アンの青春の明日が輝く言葉−第112回                 松本侑子ホームページ

『我が身を引き裂くように、別れねばならぬ』

                        
『アンの青春』第21章

 ミス・ラヴェンダーのこだま荘をおいとまするとき、アンはこう語ります。
 大好きな人と楽しい時間をすごした後、さようならを言って別れるときは、名残惜しく、後ろ髪を引かれます。
 でも考えてみると、人と人は、永遠に一緒にはいられないのです。いつか別れがあるからこそ、一緒にいる時間が、きらきら光ります。ともに過ごすひとときの輝きをいつくしみ、大切にしてくださいね。
 もともとは、オルコットの小説『八人のいとこ』に出てくる別れの台詞です。

松本侑子 


『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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