アンの青春の明日が輝く言葉−第129回                 松本侑子ホームページ

「一軒の家に、女が二人いるとうまくいかないのは、一つの台所で、それぞれが自分のやり方を通そうとするからだ」

マリラの台詞 『アンの青春』第26章

 リンド夫人が独り身になり、グリーン・ゲイブルズに同居することになりました。
 一つの屋根の下に、いろいろな人や家族が同居して、気まずくなる理由は、ほかにもあるかもしれませんが、マリラは、一つの台所を二人の女が使うからだと考えます。
 そこでマリラは、思い切って、グリーン・ゲイブルズの家を改築して、一階と二階に、それぞれ台所を作ります。二階のお客さん用寝室を、リンド夫人の台所に変えたのです。
 みんなが仲良く暮らすために、役に立つ方法、手段があれば、思い切って、積極的に、行動にうつしてみましょう! いちばん大切なのは、家族のだれもが、居心地よく、家ですごせることです。

松本侑子

『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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