アンの青春の明日が輝く言葉−第48回                 松本侑子ホームページ

「世の中には、いろんな人がいると話には聞いていたけど、いなくてもいいような人もいるのね。ジャドソンのあんなみっともない話、何があっても人に言うつもりはないから、その点、自分の良心に恥じるところはないわ」

                        
『アンの青春』第14章

 選挙の投票を頼まれて賄賂を受けとる男ジャドソンの会話を、アンは見聞きします。大人になったアンのまわりには、いろいろな人が現れ、そこには変な人もいるのです。
 しかしアンは、みっともないことをする人を目にしても、迷惑をかけられても、鬼の首を取ったように周囲に言いふらしません。それこそ、みっともないふるまいだからです。
 アンは、自分の良心に恥じない言動を心がけます。
 あなたも、良心を友としてください。あなたの美しい良心に従えば、後悔はなく、心はいつも晴れ晴れとして明朗です。

 この文章は、新刊エッセイ集『アンの青春の明日が輝く言葉』(ディスカバー21発行、1200円)44〜45頁に掲載しています。

松本侑子 


『アンの青春』(モンゴメリ著、松本侑子訳、集英社)より引用
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