話した。 向島の→深川での
半死半生の五人の盗賊は、その場から八丁堀へひったてられた。 削除
他の仲間も、そのつもりだったが、盗賊の商法で、成功したのは柳屋と西宮屋だけだったらしい」 削除
それまで市兵衛のところで厄介になって仲間の佐太郎とその女房のお菊、お菊の兄の岩五郎がそろって 削除
七福神をめぐり歩くというなら、木戸番にみとがめられてもいいわけがきく。 夜警→木戸番
それも、東吾のための冬仕度である。 正月の仕度→冬仕度


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