アンの青春の明日が輝く言葉−第74回                 松本侑子ホームページ

「誰かの損は誰かの得」

                        
『アンの青春』第17章

 アンが作ったレモン・パイの上に悪戯っ子のデイヴィが倒れて、せっかくのパイが台なし。でも、そのおかげで、グリーン・ゲイブルズの豚たちがパイのご馳走にあずかります。そこでモンゴメリは、「誰かの損は誰かの得」と書いています。
 自分が損をしたり何か不利益をこうむると、とてもがっかりしますが、見方を変えると、これが誰かの得になり、誰かを喜ばせることができたのです。プラスに考えて、誰かの幸せを一緒の愉しんであげる心の余裕を持ちたいと思います。


松本侑子 


『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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