アンの青春の明日が輝く言葉−第47回                 松本侑子ホームページ

『立ち去れ、厭(いと)わしき憂いよ!』

                        
『アンの青春』第13章

 アンが、暗い顔をしているジェーン・アンドリュースに語りかけた台詞です。
 もともとは、イギリスの古い民謡のタイトルです。
 人は昔から、憂いに悩まされてきたのです。
 そんなときは、「立ち去れ、厭わしき憂いよ!」と声に出し、踊って、歌って、飲んで、狩りをして、憂(ルビ/う)さを追いはらおう、という歌です。
 大きな声で言ってみましょう。
 立ち去れ、消えよ、やっかいな憂鬱(ルゆううつ)よ!

 この文章は、新刊エッセイ集『アンの青春の明日が輝く言葉』(ディスカバー21発行、1200円)42〜43頁に掲載しています。

松本侑子 


『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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