「王子の滝」の主な変更点は、香苗様の父の名前が本田頼母から麻生源右衛門に修正されている。


王子の滝
変更点
髪形や着物の好みからすると武家ではなさそうであった。 いくと→すると
相談事を持ちかけられたりする場合も少くない 少なくない→少くない
この季節のことで、日の暮れが遅くなってはいるが 夏→この季節
麻生様ですな」 頼母殿→麻生様
九ツすぎに老人を本所の屋敷まで送って行って 番町→本所
それを駒込片町から吉祥寺門前を通って 吉祥→吉祥寺
その安産の祈願に犬張子と産着を供えて 産ぶ着→産着
午後も八ツ(午後二時)をすぎると、男はともかく 追加
「なにせ、王子の滝は名所でございます。 夏の名物→名所
その男と大川端の宿で媾曳したりして 逢引→媾曳
「どう思いますか、武部様の証文が一枚もないということについてです」 武部家→武部様
「俺は、麻生の義父上からきいて来た。 本田頼母殿→麻生の義父上
「そうなんだ。義父上の話だと お目付→義父上
武部左京には妾がいて、そこに子供が生まれたんだ 産まれたんだ→生まれたんだ
「やはり、罠か
「おのれ

「うぬ
ッ→っ
橋の袂に立っている麻生源右衛門を、みたせいである。 本田頼母→麻生源右衛門
老いたりといえど、矍鑠としたお目付の声が暁闇にひびいて 追加
ああ、恥も外聞もなくせまられると、不愍な気がして な→ね
笑いながら、源三郎は盛んに扇で胸許をあおいだ。 胸元→胸許
大川がむこうにみえて、「かわせみ」の屋根が、夏の陽の下で光っている。 削除


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