阪神タイガース観戦記2003年版　７戦５勝１敗１分

7月2日(水)　中日１５回戦

　首位を独走する強い阪神を見に行きたかったが，あまりの好調で年間全ての指定席が早々と売り切れ，当日券も週末は入手困難ということで，平日のこの日会社を早めに切り上げて見に行くことにしました．6時半に球場に着いた時点で既にレフト自由席は売り切れ，アルプス自由席を何とか確保しました．

甲子園球場　観衆50000人

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
中日	1	0	0	0	0	0	0	0	2	3
阪神	2	2	2	0	5	0	3	0	X	14

【勝利投手】井川１０勝３敗
【敗戦投手】野口６勝３敗
【ホームラン】桧山１１号，片岡７号，リナレス３号
【試合概要】チームの勢いがそのまま現れた試合．中日の繰り出す投手陣をめった打ちにし，１７安打１４得点の猛攻．さらには桧山がサイクルヒットを達成するなどやりたい放題．井川は悪いながらも中日の拙攻に助けられ余裕の完投勝利でハーラー単独トップの１０勝目．強すぎる阪神が貯金を３０まで伸ばし，中日の自力優勝を消滅させた．中日山田監督の采配も７点差で負けている展開で今岡を敬遠するなど不可解な采配が多く自滅した格好．敬遠するなら３点差の３回裏二死２，３塁の矢野の場面だと思うのだが．．．

7月30日(水)　横浜１９回戦

　チケット入手が非常に困難で，さらに優勝決定までの甲子園は週末中心で，当日券が残っている可能性がある平日のこの日に見に行くことにしました．しかし１７時半に阪神元町駅に着いた時点で「入場券全て売り切れ」の張り紙が．せっかく会社を早退しているのにこのまま家で観戦というのは，・・・と思いとりあえず甲子園へ向かうことに．球場入口付近でチケットが余っているというおばちゃんから，チケットを譲り受けて，何とか観戦することができました．

甲子園球場　観衆53000人

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
横浜	1	0	0	0	0	0	1	0	0	2
阪神	0	0	0	1	2	0	0	0	X	3

【勝利投手】久保田３勝３敗
【セーブ】安藤４勝１敗３Ｓ
【敗戦投手】ドミンゴ４勝９敗
【試合概要】横浜先発ドミンゴの快調なピッチングの前に打ちあぐねたが，横浜のまずい守備にも助けられ数少ないチャンスをものにし，優勝までのマジックを３２に減らした．阪神先発の新人久保田は悪いながらも７回途中まで２失点に押さえ先発初勝利．７回途中からリリーフした安藤は完璧なピッチングでセーブを上げた．

8月20日(水)　中日２３回戦

　大阪出張の帰りに梅田の金券ショップを覗いてみると，当日の大阪ドームの阪神戦が比較的安価で販売されていたので，衝動買いして観戦することに．阪神の調子が落ちて連敗中であったが，期待の新人の先発が予想されていたため，楽しみにして行きました．

大阪ドーム　観衆48000人

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
中日	1	0	2	0	2	1	0	0	0	6
阪神	0	0	0	1	0	1	0	0	0	2

【勝利投手】山本昌７勝４敗
【セーブ】大塚１勝２敗１０Ｓ
【敗戦投手】杉山１敗
【ホームラン】広澤２号
【試合概要】自由獲得枠ルーキー杉山のプロ初登板初先発となる登板となった．杉山は良くも悪くも無かったが，バックのまずい守備に足を引っ張られる形で５回途中５失点でＫＯ．濱中，片岡，桧山を欠いた打線は相変わらずの貧打で，見せ場は球界最年長の広澤の現役最後となる?(かもしれない)ホームランのみ．

8月31日(日)　ヤクルト２４回戦

　マジック１２で優勝間近に迫った阪神タイガース．日曜日は比較的チケットを入手しやすいことが分かってきたため，かつ期待の福原の先発が予想されたため，甲子園に行ってきました．１３時から並び１３時３０分からチケット発売開始＆開門，１４時には無事チケットゲット．あまり早く入っても退屈なので，広澤選手や平田広報が車で球場入りするのを見届けた後，Johshinおよびダイエーで涼んで時間つぶし．結局３塁側アルプスはガラガラで，早くから並ぶ必要は全くありませんでした．

甲子園球場　観衆50000人

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
ヤクルト	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
阪神	0	0	0	0	4	0	0	0	X	4

【勝利投手】福原１勝
【敗戦投手】鎌田４勝７敗
【試合概要】怪我からの復帰の福原が期待以上のナイスピッチングで６回を無失点に封じる．打線も５回裏２死走者なしから福原のヒットを皮切りに得意の連打で一気に４点．７回からは吉野→安藤→ウィリアムスが１回ずつを完璧に封じて完封リレー．優勝までのマジックを１１に減らした．

9月5日(金)　横浜２６回戦

　優勝までのマジックを７として秒読み段階に入った阪神タイガース．会社帰りに甲子園に行きましたが，久保田，三浦の快調なピッチングで，球場に着いた時点で既に５回表のピンチ．．．

甲子園球場　観衆50000人

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
横浜	0	0	0	0	3	0	0	0	0	3
阪神	0	0	0	0	0	1	0	1	2x	4

【勝利投手】リガン３勝
【敗戦投手】ギャラード２勝３敗１９Ｓ
【ホームラン】矢野１３号
【試合概要】横浜三浦の完璧なピッチングの前に全く良いところがなかった阪神打線．さらに５回にはアリアスのエラーなどで３点を奪われる苦しい展開．しかし９回裏からピッチャーをギャラードに代えてくれたことで，ギャラード劇場開演．一死から怪我から復帰の桧山がヒットを放ち，さらに矢野がバックスクリーンへ逆転サヨナラ２ランホームランで劇的な勝利．優勝までのマジックを６に減らした．

9月7日(日)　横浜２８回戦

　優勝までのマジックを６として優勝決定までの最後の甲子園となると思われる試合，朝１０時から当日券を求め並び始め，１１時開門で難なくチケットをゲット．そのままスタンドに入っても暑いだけなので，近くのレストランで久方ぶりに一緒になった大学の友人と色々と話をして時間潰し．１７時前に球場に戻ってきた時には既に当日券が全て売り切れており，３塁アルプススタンドに入ってもほとんど空席無し．係員の誘導でなんとか空席を見つけることができました．

甲子園球場　観衆53000人

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	計
横浜	0	0	0	0	0	0	0	0	3	3
阪神	0	0	0	0	5	0	3	0	X	8

【勝利投手】福原２勝
【敗戦投手】吉見２勝１０敗
【ホームラン】アリアス３２号，多村１３号，村田１８号
【試合概要】良くない横浜吉見を崩せずイライラの溜まる試合であったが，５回裏に金本の先制タイムリーのあとアリアスが満塁ホームランを放ち一挙５得点．投げては福原が先週に続き６回無失点の好投．優勝までのマジックを５に減らした．ヒーローインタビューでのアリアスの雄叫び「ホームランキング取るぞ！　ゼッタイユウショウスルゾー」（２年前に近鉄ローズが叫んでいたのと同じフレーズのような．．．）

9月11日(木)　ヤクルト２７回戦

　１ヶ月前の８月９日のチケット発売日，阪神優勝のＸデーは神宮のヤクルト３連戦最後の１１日になると試算．ローソンで何とか１１日の外野自由席をゲット．長期ロードのペースダウンで絶望感が漂ったが，ロード後に一挙に盛り返し，１１日胴上げの可能性が高くなり，２０年に１度のイベントがこの目で見られるチャンスと喜んだ．しかし直前の９月９日，１０日のヤクルト戦にまさかの連敗で，１１日を迎える段階でマジックは３で胴上げの可能性は完全に消滅．しかし消化試合では無く，優勝直前の盛り上がる試合には変わりないので楽しみでした．ビジターゲームは初めての観戦でしたが，ライトスタンドの一部を除いて阪神ファン一色でものすごい盛り上がりでした．

神宮球場　観衆45000人

	１	２	３	４	５	６	７	８	９	10	11	12	計
阪神	0	2	0	1	0	1	0	3	0	0	0	0	7
ヤクルト	1	1	0	0	3	1	1	0	0	0	0	0	7

【ホームラン】アリアス３３号，城石４号，岩村１１号，ベッツ１５号
【試合概要】阪神先発下柳はコントロール，球威とも最悪で，ヤクルトの拙い攻めにも助けられて最小失点で食い止めていたが，ついに５回裏に捕まり，アリアスの特大ホームランなどで得たリードを逆転された．さらにはリリーフ陣も岩村，ベッツのソロホームランで追加されるなど苦しい展開．ヤクルトもこの３連戦意地になり石井弘寿，五十嵐亮太を継ぎこんで逃げ切り体制．しかし五十嵐はファーボールを連発したところで，手のシビレを訴えて急遽降板．ここで一気に３点を入れて同点，延長戦に持ち込んだ．安藤は８～１０回の３イニングをパーフェクトリリーフ．阪神は再三のチャンスをモノにできずも，ウィリアムスが延長１２回裏１死満塁の大ピンチを何とか抑えて執念のドロー．優勝までのマジックを１つ減らして２になった．阪神とヤクルトの意地のぶつかり合いの歴史に残る５時間の大熱戦となった．お疲れ様．