2000年信州西穂高旅行記・1日目

7月22日


 今回は,前日の晩に大まかな予定が決まるという急な旅立ちだったため,列車の予約も宿の予約も何もしていない.本日はとりあえず松本まで行き,宿泊の予定である.実家を8時半頃に出発し,京阪電車と環状線を乗り継ぎ鶴橋に到着した.鶴橋駅での近鉄乗り換え口で名古屋までのアーバンライナーの予約を行おうとすると,「喫煙のデラックスシートしか空いていません.」と言われたが,通常座席との差額が400円程度であるため,それにしてもらった.さて連絡改札口から近鉄改札内へ入ろうとするが,京橋で入場したJスルーカードは残額が数10円であるため,別のJスルーカードと併せて使いたかった,かつ今購入した近鉄の乗車券も入場する必要がある.Jスルーは同時投入は2枚までしか行えないと思っていたので,どのようにすれば良いかを近くの駅員に聞いてみると,私のカードと乗車券を持って,3枚重ねて改札機へ放り込んでくれた.すると見事に処理を行ってくれたため,鶴橋のJスルーは3枚差し可能ということが判明した.別の駅員は「うそっ.3枚はでけへんのとちがうん?」とか言っていたため,駅員間でも知らない人が相当いるようだ.鶴橋の近鉄ホームに降りると,しばらくして,名古屋行きノンストップ特急が到着した.「次は名古屋終点まで停まりません」と放送しており,わかっていても「ああそうだったのか」と改めて思い知らされた.やはりデラックスシート車はゆったりとしていて快適だ.JRのグリーン車以上の座席であるにもかかわらず,わずか400円の出費で済むため,かなり乗り得である.名古屋まで2時間もかかるのは新幹線に慣れていると長く感じる.定刻に近鉄名古屋駅に到着した.
 すぐにJRの改札口へ向かい,松本までの乗車券と特急券を購入する.始発であるため指定席とせず自由席にした.そしてホームへ上がる.暑い!蒸し風呂のようだ.後からわかったことだが,この日の名古屋の気温は37℃だったらしい.そりゃ暑いはずだ.自由席の乗り場へ行っても並んでいる人はわずか1人だったので,並ばなくても余裕で座れると思い,隣のホームの立ち食いコーナーで冷やしきしめんを食べる.中央線ホームからは,ほとんど乗客の乗っていないセントラルライナーが発車していった.6両もつないでいて,ほとんど客がいないとはもったいない.快速であるにもかかわらず有料としたためであろう.きしめんを食べ終わりしなの号乗り場へ戻ると乗客がぽつぽつと集まってきており,またほどなくして,しなの号が入線してきた.余裕で席を確保できた.しなの号は何度か乗車しているので,もう慣れている.今日のしなの号は松本までの停車駅が,中津川,木曽福島,塩尻のみなので気分的に速く感じる.名古屋から約2時間で松本に到着した.
国宝・松本城
▲国宝・松本城
 駅前の本屋にてホテルガイドを立ち読みし,適当なホテルを探し電話番号をメモする.そのホテルへ電話してみると,空室ありとのことであっさり予約ができた.さっそくチェックインをすませる.荷物を最小限に減らして,松本城へ向かう.松本城へは昨年の秋にも行っているが,昨年は50mmの標準レンズしか持っていかなかったため,写真のフレームに城全体が入りきらなかった(別に持って行っていたデジカメではフレームに十分おさまったが).今回はカメラを買い換え,広角のズームレンズを所持しているため,撮り直しという形で再び松本城を訪れることにする.今回は城内へは入らず,外からの写真撮影のみとする.さすがに国宝というだけあって,何度見ても美しい.一通り撮影が終わった頃,携帯が鳴る.また親からかと思ったが,なんと大学時代の友人からだった.「今晩飲みに行かないか?」という誘いの電話だったが,今松本にいることを伝えるとかなりビックリしていた.さて松本城からホテルまでは行きと別ルートで歩いて戻る.ホテルへ戻るとテレビでちょうど大相撲名古屋場所14日目が行われていたので見る.横綱曙がすでに久方ぶりの優勝を決めていたが,千代大海に破れ,またも全勝優勝の夢を逃した.相撲が終わると,近くの食堂で夕食を済ませた後,コンビニで明日の朝食を調達する.そのコンビニが24時間営業であることを確認し,明日の昼食分については明日の早朝に買うことにする.ホテルに戻るとオールスター戦が行われており,テレビ観戦する.残念ながら東京ドームの試合ということで阪神の選手はほとんど出ていないようである.風呂に入っている間に全セが勝ったようである.天気予報を見ていると,雨は降らないようだが明日の午後から曇りがちのようで,山登りする予定の私にとっては心配だ.明日早いこともあり,あまり遅くまで起きておかず寝ることにする.zzz...

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