作曲家シェック


Schoeck, Othmar (1886〜1957)

1886年9月1日、オトマール・シェックは、スイスのブルンネンに画家アルフレート・シェックの息子として生まれた。
はじめは画家を志すが、1905年にチューリヒ音楽院に進み、その後ライプツィヒ音楽院でレーガーに師事する。
1908年にはチューリヒに戻り、アウサージール男声合唱団、ハルモニー男声合唱団、教員合唱団の指揮者を努め、 1917年には、ザンクトガレンのオーケストラコンサートの指揮者に任命された。

また、多くの賞を受賞し、50歳と70歳の誕生日にはスイス各地で祝賀コンサートが開かれた。
1957年3月8日、チューリヒにて永眠。

作品の傾向としては、レーガーからの直接の影響はほとんどなく、ロマン主義的な要素を多く含んでいる。 シェックは、オネゲル、ブルクハルト、マルタンと並んで当時のスイスを代表する作曲家で、 特に歌曲とオペラの分野を中心に活動し、レーナウ、ケラー、メーリケ、アイヒェンドルフらの詩につけた歌曲においては 400曲近くに及び、リートの伝統を受け継いだ最後の巨匠ともいわれている。
そしてまた「連作は私の大形式である。連作歌曲だけが声楽における大形式を可能にした」と述べて多くの連作歌曲を残している。

代表作として、『Elegie op. 36』『Notturno op. 47』『Das Stille Leuchten op. 60』等の連作歌曲の他、 歌劇では『Penthesilea』『Massimilla Doni』 室内楽では『夏の夜 op. 58』『組曲 op. 59』 器楽曲では『ヴァイオリン協奏曲<幻想曲風に>op. 21』『ホルン協奏曲 op. 65』『チェロ・ソナタ(遺作)』等がある。





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