第53回 第2部 シンポジウム@「食物アレルギーをめぐって」抄録

保育所での食事対応の実際と問題点


東大阪市 健康福祉局 福祉部 こども家庭室 保育課 太田裕子


@保育室での対応
・調理室より受け取ったアレルギー食は、アレルギー献立と照らし合わせ、食事内容を
再度確認してから子どもに配膳する。
・他の子どもと食事が混合しないように座る位置など配慮し、食事が終わるまで注意を
怠らないようにする。
・アレルギー症状がない子どもでも、初めて食べた食品でアレルギー症状を起こすことが
あるので、日ごろから健康状態の把握に努める。

A食物アレルギーの基本的な対応
〈アレルギー対応の申請〉
・保護者の申請により対応。
・保護者の希望や要望・検査等の為の食事制限は行わない。
〈指示書の提出〉
・食事の制限・解除および対応期間は医師の指示に基づき対応。
・指示書は6カ月ごとに提出。
〈アレルギー対応の実施〉
・原因食品を除去し、代替食品を使用した食事を提供。
・職員間の相互理解と協力により取り組む。

B誤飲・誤食したときの対応について
・食べた量・時間・症状を把握し、必ず記録しておく。
・症状が出現したときは・・・
 ※じん麻疹や消化器症状は、経過を観察する。
 ※呼吸器症状等を伴う場合は、ただちに受診する。
・アナフィラキシーショックを起こす場合は、発作時の対応について医師の指示を事前に
受けておく。

C調理室での対応
・献立について、食材とアレルギー対応の代替食品、調理方法等を事前に確認し準備す
る。
・食材については、原材料を確認してから、使用する。
・アレルギー食の調理に当たっては、調理開始時に調理担当者間で調理方法や代替食
品について再度確認する。
・出来上がったアレルギー食は、個人別に名札を付ける等して明確にしておき、配膳は
複数で確認する。
・食事は、保育担当者と調理担当者がアレルギー対応の内容を確認してから受け渡す。

C課題について
・指示書
・保育所と家庭の連携
・誤食の防止


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