幸せになる『赤毛のアン』の言葉−175                    松本侑子ホームページ

 アンは、若者だけが持ちうる楽天主義という金色の糸で、可能性にみちた将来の夢を織りあげていた。前途にあるものは、すべてアンのものだった。それからの歳月には、あらゆる可能性が薔薇色に輝いているのだ。一年一年は可能性という薔薇の花であり、その薔薇をたばねて、不滅の花冠を編みあげるのだ。
                        
『赤毛のアン』第35章 

 この文章の「アン」という言葉を、「あなた」に変えて、贈ります。
 一年一年は可能性という薔薇の花です。その花をたばねて、いつか、理想をなしとげた者がかぶる栄光の花冠を編んでください。

松本侑子 


『赤毛のアン』(集英社文庫、松本侑子訳、800円、2000年)より引用/2001.12.9.