アンの青春の明日が輝く言葉−第125回                 松本侑子ホームページ

「男の人に多くを期待しすぎていたんですね。主人の言葉づかいが悪いだなんて気にして、本当に馬鹿でした。きちんと家族を養っていれば、悪い言葉を使うくらい、どうってことないんです」

隣人ハリソン夫人の言葉 『アンの青春』第25章

 ハリソン夫人は、ご主人の乱暴な口ぶり、生活態度のだらしなさに怒って実家にもどりました。しかし離れてみると、亭主にいちいち注意していた自分にも問題があったと思いあたります。
 一方、ご亭主も、奥さんの身になって考えようとしなかった自分を反省して、二人はやり直します。
 カップルが円満でいる秘訣は、相手に多くを期待しすぎないこと、たがいを思いやることだと、モンゴメリは書いています。

松本侑子

『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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